【PREVIEW】「お金の化身」ありふれたお金の話、うんざりしませんか?

10asia |

SBS新週末ドラマ「お金の化身」
(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)
夜9時50分 2月2日初回放送


「お金で解決できないことはない。金額が少なかっただけだ」という信念を持つ明洞(ミョンドン)の不動産財閥イ・ジュンマン(チュ・ヒョン)が1997年のある日の夜、秘書であるチ・セグァン(パク・サンミン)の陰謀で殺害され、彼の妻はチ・セグァンの陰謀で懲役12年の刑を宣告される。突然両親と離れ離れになったイ・チャドン(カン・ジファン)は、チ・セグァンに追われて交通事故に遭った。その後、彼は新しい人生を歩みソウル中央地検の特殊部検事になった。そんなある日、イ・チャドンはある若い男性から「両親がつけてくれた本当の名前が知りたくないのか」という内容の電話を受けた。そして、ある土砂崩れの現場から100億ウォンという巨額の現金の束が見つかる。一体この100億ウォンの正体は何なのだろうか。誰から、どうやってそこに埋められたのか。

ありふれたお金の話、うんざりしないのか?

ユ・インシク監督はお金に縛られた貪欲と復讐をドラマのキーワードとして選んだ。ジャンル的にはイ・チャドン、チ・セグァン、ジョン・ジフ(チェ・ヨジン)の検事のキャラクターを中心にした“法廷ドラマ”を見せる予定だと明かしたが、新たなアプローチではないので、ジャンル的な魅力が半減されるのは事実だ。これに対し「お金の化身」は、類似タイトルのドラマと違うキャラクターを武器としている。イ・チャドは子供の時の不幸をしつこく暴く人物であるが、とてつもなくコミカルな面を持つ人物として、通常のドラマで見せる男の復讐とは違う。ポク・ジェイン(ファン・ジョンウム)も「ブサイクで性格までも悪い、お金だけある母親の下で育ち、父親が誰なのかも分からない状態で、あらゆるストレスを食べることで解消して太ったけど、お金だけは沢山持っている」人物としてお決まりのヒロインの枠を飛び越えた。重い内容のドラマだが、イ・チャドンとポク・ジェインの二人がドラマを引っ張ると同時に活気を呼び起こす役として、愉快な展開を期待できそうだ。

「お金の化身」は第2の「ジャイアンツ」になれるのだろうか?

「お金の化身」は「『ジャイアンツ』と『サラリーマン楚漢志』に引き続き、お金と貪欲、そして権力に対抗するこれらのシリーズの完結編」(パク・サンミン)で、3年前、40%の視聴率で放映終了したSBS「ジャイアンツ」のユ・インシク監督とチャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン作家が再結集して制作したドラマだ。特にこのドラマには、ファン・ジョンウムからパク・サンミンまで主演俳優として参加し、すでに「ジャイアンツ」でのタッグが組まれていた。チャン・ヨンチョル脚本家は「企画段階から時間を効率的に使うことができた」と順調な制作過程を明かし、パク・サンミンは「すでにお互いを知っていることが、とても役に立っている。撮影現場で何らかの理由で笑える瞬間、感じる信頼感が大きな力になっている」と「ジャイアンツ」のチームの再会を喜んでいた。息ぴったりのチームではあるが、「ジャイアンツ」と同じ成功を成し遂げるために、「ジャイアンツ」の枠を飛び越え、「お金の化身」だけの物語をどれだけインパクトあるドラマとして展開していくかによって、成敗がかかっている。

スピード感のあるドラマ「百年の遺産」に追いつくことができるのだろうか?

「お金の化身」は同時間帯で視聴率1位を記録しているMBC「百年の遺産」との真っ向勝負は避けられない。後発走者である「お金の化身」は、序盤の展開で耳目を集めなければならない。ここではイ・チャドンとポク・ジェインの子供時代を演じる二人の子役であるパク・チビンとソ・シネの責任は重大である。パク・チビンはイ・チャドンの役を務めることになり、追いかけて来る車を避けて走り、体を張った喧嘩をするなど、アクションシーンを完璧にやり遂げ、ソ・シネは太った子供のポク・ジェイン役を演じるために特殊メイクをしたまますべてのシーンを演じ、風変わりで愛らしい魅力をアピールしている。二人の子役は初回で高視聴率を獲得し、「お金の化身」を週末ドラマの安定軌道に乗せることができるだろうか?

見守っています

―「特殊メイクをしたにもかかわらず、シリコンの特殊扮装からはみ出ている愛らしさ」(ユ・インシク、カン・ジファン)でスタッフたちを感動させたポク・ジェイン(ファン・ジョンウム)は、その愛らしいさを武器として、多種多様な“体を張ったギャグ”を披露する予定だ。
―策略と裏切りを代表する俳優として登場する“国民的将軍”パク・サンミンが「『百年の遺産』でのパク・ウォンスク先生より、視聴者たちから悪口を言われることが目標」と明かした。これは、興味津々ですね。
―映画「アンニョン兄さん」で9歳のチャン・ハニだった国民の弟パク・チビン君が、もう19歳(数え歳17歳)になった。もうすぐ二十歳になる!チビン君大きくなったね……どうして涙が出るのかな……。

記者 : イ・キョンジン、編集 : チャン・ギョンジン、翻訳 : チェ・ユンジョン