SUPER JUNIOR キボム「僕にもオムファタールなところがあります!」

OSEN |

「うちのボム!」

tvN月火ドラマ「I LOVE イ・テリ」に出演しているSUPER JUNIORのキボムは、撮影現場で“うちのボム”と呼ばれている。約束時間よりも30分~1時間早く到着する真面目な態度や制作スタッフとの固い絆で愛されているという話が聞こえてくる。

キボムを修飾する言葉は、いろいろある。歌手、アイドル、イケメン、韓流スターなど。しかし、2012年夏のキボムをきちんと表現する言葉は、演技への情熱いっぱいの“俳優”キボムになるだろう。

「I LOVE イ・テリ」でキボムは14歳の有望な水泳選手から一夜にして24歳の成人男性に急成長するクム・ウンドンを演じている。これまでドラマ「四捨五入」「雪の花」で主人公を演じた彼だが、「I LOVE イ・テリ」での主役はまったく違う感じだったという。

「主演は、当然プレッシャーですね。前の作品で主演を演じたときと『I LOVE イ・テリ』で主演を演じる僕は、かなり違います。ドラマ『根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~』に出演したとき、ハン・ソッキュさんにお会いしました。そのドラマでハン・ソッキュさんは、ドラマの中心をリードしていく役柄でしたが、それを見ながら『僕が主人公になったとき、そこまでできるのだろうか』と思いました」

1. 「鳥肌の立つウンドンの台詞、大変です」

「会いたくて、今会わないといけないと思って来ました。約束する。僕は何があってもテリから離れないから。僕の目はテリだけを見て、僕の口はテリだけを語るから」

クム・ウンドンが博物館の館長室に駆けつけ、イ・テリ(パク・イェジン)を抱きしめながら言った言葉だ。ロマンチックなこの台詞を言うのがキボムには大変だった。恋人のためのイベントを一度もしたことがないという愛想のない性格の彼が、口を開けば愛の告白ばかりするクム・ウンドンを演じることは容易ではなかった。

「『I LOVE イ・テリ』は本当にいいですね。でも、ただ一つ、鳥肌の立つウンドンの台詞がとても大変です(笑) テレビで見るとよくわからないと言われますが、自分で言うときはたまらないです。監督とも相談しますが、鳥肌の立つ台詞をそう見えないように演じて言うことが一番大変ですね」

キボムは、クム・ウンドンになるため、丁寧にキャラクターを分析した。彼の考えるクム・ウンドンは、オンマ(ママ、母親を気楽に呼ぶ感じ)をオモニ(母さん、母親を丁寧に呼ぶ感じ)と呼ぶ14歳のしっかりしている姿と、幼いころの許嫁に愛という感情を持って接する成熟した人物だ。残り2話で最終回を迎える今の時点で、キボムは自身が作り出したキャラクタークム・ウンドンをどう評価しているのだろうか。

「ほぼ同じように演じていると思います。残念なところもありましたけど。撮影時間に追われて、もっと細かく表現できる部分を逃していることが残念です」

2.「『ビッグ』の影響でウンドンが変わりました」

「I LOVE イ・テリ」は、同じ時期に放送が開始されたKBS 2TV月火ドラマ「ビッグ~愛は奇跡~」との競争で話題を呼んだ。「I LOVE イ・テリ」にはキボムが、「ビッグ~愛は奇跡~」にはコン・ユがいる。二人とも劇中で、内面は少年でも身体は成人男性という人物を演じている。

「『ビッグ』では18歳の男子高校生が30歳にジャンプするけど、ウンドンと比べると完全に大人ですね。僕たちのドラマとどのように違いをつけるべきなのか、かなり悩みました。監督と2ヶ月間相談して、大人っぽいウンドンにしようと思いましたが、撮影1週間前の台本読み合わせのとき、『やっぱり幼い感じのウンドンで行こう』とおっしゃいました。ウンドンというキャラクターは何度も変わりました」

悩んだ分だけ成果もあった。今クム・ウンドンは完全にキボムのものになった。

「色々と悩みました。幸いにも今『I LOVE イ・テリ』を見てくださっている方々が『ビッグ』とはイメージがまったく違うと言ってくださって嬉しかったです。作品に出演するとき、キャラクターも決めずに演じる俳優もいますが、そうすると後になって自分の姿が出てきます。僕は、ドラマが始まる前から台本を読むときも、あえて監督のそばに行って読みました。慣れようと、また慣れたいという意味でした。ここまでキャラクターに熱中したことはないと思います」

キボムは、少しずつ欲を出している。俳優という言葉が自身のためのうってつけの修飾語になるように。本当の役者を夢見るキボムは、自身の内面にある多くの服から一つを取り出して着るという考えだ。

「僕の実際の姿が反映されたキャラクターを演じたいです。『根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~』や『I LOVE イ・テリ』で演じた役には僕の姿があまり反映されていませんでした。僕と合うキャラクターを演じたら、今より上手く演じられるのではないかと思います。例えば、映画『恋愛の目的』でパク・ヘイル先輩が演じたキャラクターがそうですね。どう見てもオムファタール(あまりにも魅力的で視線を引き付けずにはいられない男)なキャラクターが演じてみたいです。僕の中にもオムファタールの気質があります(笑)」

記者 : イム・ヨンジン