「紳士の品格」一番面白いのはどのカップルでしょうか ― Best or Worst

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ストーリー

「お前が心配するようなことはないよ。俺が死ぬほど我慢しているから」とテサン(キム・スロ)にメアリ(ユン・ジニ)に対する気持ちを告白すると同時に諦めることを宣言したユン(キム・ミンジョン)のせいでメアリの愛は結ばれなかった。セラ(ユン・セア)と冷戦中であるテサンは、イス(キム・ハヌル)が自分のことが好きだったことを以前から知っていたとして、ドジン(チャン・ドンゴン)に見えない心理戦を仕掛けた。恋愛模様が順調だったのはエネルギーあふれる愛憎カップル、ジョンロク(イ・ジョンヒョク)とミンスク(キム・ジョンナン)だけだった。

Best or Worst

Best:ジョンロクとミンスクは「紳士の品格」で唯一の既婚者カップルだが、他のカップルに決して負けないくらい面白い。ご飯に入れた結婚指輪をジョンロクがわざと飲み込んだり、映画「約束」の悲劇的な場面をコミカルにパロディーをしたからではない。より愛する方が一方的に言いなりになる愛の力学で、強者と弱者を区別できないほど複雑な二人の関係が、ピンと張った愛の綱引きのような面白さを見せているからだ。
いつまでもお金でジョンロクを支配しそうだった前半とは違い、ミンスクは「最も口説きにくい男が私の夫」と愚痴を言ったり、ジョンロクが浮気したと勘違いしイスのことを追い込んで恥ずかしがるなど、意外に弱い面を見せた。この機会を逃すまいとおじさんのようなミンスクの友達とは違って爽やかな年下の男として夫婦同伴のパーティに現れたジョンロクとそれを心から嬉しく思うミンスクの姿はラブコメディらしく愉快だった。ジョンロクとミンスクはドラマでよく登場する浮気した夫と妻かもしれない。しかし、「紳士の品格」は彼らの関係を夫の言い訳と妻の文句のように平凡な結婚生活として描くより、駆け引きをする楽しくて熱い恋愛として描いている。その点でジョンロクとミンスクは「紳士の品格」で期待しても良い“恋愛”をしているカップルではないだろうか。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― テサンが来ないことに救急室で泣いているセラと片思いの気持ちがなかなか整理できないイスの中で誰がもっと可哀想かな。
― 1993年に戻ったハプニングでジョンロクは前髪だけオレンジ色に染めたX世代(1960~1974年の間に生まれた世代)だったが、現在のドジンが前とまったく変わっていないのは気持ちのせいかな。
― 兄からの反対とユンお義母様まで。メアリの苦労はいつまで?

記者 : ハン・ヨウル、翻訳 : チェ・ユンジョン