「Dr.JIN」まげを結ったJYJ ジェジュン、大丈夫か?

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写真=MBC

今度は現代から朝鮮時代へのタイムスリップである。27歳という若さで神経外科の課長になるほど、ずば抜けた実力を持つジン・ヒョク(ソン・スンホン)は、恋人であるミナ(パク・ミニョン)と幸せな未来を夢見る。しかし、ある日、ミナが交通事故に遭い、昏睡状態に陥る。そのため、ジン・ヒョクは気を落とすが、そんな彼の前に頭の中に胎児型の腫瘍を持つ患者が現れる。そして、ジン・ヒョクはその患者と揉み合い、突然、朝鮮時代にタイムスリップしてしまう。変わり者イ・ハウン(イ・ボムス)、ミナにそっくりな女性ホン・ヨンレ(パク・ミニョン)、ヨンレの婚約者であり、捕盗庁(犯罪者を取り締まるための李氏朝鮮時代の官庁)の従事官であるキム・ギョンタク(ジェジュン)との縁がそこから始まる。

ソン・スンホンとジェジュンの初の時代劇の演技、大丈夫か?

ソン・スンホンとJYJ ジェジュン、2人とも今回の作品を通して初めて時代劇に挑戦するが、心配はあまり必要ないと思われる。「2012年を暮らしていた現代人ジン・ヒョクが朝鮮時代にタイムスリップするので、時代劇の言葉遣いに関する負担は少なかった」という説明どおり、ソン・スンホンは台詞を時代劇風には語らない。ハイライト映像の中のジェジュンも、違和感なく台詞をこなしているため、視聴者の心配を軽くしてくれる。それに、「捕盗庁の従事官の服を着せたら、まるでジェジュンがキム・ギョンタク役に憑依したようだ。心の中に時代劇の本能をたくさん持っている俳優だと思う」というハン・ヒ監督の話は、彼の時代劇の演技を期待させる。心配は吹き飛ばして、とりあえず、信じてみよう。

日本ドラマ「JIN-仁-」と違うところは?

村上もとかの漫画「JIN-仁-」が原作であるため、韓国と日本ドラマの基本設定やストーリーの骨格はほぼ似ている。ただ「日本人が考える近代化過程と韓国が歩んできた近代化への道が違うため」背景が日本の江戸時代から近代化の風が徐々に吹き始めた1860年の朝鮮に変わった。

主人公の友人として登場する歴史上実在した人物、坂本竜馬は、後日に興宣大院君(フンソンデウォングン)になるイ・ハウンに入れ替えた。ハン・ヒ監督は「当時、最もドラマティックな人物であるイ・ハウンを代わりに入れて、竜馬の跡をかなり消した」と説明した。

また、日本版ではジンの恋人に似ている女性が芸者だったが、韓国版では没落した家門の娘ホン・ヨンレである。「日本版よりドラマティックな要素を強化」しようとしたという意図をどれほどちゃんと描き出すだろうか。それが、「Dr.JIN」の勝負手になるだろう。

朝鮮時代の医術はどれほどリアルであるか?

「何と言ってもメディカルドラマという特徴が強いため、比較的リアルさに気を遣った」というハン・ヒ監督の言葉どおり「Dr.JIN」で医術は重要な見どころである。ジン・ヒョクは朝鮮時代にタイムスリップした後も自分の実力を生かして人々を治療し、薬品や医療機器を開発する。街の悪者のボスであるジュパル(イ・ウォンジョン)が酒やクッパを食べる途中、胃もたれで呼吸困難状態になったら、ジン・ヒョクが急いで首に穴を開けて彼を助ける、と言った形式になるつもりだ。最先端の医療機器を全てそろえている2012年の韓国ではなく、頼れる技術など全くなかった朝鮮時代の医学をジン・ヒョクが引っ張っていく過程こそが、このドラマにおいての核心内容である。

見守っているよ

―MBC「太陽を抱く月」と「黄金漁場-ラジオスター」、SBS「スター・ジュニア・ショー プンオパン(韓国のたい焼き、韓国ではそっくりという意味も持っている)」に続き、「Dr.JIN」にも一緒に出演するキム・ウンスとチョン・ウンピョ。人脈キャスティングに傾いている韓国放送界、このままでいいか!
―まげとジェジュン、相容れないのではないか。
―ソン・スンホンとジェジュンのキャスティングは「Dr.JIN」を日本に逆輸出するための礎?

記者 : 文 ファン・ヒョジン、翻訳 ナ・ウンジョン