FTISLAND、ニューアルバムは「サウンドで勝負」

YONHAP |

「バンドとして基本に忠実にやろうとしました。大衆受けするメロディーよりも、しっかりとしたサウンドで勝負しようと決めました」――。

バンドFTISLANDが10日、韓国で4thアルバム「FIVE TREASURE BOX」をリリースする。1月にミニアルバム「GROWN-UP」をリリースして以来、8ヶ月ぶりの新譜だ。

このほどソウル市内で会ったメンバーらは、「5人全員が作詞・作曲に加わったアルバムなので、とても意味深い」と話の口火を切った。

「やはりフルアルバムなので、とても悩みました。どうすれば自分たちのカラーをもっと見せられるのかと。最終的に、バンドらしく『サウンド』で勝負することにしました。各パートのサウンドを生き生きと引き立てることにとても気を配りました」(チェ・ミンファン)

「FIVE TREASURE BOX(五つの宝箱)」というタイトルには、メンバーそれぞれの魅力を閉じ込めた、という意味が込められている。

イ・ジェジンは、魅力とは結局のところ音楽だとし、タイトルには「それぞれの楽器で音楽的才能を最大限発揮する」という意味を込めていると説明した。「僕はベースで、ジョンフンさん(チェ・ジョンフン)はギターで、ホンギさん(イ・ホンギ)は声が楽器なので、歌声で…。それぞれの楽器が魅力を競い合うということです(笑)」

ポップ・ロックスタイルのタイトル曲「いいね(I Wish)」を含めた新曲5曲に、5月に日本でリリースしたフルアルバム「20[twenty]」の5曲を加えた計10曲を収録。「20[twenty]」に収録されたメンバーの自作曲を韓国でも聴いてほしいと、韓国語の歌詞を付けて新たにレコーディングしたという。

ボーカルのイ・ホンギは「Stay With Me」「LIFE」「COMPASS」の歌詞を手掛け、ギターのソン・スンヒョンは「WANNA GO」「COMPASS」の作曲に加わった。また、ベースのイ・ジェジンは「Paper Plane」の作詞・作曲、「WANNA GO」の作詞に参加。ドラムのチェ・ミンファンは「WANNA GO」「COMPASS」の作曲に加わっている。これまで自作曲を発表してきたリーダーのチェ・ジョンフンは「Let it go!」の作詞・作曲と「U」「LIFE」の作曲を手掛けた。

メンバーらは、「やはりバンドなので自作曲を出したい気持ちは大きい。次かその次には、自分たちの曲だけを収録した新譜を出したい」と口をそろえる。

FTISLANDは今年初め、「GROWN-UP」のリリースに合わせてしばらく韓国でのスケジュールをこなした後、日本での活動に多くの時間を割いた。

メンバーらは、3月に同じ所属事務所のバンドCNBLUEと行った初の米国公演や以前出演した日本の大型ロックフェス「SUMMER SONIC」などが、バンドの「ロック・スピリット」を養う上で非常に役に立ったと話す。「テレビ出演もいいけれど、チャンスがあれば韓国のロックフェスにもたくさん出演したい。これからは公演を主体に活動するバンドになりたい」と意欲を見せた。

一回り成長したFTISLANDの最終目標は、「何をしても似合うバンド」になることだという。

「ロックをベースにしていても、特定のジャンルに縛られたくはない。何をしても、常に自分たちのカラーを出せるバンドになりたい」(チェ・ミンファン)、「単に人気のあるバンドよりも尊敬されるバンドになりたい」(イ・ジェジン)と、自らの目指すところを語った。

記者 : 聯合ニュース