「WE ARE THE HIPHOP BOYS!」イ・ヨンジン監督“失敗して情熱を哀れに思われるのが嫌でした”
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「今の若者たちは、努力することを“情けない”と思っているように感じました」
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「新派は完全に排除したいと思ったし、ブッダ・ハンサムは一番傲慢で堂々としたキャラクターに描きたいと思いました。主人公の3人はみんなそれぞれ問題を抱えていますが、この子は自分の問題をまったく認識していないように描きたかったんです。今も彼と一緒にお酒を飲みながら話します。『これからも君の問題点を消耗したり利用するキャラクターとしては絶対に活動しないでね』と」
イ・ヨンジン監督があえてヒップホップをやりたがる“ルーザー(敗者)”たちのキャラクターを描いた理由は何だろうか。
「社会に出て仕事をしながら出会った若者たち全員から感じられる、同じような雰囲気がありました。中には、一生懸命頑張っているのに、そんなに頑張ってはいないふりをする人もいました(笑) 彼らは情熱を持って最後の力まで出して努力することは“クール”ではなく、“情けない”と思っているように見えました。『どうせできないのに』と思い、もし結果が良くなかったら情熱そのものがむしろ哀れになると思うことが嫌でした。そうじゃないということを見せたかったです」
だからだろうか。映画の中でヒップホップボーイズは、ため息さえもまったくつかない。ただ、小さな“抵抗”を繰り返し、それがダメになったら“練習”を続け、どんなに小さなチャンスでも逃さないように頑張る。そのため、ドラマチックな構成が弱くなった面もあるが、一方ではそのエネルギーに失笑する中で「いいじゃん。あんなふうに生きても別にいいじゃん」と思い、観客たちが肩を張るようにする面もある。
お金より貴重な仲間との出会い
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「映画への夢を諦めず見てきましたが、もう遠くなり過ぎたという気持ちがありました」
その時、仲間になってくれたのがAISFFだった。2011年「チョンアのソウルアドベンチャー」という短編が、AISFFと日本のSHORT SHORTS FILM FESTIVAL&ASIAの韓国トラベルショートプログラムに招待され、AISFFの公式予告映像を制作したこともある。切実な彼の心が通じたのか、今年までその縁が繋がり、郵政事業本部ファンドプロジェクトの支援を受けるようになった。知識経済部の傘下にある郵政事業本部の文化芸術分野への支援事業の一環であるこのプロジェクトを通じて、彼は制作費として2千万ウォン(約146万円)を支援された。
「けれど、会社はまた損害を受けました。職員たちの助けがなかったらたぶん、この映画を作ることができなかったと思います」
彼にとっては制作費の支援よりも、これから年に1本ずつ一緒に映画を作ってみようと意気投合ができる心強い仲間たちの存在を再確認できたことが嬉しかったのであろう。そして、地に根を下ろしたままでも夢に向かって進むことができるという勇気ができたことこそが、彼が受けた一番大きな支援であると思う。
記者 : キム・ジヒョン、写真 : イ・ジンヒョク、編集 : キム・ヒジュ、翻訳 : ナ・ウンジョン