「K-POPスター2」がスタート…参加者を巡る成功可否と番組の“落とし穴”

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SBS「ニュー!日曜日は楽しい」のオーディション番組「ニュー!日曜日は楽しい-K-POPスターシーズン2」(以下「K-POPスター2」)が、韓国で18日から放送スタートする。

4月、パク・ジミンの優勝で幕を下ろした「K-POPスター」は、数多くのオーディション番組の中で、自分たちの領域を維持している。その中心には、韓国3大芸能事務所であるYGエンターテインメント、JYPエンターテインメント、SMエンターテインメントがいる。

韓流ブームが韓国内の文化界をリードし、世界的なトレンドとして定着した時に「K-POPスター」は、YGエンターテインメント代表のヤン・ヒョンソク、パク・ジニョン、BoAを審査委員として選定した。このキャスティングは、スターを夢見る数多くの人々を集めた。

このように「K-POPスター」の発信力は、数多くの”K-POPスター”をデビューさせた審査委員の洞察力、そしてオーディション終了後に実質的に行われるキャスティング過程にある。それにもかかわらず、最近「K-POPスター2」の成功可否をめぐって放送業界はもちろん、関連産業全般に異なる意見が上がっている。

その理由には、審査委員ではない参加者に対する予測が不可能であるためだ。「K-POPスター」は3人の審査委員に注目が集まっており、オーディション番組の主体である参加者が持つ重要性が見落とされる恐れがある。

ヤン・ヒョンソク、パク・ジニョン、BoAではない、他の誰が審査を行っても、オーディションの主体は参加者である。ほとんどの人はシーズン1の成功は、審査委員にあると言うが「左手は添えるだけ」で、審査委員の存在は質の良い調味料に過ぎなかった。

優れた正統派歌唱力のパク・ジミンと歌唱力をもつイ・ハイとの正面対決は今までのオーディションの場では見られなかった創造力を持ったイ・スンフン、韓国音楽の感性を見事に表現したペク・アヨンなど、出演者の多様性と独創性、お互いの調和と不調和のすべてが、オーディションの緊張感と興味をもたらした。

参加者の重要性は、審査委員もよくご承知である。パク・ジニョンは9日、ソウル市陽川(ヤンチョン)区木洞(モクトン)のSBS社屋で開催された「K-POPスター2」の制作発表会で「今回のオーディションでは、第2のパク・ジミン、第2のイ・ハイはいなかった。それだけに参加者らが、シーズン1に比べてそれぞれの個性を持っていた。実際、シーズン1の出演者と同じ性格の参加者がいたらどうしようと心配したが、それは私の杞憂だった。見ればわかると思うが本当に面白い」と語った。

BoAも「本選で1ラウンドの審査をしてきたが、シーズン1に比べていろんなカラーを持つ参加者がたくさんいた。シーズン2もぜひ期待してほしい」と参加者に語った。

他にも3人の審査委員は、男性キーボード3人、マイケル・ジャクソンを思い浮かばせる幼い参加者、パク・ジニョンが90度で挨拶したダンスの達人、モンゴルから自作曲を準備してきた姉妹「夜明け3時」という曲を歌った参加者など、新しい参加者の面々を紹介し、シーズン2への期待感を高めた。

ヤン・ヒョンソク、パク・ジニョン、BoAは「K-POPスター」ならではのすばらしい武器である。だが、その武器を使用するのは参加者である。「K-POPスター2」の成功は、どんな参加者がオーディションに挑戦するかにかかっている。参加者も3人の審査委員の前に立つことを目的とするよりは、大衆に認められるように、真っ先に自身の競争力を確保すべきだろう。

記者 : チェ・ドゥソン