【上半期SBSドラマ決算】「野王」「その冬、風が吹く」がなかったら?

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写真=SBS
SBSは2013年上半期、多数の作品を放送したが、その結果は苦々しい。全般的に力を発揮することができず、成績不振のまま終わってしまった。それだけでなく、期待される一方で問題も生じた。議論も多く、問題も多かった上半期のSBSドラマを振り返ってみた。

月火ドラマ「野王」だけ笑えた

SBS月火ドラマの視聴率は「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、パク・シヌ)が最も優秀だった。8.0%(ニールセン・コリア、全国基準)で始まり、25.8%で有終の美を飾った。これは6.7%で放送終了した「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)の後番組であったにもかかわらず、善戦したといえよう。「ドラマの帝王」は「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」以来4年ぶりにドラマに復帰したキム・ミョンミン効果を狙ったが、視聴率は放送の間1桁に留まった。

特に「野王」はスエの悪辣な演技とクォン・サンウの一人二役なども毎回話題を集めた。しかし、ドラマが展開するにつれ、現実を無理やり捻じ曲げるような設定が視聴者からの叱責を受けた。いい加減な展開と深みのない人物描写の中でチュ・ダヘはスエの熱演がもったいない、魅力のない悪女キャラクターになってしまった。

「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル)はキム・テヒをキャスティングし話題を集めたが、それだけだった。「野王」の後に続くことができなかった。演技力から小物まで様々な議論を巻き起こし、絶え間なく俎上に載せた。しかし、「チャン・オクチョン」は残り僅かとなった中、底力を発揮している様子だ。視聴率が2桁を維持し、月火ドラマ2位に安着したためだ。最後まで笑えるのかが気になる。

水木ドラマ「その冬、風が吹く」で面子を保った

「大風水」(脚本:パク・サンヒ、ナム・ソンニョン、演出:イ・ヨンソク、ナム・ゴン)はチソン、チ・ジニ、キム・ソヨン、イ・ユンジなど豪華キャスティングとは異なり、低い視聴率が続き、2月6日に放送が終了した。「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」を継ぐ傑作時代劇として期待を集めたが、挫折を味わうことになった。また、放送中には出演料の未払い問題で撮影が中断されたりもした。

SBS水木ドラマの花は「その冬、風が吹く」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ)だった。チョ・インソン、ソン・ヘギョの熱演とキム・ギュテプロデューサーのスタイリッシュな映像、そしてノ・ヒギョン脚本家の美しい台詞が合わさり、たくさんの人に愛された。しかし、第1話以外は視聴率1位をキープした「その冬、風が吹く」も、放送初日に2話連続放送という攻撃的な手法をとり、議論を呼んだ。

政治ロマンスという変わった題材で満を持して登場した「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)はシン・ハギュンとイ・ミンジョンの熱演、しっかりとした展開などで好評を得たが、寂しい退場となった。放送途中は、打ち切りの噂まで出回った。1桁の視聴率から抜け出せずに、結局4.0%で放送終了し、最も注目されなかった作品になってしまった。新しくスタートした「君の声が聞こえる」(脚本:パク・ヘリョン、演出:チョ・スウォン)が水木ドラマを復活させることができるかに注目が集まる。

週末ドラマ&毎日ドラマ…ライバル会社に押され、屈辱

「清潭洞(チョンダムドン)アリス」(脚本:キム・ジウン、キム・ジニ、演出:チョ・スウォン、シン・スンウ)に続き、「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)もMBC週末ドラマ「百年の遺産」と激戦を繰り広げたが、結局、負けてしまった。その余波は現在放送中の「私の10年の秘密」(脚本:キム・ギュワン、演出:キム・ジョンヒョク、チュ・ドンミン)にも影響を及ぼしている。ユ・ジュンサン、ソン・ユリ、カル・ソウォンなどの熱演に、興味深い展開が繰り広げられているにもかかわらず、視聴率は2桁になることさえも難しそうだ。

毎日ドラマ(月~金曜に放送されるドラマ)「家族の誕生」(脚本:キム・スンオク、演出:コ・フンシク、オ・チュンファン)もMBC「オ・ジャリョンが行く」が20%近く視聴率を出しているとき、1桁台に留まっていた。しかし、現在放送中の「おバカちゃん注意報」(脚本:チョン・ジウ、演出:シン・ユンソプ)もMBC「オーロラ姫」に負けている状況だが、その差は大きくない。そのため、「おバカちゃん注意報」が視聴率に貢献するのではないか、期待を集めている。

一方、SBSは下半期に多数の大作を編成している。ソ・ジソブ、コン・ヒョジン主演の「主君の太陽」(脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン、演出:チン・ヒョク)とドラマ「追跡者」チームの後続作「黄金の帝国」(脚本:パク・ギョンス、演出:チョ・ナムグク)などだ。SBSドラマが上半期の視聴率低迷から抜け出し、下半期に笑うことができるか、注目が集まる。

記者 : パク・グィイム