「アラン使道伝」シン・ミナさん、もしかして未来から来たんですか?

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写真=MBC「アラン使道伝」スクリーンショット
シン・ミナが、これまでの時代劇では見られなかったユニークなキャラクターで痛快な一撃を食らわした。

韓国で12日に放送されたMBC水木ドラマ「アラン使道伝」(脚本:チョン・ユンジョン、演出:キム・サンホ)で、官庁に出頭したチェデガム(大監:朝鮮時代、正二位以上の官員の尊称、キム・ヨンゴン)はウノ(イ・ジュンギ)の弱点を刺激した。ウノがキム・ウンブデガムの庶子(正式な婚姻関係にない両親から生まれた子供のうち、父親に認知された者)であるという事実をウノの前で口に出したのだ。

チェデガムの話を聞いていたウノは何も言えず、力強く拳を握った。チェデガムはウノに一発食らわしたと思ったのか、卑劣な笑顔を浮かべ「一つ助言しておこう。僕だったら父の顔を思ってでも静かに退くがな。それが身分の低い者は分かるはずもない両班(ヤンバン:朝鮮時代の貴族)の道理というものだ」と毒舌を吐いた。

そしてチェデガムが官庁から出ようとした瞬間、ジュワル(ヨン・ウジン)と外出をしようとしていたアラン(シン・ミナ)が官庁に戻り「おい、爺」とクールな表情でチェデガムの前に立った。

アランは「おい、爺。庶子、庶子と言うけど、庶子のどこが悪いんだ?西方(韓国語で第一音節の発音が庶子と同じ)で生まれると卑しいなんて、誰が言った?私、玉皇上帝の爺とも知り合いだけど、あの爺もそんな幼稚なことは言わないよ」とチェデガムを責めた。

焦ったチェデガムが怒ろうとすると、アランは「じゃあ、高貴な爺(チェデガム)はどこから生まれたの?庶子を見下しているから、西方じゃないだろうし。東方?北方?南方?どこで生まれたら人が人を見下すことができるほど高貴になれるの?」と言い返した。

チェデガムの血圧がピークに達する瞬間、アランは「ちょっと。そういえば爺の家は東方だったな。じゃ、爺は“東子”なのか?“東子”?自分で思ってみても話にならないから口ごもるんでしょう?筋の通っていない話をしていると、人は口ごもるもんだもん」とまたも反撃した。怒りを抑え切れなかったチェデガムは、結局アランを殴ろうと手を上げた。

しかし、ウノはそんなチェデガムの腕を阻止し、ジュワルもアランをかばった。アランの台詞の一つ一つは、これまでの時代劇では見られなかった両班たちへの痛快な一発だった。特に、時代劇というジャンルの特徴とは少し離れているようなアランというキャラクターとその台詞は、視聴者に絶妙なカタルシスさえも味わわせた。

原因の知らぬ死を迎え、幽霊としてさまよった後、玉皇上帝の命令で人間に生まれ変わったアラン。幽霊として3年を自由に生きてきたとは言っても、今のアランを見ていると、もしかしたら未来からタイムスリップした現代の女性なのではないかという気さえする。現代劇のほうが似合う大胆なキャラクターのアランが、今後どのような姿で視聴者の胸をスカッとさせるのか、今から楽しみである。

記者 : チャン・ヨンジュン