INFINITEのソンギュ君を見ているだけで“母の微笑”が浮かびます ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙
10asia |
KBS 2TV「不朽の名曲2:伝説を歌う」放送キャプチャー
INFINITEのソンギュ君へ
深夜12時を過ぎた遅い時間だったので、起きたり寝たりを繰り返しながらKBS「ユ・ヒヨルのスケッチブック」を見ていましたが、INFINITEのリーダー、ソンギュ君の話に声を出して笑ってしまいました。その瞬間、眠気が飛んでいきました。普段、アイドルたちが覚えて答える模範解答とは程遠かったからです。反応が良くなかったことに納得がいかなかったのか、もう一度観客に聞き返すとは。しばらく笑わせておいて、新曲「追撃者(The Chaser)」を聞かせてくれました。いわゆる“刃群舞”(ダンスを踊る時のメンバーたちの角度や速度が一致するダンス)が素晴らしかったです。私の目はいつの間にかソンギュ君を追っていました。元々、家族ってそうでしょう。掃除しなくても許してくれるし、お母さんが代わりにやってくれたりします。メンバーが普段と同じように、「一回もまともに掃除したのを見たことないよ」と先を争ってリーダーを攻撃したら、慌てながらもありえない言い訳をしていたけど、いったん歌が流れるとすぐに真剣になりました。もちろん「彼女を守れ/俺のことを忘れないように」という男らしさを表現した歌詞では、また笑ってしまいました。しかし、それはいわゆる“母の微笑”でした。“可愛い弟”としてちゃんと役目を果たしています
自らも話すように、グループINFINITEの競争力は親近感です。そうなんです。アイドルとしてはそれほど嬉しくない状況かも知れないけど、先週から続けて2回も“キム・ジョンミンのようだ”という話を聞きましたよね?「ユ・ヒヨルのスケッチブック」でユ・ヒヨルさんが「よそ見しているうちにジョンミンが来たかと思いました」と言ってたし、KBS「不朽の名曲2」でも字幕だったけど同じ反応でした。以前SBS「強心臓(カンシムジャン)」に出演して、グループの中で一番年寄り扱いされると愚痴を言ったときは良く知らなかったけど、今回は突発的な質問を投げたからでしょうか?レコードの針が飛ぶようにボーっとしてミュート状態になったり、慌てたりする姿が似てはいました。しかし私が見るには、キム・ジョンミンさんよりはMBLAQのイ・ジュンにもっと近かったです。イ・ジュンのダンスもステージの上では眼差しから一つ一つの動作まで、まったく違う人に見えますから。どうであれ先週「不朽の名曲2」の控室は初めて出演する歌手が多かったけど、とりわけ和気藹々とした雰囲気でした。いわゆるキム・ジョンミンみたいな話し方をした主人公、ソンギュ君の功績が大きかったと思います。
Mnet「INFINITE 序列王」の初回「チャク(相棒)パロディー編」での自己紹介の時、6号ドル「ホヤ君」から悪い男の感じがすると評価されるほど、彼なりのカリスマが漂っていたソンギュ君が先輩たちの中では可愛い弟の役目をちゃんと果たしていました。しかし、快く暖かい雰囲気の中でも緊張感を許すことができず、常にびくびくしていた姿が痛ましかったです。そうなのです。グループに属しているから一曲全てを歌う機会が殆どなかったでしょう。だから一人で舞台に立つということ、それ自体だけでも大きなプレッシャーになったのだと思います。
今回の“ヤン・ヒウン特集”に参加したチームの面々をよく見ると、あっと驚くしかないメンバーでした。先輩歌手としてホン・ギョンミンさん、ソニャ、K.willがいて新人と言っても既にオーディション番組で優勝を手にしたULALA SESSION、ホ・ガク君と競わなければならない状況、彼の心境がどうなのかは想像するだけでもゾッとします。その上、同じアイドルだからと言ってもSUPER JUNIORのリョウク君よりも経歴があまりにも短いでしょう?だから、いつ出番が回ってきても安心することはできない状況。司会のシン・ドンヨプさんが黄色いボールを手に持った時、どんなに震えたでしょうか。
ソンギュ君、緊張しないで着実に前に進んでください
ところが人の心って本当に不思議なんです。一度情が移ったらずっと気になりますよね。カメラが控室を写した時、今の心境はどうなのかソンギュ君の表情を覗うようになりました。お決まりのアドバイスかもしれません。しかしその瞬間、瞬間を競争と思うよりはチャンスとして受け止めたら、気持ちが一層楽になると思います。この言葉が正解ではないでしょうか?リーダーでありながらも大きく目立たないまま、他のメンバーの活躍を後ろで見守らなければならなかった孤独な時間、今度は手に余る宿題を任されました。石ころを乗せたように気が重いけど、同僚のウヒョン君のように、SHINeeのテミン君のように一歩ずつ着実に前に進んだらソンギュ君もまた、自ら満足する結果を得ることができるでしょう。すでに録画は終わったけど、来週のソンギュ君の挑戦を期待します。
コラムニスト チョン・ソクヒより
記者 : チョン・ソクヒ、編集:イ・ジヘ、翻訳:チェ・ユンジョン