「紳士の品格」ラブコメディの新たな歴史を刻む“紳士の品格シンドローム”

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SBS「紳士の品格」(脚本:キム・ウンスク、演出:シン・ウチョル、クォン・ヒョクチャン)の視聴率が凄まじい勢いで上昇し、“紳士の品格シンドローム”を巻き起こしている。

24日に放送された「紳士の品格」第10話は、視聴率20.3%(AGBニールセン・メディアリサーチ、全国基準)を記録し、同時間帯視聴率1位の座を守った。チャン・ドンゴン、キム・ハヌル、キム・スロ、キム・ミンジョン、イ・ジョンヒョクなどの俳優たちの安定した演技と個性があり、見る者の興味を引くしっかりと練られたストーリー展開、脚本家キム・ウンスクの味のあるセリフ、シン・ウチョルプロデューサーのセンスが輝く演出で、視聴者から爆発的な人気を得ているのだ。

何よりもドラマに熱中するあまり、日常生活にまで支障をきたしているという視聴者が続出したり、インターネット掲示板が機能しなくなるほどドラマへの書き込みが続くなど、凄まじい“紳士の品格シンドローム”が話題となっている。

では“紳士の品格シンドローム”がどのように韓国を揺るがしているか、見てみよう。

1.週末は「紳士の品格」の日

土日の夜の時間帯のテレビ番組と言えば、40~50代女性をメインターゲットにした伝統的な家庭ドラマがトレンドだった。「紳士の品格」は40代の4人の男のロマンスと恋愛をテーマにしたラブコメディドラマであるが、20%を越える高い視聴率を記録し、関心を集めている。

12年ぶりに連続ドラマに復帰したチャン・ドンゴンとラブコメディの女王キム・ハヌルの華麗なる共演、脚本家キム・ウンスク特有の新鮮かつユニークなストーリー展開がこのドラマの強い吸引力となり、視聴者をテレビの前に呼び寄せているのだ。何よりもテレビ視聴者層からは外れていた30~40代男性が絶対的な共感を示している。

視聴者は「土日は何があっても『紳士の品格』を見ている。用事もできるだけ作らない」「週末に甘酸っぱいロマンスにはまるのが私の唯一の楽しみ」など、「紳士の品格」への想いを語っている。

2.月曜日が来るのが一番嫌な“紳士の品格シンドローム”

“男性版セックス・アンド・ザ・シティ”という評価の中、従来のラブコメディとは異なる個性的なキャラクターと、リアリティー溢れる内容で、視聴者から熱狂的な支持を得ている「紳士の品格」。

そんな「紳士の品格」を見るために週末が来るのを5日間待ち望む“紳士の品格シンドローム”に陥る人々が続出している。特に、彼らは放送直後にインターネット上の掲示板に「また5日も待たなきゃいけない。月曜日が一番嫌だ」と、それぞれ様々な“症状”を共有している。

3.こんなキャラクター初めて“ドジンアリ”“イスホリック”ブーム

「紳士の品格」は“アリ(恋の病で寝込むこと)”ブームまで巻き起こしている。

チャン・ドンゴンはキム・ドジン役でツンツンとしていながらも、ロマンチックでコミカルな面を持つユニークなキャラクターを完璧に演じている。特に「~ということで」で終わる口調や、自信あふれるキム・ドジン式の片思いは韓国女性を“ドジンアリ”に陥れている。

キム・ハヌルはドラマでは高校の倫理教師で、キュートかつセクシーで挑発的な魅力をもつソ・イスを演じ、ラブコメディの女王らしい才能を余すところなく発揮し、“イスホリック(中毒)”になる視聴者も続出している。

4.印象に残るキム・ドジンの口調「~ということで」

ドラマでキム・ドジンは「~ということで」という独特な口調で話し、視聴者はこれに関心を示している。

特にチャン・ドンゴンの低くてシックな声と合わさったこの口調は、一度聞けば、忘れることなく脳裏に残る。実際、インターネット掲示板では老若男女問わず「~ということで」で文章をまとめることが流行しているなど、爆発的な反響となっている。

5.毎回一つのエピソードで構成されたプロローグ

「紳士の品格」では新鮮な発想が光るオープニングシーン、つまりプロローグが毎回まったく異なる内容となっており、視聴者の目を引きつけている。

これは“美中年4人組”(チャン・ドンゴン、キム・スロ、キム・ミンジョン、イ・ジョンヒョク)が20年にわたる親友同士であるため、葬儀、ビリヤード、サウナ、ネットカフェなど日常の様々な場所で起きたエピソードが存在するためだ。

視聴者は「これからどんなプロローグが登場するかが楽しみ」と熱い期待を寄せている。

制作会社ファ&ダムピクチャーズは「男女のラブストーリーがメインのラブコメディの特性上、老若男女問わず愛されているということも、新たなシンドロームを生み出す原動力になっている。特に俳優たちがそれぞれのカラーをしっかり出しているため、『紳士の品格』のシンドロームは引き続き持続すると期待している」と明かした。

記者 : イ・ジヒョン