「SUPER STAR K4」でロイ・キムが優勝した。

ロイ・キムは韓国で23日に放送されたMnet「SUPER STAR K4」のファイナルラウンドで優勝し、9週に渡る長い航海の勝者となった。タフな魅力を披露した「誰のための人生か」とは正反対の感性をアピールした「通り過ぎて行く」は、審査委員はもちろん、視聴者を虜にするにも十分だった。

ロイ・キムは「SUPER STAR K4」が輩出した最高のオムチナ(母親の友達の息子の中で最も勉強が出来て性格も良く、何でも出来る完璧な男)である。しかし優勝という大きな成果を出したものの、ロイ・キムが歩んできた道はそれほど順調ではなかった。

最初、ロイ・キムはイ・スンチョル(RUI)の評価を渇望する出演者だった。ハンサムなルックスと家柄、学歴などで登場と同時にスポットライトを浴びたものの、イ・ハヌルのスーパーパスのおかげでスーパーウィークにやっと進出することができた。スーパーウィークではライバルチョン・ジュニョンとの対決で脱落と合格を繰り返した。「SUPER STAR K4」がロイ・キムという魅力的な札を捨てるはずがないと思いながら放送を見ている視聴者はそれほど緊張しなかったかもしれないけど、ロイ・キム本人は胸をなでおろす状況の連続だった。

期待が多かったためか。生放送が始まった頃にはこれといった活躍を見せることができなかった。ドラマで話題になっただけで、印象深いステージを披露することはできなかった。そんなロイ・キムを再び浮上させたのは“変身”だった。毎週の生放送で変身を繰り返したロイ・キムは様々な魅力をアピールし、ハンサムなルックスに音楽性が隠れていたという評価まで受けた。同じくスタートしたチョン・ジュニョンと異なる結果を出したのはこのためだった。もちろん、毎回提起されたチョン・ジュニョンの実力議論も一役を買った。

イ・スンチョルに音楽に対する評価を聞いてみたいと言っていたオムチナは、完璧な男という縛りから逃れ、「SUPER STAR K4」の優勝者となった。イ・スンチョルがいつも強調したタレント性を持っているロイ・キムがエンターテイナーに生まれ変わるのか、それともミュージシャンとして進化するのか。選択はロイ・キムにかかっている。視聴者は見て、楽しんで、応援するだけだ。