「クラウド アトラス」ペ・ドゥナ、本当に根っからの韓国人なのか?

OSEN |

映画「クラウド アトラス」(監督:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ)に出演した女優ペ・ドゥナの演技と存在感に対し、韓国内外の観客は「驚いた」という反応を見せている。特に、ペ・ドゥナはアジア人(韓国人)に対する外国人の観点、またはアジア人に望むイメージを越えた新しいキャラクターとイメージでハリウッド進出に成功したという評価を受けている。

「クラウド アトラス」は、19世紀から約500余年の視空間に渡って展開される6つのストーリーが一つのストーリーにまとまる作品で、ペ・ドゥナは、劇中で1849年のユーイング(ジム・スタージェス)の妻、1973年のメキシコ女性、遠い未来である2144年のクローン人間ソンミ-451に絶えず変身する。

メキシコ女性を演じた時は、本当に驚くべき演技を見せた。顔の半分を埋めるメガネと大柄な体系、そして自然とスペイン語を駆使する姿は短いがコミカルかつ強烈な印象を残した。最初はペ・ドゥナであることに気づかず見ていたが、クレジットで俳優が扮装するシーンが登場した時、やっとペ・ドゥナだったということに気づいた観客も多い。

「クラウド アトラス」の前からペ・ドゥナは国籍を超える魅力を持った女優として評価されてきた。是枝裕和監督の「空気人形」で人間の感情を持つようになった空気人形、のぞみを演じたペ・ドゥナは人形になって日本語をしゃべる、韓国の女優としては大胆な挑戦に挑んだことがある。

ところが、北朝鮮人(「ハナ~奇跡の46日間~」)に扮し自然な北朝鮮訛りを駆使したり、得体のしれない怪物(「グエムル-漢江の怪物」)と戦ったこともある。韓国の女優で彼女とイメージが重なる他の女優はいないと言えるほど、自分だけの領域を確保しているとも言える。

ラナ・ウォシャウスキー監督は「人種を超えた映画だが、それにもかかわらずソンミ-451は韓国人に演じてもらいたいと思った。そして普段から見守ってきたペ・ドゥナに連絡することになった」とし、ペ・ドゥナがソンミ-451のキャラクターの、人間的ながらも超人間的な姿をよく表現したと好評した。ペ・ドゥナは、同映画で自然な英語の演技を披露している。

日本語、北朝鮮訛り、英語など、作品で母国語ではない他の言葉で演技したペ・ドゥナ。その秘訣を聞くと「よく分からないけど、『耳がいい』という言葉をよく聞く」と語った。彼女は、これからはより現実的なキャラクターを演じたいという希望も持っている。

記者 : チェ・ナヨン