“ビビンバ”のようなドラマ「Dr.JIN」果たして成功するのか

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制作前からいろいろと論難になったドラマだった。

原作や専属の脚本家を巡っての問題まで、MBC新ドラマ「Dr.JIN」は、作品そのものに対するニュースよりは、あらゆる“問題”と関連して話題になった。演出を担当したハン・ヒプロデューサーをはじめ、俳優ソン・スンホン、イ・ボムス、バク・ミニョン、イ・ソヨン、JYJ ジェジュンが参加し、17日午後ソウル中(チュン)区小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで「Dr.JIN」の制作発表会が開かれた。


多様なジャンル+緊迫感+俳優の魅力=総合ギフトセット

同日公開されたハイライト映像は、緊迫感に溢れていた。主演俳優の、ソン・スンホンがドラマのメリットとして挙げたのも“緊張感と緊迫感”だった。彼は「生命のために寸秒を争う緊張感を与える事件が1話にいくつも出てくるから、これが視聴者の興味をそそると思う」と楽観した。

同名の日本漫画を原作にしただけに、白紙から話を作ることよりは、安定した土台があるのも事実だ。また、仮想の人物に実在した人物の興宣(フンソン)大院君を登場させ、韓国的な情緒と蓋然性を与えようとしていることも目につく。

イ・ハウン役を演じるイ・ボムスは「イ・ハウンという人物が持った悩みを人間的に表現してみる。イ・ハウンを通じて150年前に私たちの先祖がどのように時代の流れに立ち向かったのかを見せたい」と伝えた。

「Dr.JIN」には、時代劇によく出演している俳優もいるが、初挑戦だが満を持して時代劇の演技に臨む俳優もいる。「カチェ(朝鮮時代に女性の髪を豊富に見せるために被ったかつら)を長時間被っていると頭が痛くなる。モムチ(運動オンチ)だけど、踊るシーンをこなすために手や身体の動きなどを研究した」と語るイ・ソヨンは、すでに「トンイ」のチャン・ヒビン役で可能性を見せた。

ここに「トキメキ☆成均館スキャンダル」で朝鮮時代を生きるが、しっかりとした女性を演じたパク・ミニョンは、ホン・ヨンレにもってこいのキャスティングだ。「最初の本読み時には、すでに台本を全部覚えてきていた」というパク・ミニョンの言葉のように、時代劇に初挑戦するジェジュンも覚悟を固めているようだ。

“視聴率の取れる男”イ・ボムスは、当代の時代的背景をすでにすらすら話している。ソン・スンホンは難しい医学用語に苦しみながらも「もっとキャリアを積んでから時代劇に挑戦したかったが、台本を受けてしないわけにはいかなかった。撮影してみたら時代劇だけの持つ力があった」と語った。


「Dr.JIN」“噂の宴会に食べ物なし”の通念を破れるか

だが、“噂の宴会に食べ物なし”(“開けて悔しき玉手箱”ということわざにあたる)のように、多様なジャンルの混在は逆に「Dr.JIN」への没頭を妨げる要素になり得るという懸念が残る。ファンタジー、メディカル、ラブストーリー、そして時代劇。これは「Dr.JIN」の前に付く言葉だ。制作発表会でも「朝鮮時代に現代医学を投与し、歴史にファンタジーを移植した後、ラブストーリーで縫い合わせる」という一節が見つかった。

もちろんハン・ヒプロデューサーは「『Dr.JIN』は基本的にファンタジーを前提にしながらもメディカルドラマなので、リアリティに気を遣った。ここにイ・ハウンという実在した人物を中心に起きた歴史のうず巻きを結合した点が、他のドラマと区別される特徴ではないかと思う」と話した。

成功の可能性がないわけではない。ただ、24話に全てを入れるには、あまりにも時間が限定されているという話だ。また、制作チームももっと頑張らなければならないということだ。1+1が2になるのか、無限大になるのか、あるいは0になるかは誰も分からない。私たちはこれまで一つのジャンルもまともにこなせなかったドラマをたくさん観てきたのだから。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ、写真:イ・ジョンミン