miss A「私たちは、刺激性よりは凛々しさで勝負」

OSEN |

写真=JYPエンターテインメント
ガールズグループmiss Aが、“凛々しい女性”のために歌うと乗り出した。セクシー一辺倒で、刺激性だけ膨らんでいるガールズグループ市場で、女性のための堂々とした歌を歌うという。

miss Aは、15日午後に公開された5枚目のプロジェクトアルバム「Independent Women pt.III」で「I don't need a man」をタイトル曲に掲げた。パク・ジニョンが作詞・作曲したこの曲は、自分の力でお金を稼ぎ、家賃も払って貯金もする女性の心を代弁している。

歌の意味をうまく生かすために、刺激的なパフォーマンスやセクシーな魅力は以前より抑えた。デビュー曲から床に横になるダンスなどで話題を呼んだmiss Aには、一種の“冒険”とも言える。

「最近は皆刺激的になり過ぎてますから。だから私たちは、強烈なパフォーマンスより、歌の意味や、思う存分楽しめる姿で勝負したかったんです」(スジ)

「他のグループが“オッパ(兄の意。女性が親しい年上の男性やスターを呼ぶ呼称)”と歌っていた時、私たちは“シャット・アップ・ボーイ”と叫んだように、今回も違う路線で行くんです」(ミン)

写真=JYPエンターテインメント
今回のアルバム名の後ろについた“Part III”は、一種のオマージュだ。ビヨンセの属していた女性グループ、デスティニーズ・チャイルドが「Independent Women Pt. 1~2」をリリースしたため、その後を継承したいという意味だ。独立的な女性は、パク・ジニョンが以前から音楽で描き続けてきたものでもある。

しかし、疑問も残る。女性の社会生活が“あまりにも”当たり前になった今、“女性の独立”が果たしてデスティニーズ・チャイルドの時のように波長が大きくなるだろうか。メンバーは今時の女性に本当に共感してもらえる歌詞だと口を揃えた。

「お仕事を持って、自分でお金を稼いで、多かろうが少なかろうが、自分の仕事にプライドを持って堂々と働いている女性の方々に力になりたいです。彼氏に頼ってバッグなんか贈ってもらうこともできるでしょうけど(笑)、お給料が少なくても自分の物は自分で買える女性の方が格好良くないですか? 男性が必要ないというよりは、凛々しい女性たちにメッセージを送る内容です」(スジ)

メンバーたちは、パク・ジニョンと様々なことを話し合いながら、この曲のメッセージをさらに理解するようになった。男性たちには嫌われないかと心配もしたが、独立的な女性が好きな男性も多いということにも気づいた。スジは特に、自身の母を思い浮かべならがこの曲を理解するようになったという。

「この曲を歌いながら、母のことを思い出しました。母はおやつのお店をやっていたんですが、誰がどう見ようと母はプライドを持って仕事を愛していたんです。そういったところを見習いたいと思いました。そしてこの歌が、そういう方たちに力になれるかも、と思いました。母もこの歌が大好きなんです」(スジ)

写真=JYPエンターテインメント
miss Aは、大きな屈曲なく右肩上がりの成長を続けてきた。デビュー早々「Bad Girl Good Girl」が大ヒットを飛ばし、すぐにナンバーワン歌手になり、3年が経った今も後発走者が出ないほどの記録として残っている。メンバーたちは、このような“勝ち続け”の両面性についてよく分かっていた。

「当時はその1位がどれほど大切なものなのか分かっていると言いましたが、実は今考えてみると、分かっていなかったような気がします。嬉しかったですが、どれだけ大切なことか分かっていなかったとでも言いましょうか。最初から成功して嬉しかったですが、つらい時期をうまく乗り越える方法も知っておかなければならないと思います。そういう面で、まだそれほど大きな危機がないということが、両面性を持っていると思います」(スジ)

いつも上手く行くmiss Aだが、今回の冒険を控え、かなり緊張している。他のグループの刺激性が高くなっただけに、気にしない訳にはいかないのだ。

「不安な気持ちも大きいです。これまで歌を横になって始めたりする形破りなパフォーマンスで話題を集めてきたのですが、今回はそういうところがないので。メンバー同士も色々と話し合いました。どうするべきか、と。でも、これが正解だと思います。多くの共感をいただけると信じています」(ジア)

記者 : イ・ヘリン