Vol.1 ― 「紳士の品格」チャン・ドンゴン“ドラマを通じて女心を知りました”

MYDAILY |

チャン・ドンゴン(40)は自他ともに認める、韓国一のハンサムと呼ばれる俳優だ。1992年、MBC21期の公開採用タレントとしてデビューした彼は、今まで20年以上の間、カリスマ性と重みのある役を演じ、トップスターの座を守ってきた。

そんなチャン・ドンゴンが壊れた。彼は12日に最終回を迎えたSBS週末ドラマ「紳士の品格」(脚本:キム・ウンスク、演出:シン・ウチョル)で、毒舌だが、愛する女性のためにすべてを注ぐキム・ドジンを熱演した。ドラマは放送前から、12年ぶりにテレビドラマに復帰したチャン・ドンゴンで注目され、放送終了後は今までのイメージを捨て、コミカルな演技を披露した彼のおかげで笑うことができた。


「12年ぶりのドラマの復帰、最初はぎこちなかったです」

最近、ソウル明洞(ミョンドン)にあるo'sulloc(オソルロク)ティーハウスで会ったチャン・ドンゴンは、ドラマの余韻がまだ残っている様子だった。彼は終始明るい表情でジョークを言うなど、楽しげな姿を見せた。完全にドラマに溶け込んでいたチャン・ドンゴンだったが、久しぶりに戻ってきたドラマの現場だったため、最初は難しいところもあった。

「撮影現場が最初は気まずくて、慣れるまで時間がかかりました。もちろん、ドラマでデビューしたので、経験がないことはなかったですが、ずっと映画をやっていて、12年ぶりにドラマに戻ってきたということを自分自身が意識していたと思います。特に第1、2話を撮影しているときがそうでした。撮影現場は全部一緒だろうと思っていましたが、違いましたね」


「コミカルな演技はすればするほど、欲が出ました」

チャン・ドンゴンが「紳士の品格」で見せてくれた様々な姿の中、最も印象的だったのはコミカルな演技である。ドラマの序盤で“天下のチャン・ドンゴンが壊れることができるのか”という懸念は杞憂だったことがわかった。

「初めてドラマのあらすじをもらった時は、コミカルなところは実際、今のようには行かないと思っていました。最初は試行錯誤しましたが、第1話と第2話を撮影しながら、『もっとやらなくちゃ』と思いました(笑) 特に、男たちばかりのシーンではもっと欲が出ました。また、実際にそういう思いで演じたら、視聴者の方々はもっと面白く感じると思ってさらに頑張りました」

自分の愛するソ・イス(キム・ハヌル)の可愛い姿、愛嬌のある姿を見るたびに、キム・ドジンは意味深長な笑顔と、意味の分からない表情をする。その表情があまりに面白く、現場にいたスタッフたちは撮影ができなくなったという。

「ドラマを見ればすぐ分かると思いますが、コミカルなところがどんどん多くなりました。その理由は、撮影現場で自然に演じられたためだと思います。小さなところから、次第にキム・ドジンになっていき、後は自然な姿で演じることができました。コメディは難しいところも多いですけど、それなりの快感があります。まず、演じる時に楽しくなりますからね」

格好良く、いつも真剣な姿だけを見せてくれると思ってしまうチャン・ドンゴン。彼の言うとおり、ドラマでキム・ドジンになっていく中で、コミカルな演技に対して難しさではなく、欲が出るほどの楽しさを感じた。彼もやはりキム・ドジンとして生きながら新しい何かを学ぶことができた。

「キム・ドジンと私は人に見える性格は結構違います。ですが、友達といるときのいたずら好きな姿は、実際の私にもあるところです。何より女性に対しての行動などは、わからないことが多かったです。私が普段できないこと、私にはない姿を今回のドラマを撮影しながら知ることになりました。特に、女性が好きな男性像と、自分が求める男性像については勉強になりましたね。私もこれから実践しなければ(笑)」


「女性たちは、なぜバックハグに執着するのでしょうか」

「紳士の品格」は、チャン・ドンゴンとキム・ハヌルを中心に、キム・スロとユン・セア、キム・ミンジョンとユン・ジニ、イ・ジョンヒョクとキム・ジョンナンがそれぞれの個性を見せ、視聴者から支持を受けた。特に、チャン・ドンゴンとキム・ハヌルのカップルは、片時も目を離せない魅力があった。

「ハヌルさんの場合、前作でも共演したことがなく、今回初めて共演することになりました。特に、桜のキスシーンはドラマの撮影に入ってすぐだったので、ハヌルさんが気まずく思っていたかもしれません。そして、私が初めてコミカルな演技をしたら、彼女が(その姿を)とても喜んでくれました。『たったこれだけのことで』と思いながらも『私はそんなに堅くて重い雰囲気だったのか』とも思いました。それからは、今までの自分は置いておきながら気楽に演じました」

ドラマでの二人の共演に最も嫉妬したのは、チャン・ドンゴンの妻コ・ソヨンであるはずだ。彼女は実際に、SBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」(以下「ヒーリングキャンプ」)に出演し、「キム・ウンスク脚本家の作品はスキンシップが濃厚」と心配した。特に、彼女はドラマでのチャン・ドンゴンカップルのバックハグについて「私もまだやってない」と寂しさを語った。

「私もその放送(「ヒーリングキャンプ」)を見ました。なぜ女性たちはバックハグに執着するのでしょうね(笑) そういうことも、ドラマで分かったことです。普段、自分なりにはよく表現していると思っていますが、ドラマのキム・ドジンみたいにはできませんね。実際、ドジンのようにたくさん愛情表現をして、まっすぐなキャラクターは多くはないですね。私も演じながら、鳥肌が立つようで大変なところも多かったですが、女性が望んでいる姿がこういうものなんだと思ってからは楽に演じることができました」

記者 : チェ・ドゥソン、写真 : ユ・ジンヒョン