「会いたい」少年と少女にときめく ― Best or Worst

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ストーリー

父ハン・テジュン(ハン・ジニ)が心配になり、アメリカから帰ってきたハン・ジョンウ(ヨ・ジング)は、偶然出会った“殺人者の娘”イ・スヨン(キム・ソヒョン)に好感を抱く。スヨンの正体を知ったジョンウは彼女を避けようとするが、自分でも分からないうちに純粋でか弱いスヨンを好きになる。その間テジュンはお金のために腹違いの弟、カン・ヒョンジュン(アン・ドギュ)と彼の母、カン・ヒョンジュ(チャ・ファヨン)を攻撃し、彼のせいでヒョンジュンは犬にかまれる。一方、誤ってスヨンの父を殺人犯に追いやった刑事キム・ソンホ(チョン・グァンリョル)は、罪悪感に苦しむ。

Best or Worst

Best:貧困と貪欲、裏切りと陰謀。「会いたい」における大人たちの世界は、暗闇に閉じ込められている。だが、ジョンウとスヨンが映った瞬間、時間が止まったように世界は明るくなる。ともすれば受け入れることが難しいこの変化を納得させたのは、俳優ヨ・ジングとキム・ソヒョンの眼差しだった。ヨ・ジングはスヨンがいない時のジョンウを落ち着いて表現し、大人っぽい感性を見せた。継母に向けての不満、父に対する愛憎を一般的な反抗児のように激しく表現したのではなく、自分の感情を抑えた演技で伝えたのだ。だが、スヨンに向けて心を打ち明ける時の眼差しだけは切なく、切々と表現し、ラブストーリーに集中させた。キム・ソヒョンもまた、暗いだけの普段のスヨンと、自分を呼んでくれるジョンウといる時のときめく感情を適切に分けた。そのため、二人で一緒に登場するシーンは、世の中とかけ離れたようにゆっくり流れていたが、そのシーンが伝えている純粋さだけは強烈に伝わっていた。テジュンとヒョンジュ、そしてソンホまで、大人たちの世界が多少暗く描かれていたにも関わらず、子役俳優たちの演技でその瞬間を埋め尽くした。彼らの純粋な初恋の童話を期待しても良いだろう。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― 「探したぞ、イ・スヨン。俺と友達になろうよ」ヨ・ジングの短い台詞にときめいたお姉さんたち、目を覚まして下さい。児童・青少年の淫行条例に引っかかるかもしれません……
― 制服を着てうつむいたスヨン。一瞬お化けだと思い……ました。
― 俳優の名前の代わりに台詞が出てくるオープニング、良いぞ!

記者 : ハン・ヨウル、翻訳 : チェ・ユンジョン