私たちは“歌手”JYJに会いたい

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写真=C-JeSエンターテインメント

ソロでカムバックするJYJ ジュンス「ミュージックバンク」「人気歌謡」への出演なるか

JYJ ジュンスが5月にソロアルバムを発表する。JYJは韓国歌手の中でも代表格であり、多くのファンが彼らの活動再開を待っている。さらにジュンスは今年上半期のミュージカル「エリザベート」でトート役を演じ人々に強い印象を残した。彼のソロアルバムは、韓国のみならず海外でも注目されている。

しかし、彼が地上波放送局の音楽番組に出演できるかは未知数である。そのためだろうか。ジュンスはアルバム発売直後の19日、20日の2日間、ソウル蚕室(チャムシル)室内体育館で初の正式なソロコンサートを開催する。さらにその2週間後の27日からは、タイをはじめとした6都市でアジアツアーを行う。音楽番組が放送される週末に公演予定がびっしり詰まっているのである。


言葉を変える「ミュージックバンク」にすっきりしないファン……責任は誰が?

JYJのファンならば、彼らが地上波の音楽番組に出演できないということは知っているだろう。最終的に出演が決まった後、ドタキャンとなる場合も多い。東方神起として活動していた中、所属事務所のSMエンターテインメントと専属契約の紛争が起き、結局JYJという名前で生まれ変わった。しかし、音楽番組に「JYJ」と言う名前でステージに立ったことは一度もない。年末の授賞式でドラマの主題歌を歌っただけである。

2011年5月KBS 2TV「ミュージックバンク」は、JYJの出演不可の理由を聞く視聴者からの質問に対し「JYJがフルアルバムを発売していないため、(順位の)集計対象ではない。今後アルバムがリリースされれば『ミュージックバンク』等の番組の制作陣と議論して出演有無が検討される」と述べた。

しかし、JYJが初の韓国語アルバムを発表した後にその答えが変わった。ファンたちから「ミュージックバンク」のチャートから抜けていることについて指摘されると、前所属事務所であるSMエンターテインメントとの訴訟を問題にした。「ミュージックバンク」側は「フルアルバム発売や仮処分申請など状況は継続的に変わっているが、SMエンターテインメントとJYJとの本案件での訴訟は依然として進行中である。訴訟中の芸能人の出演を保留し、結果が出るまで推移を見守るという立場に変わりはない」と言葉を変えた。

「ミュージックバンク」の言う通りならば、ジュンスがソロアルバムを発表してもJYJのメンバーなので彼は音楽番組に出演できない。せっかくアルバムを制作しても、いつ終わるかわからない“訴訟”のため、視聴者と会う機会まで剥奪されたのである。


結成して2年、困難を乗り越えて立ち上がったJYJを音楽番組で見たい

JYJは、韓流スターとして世界各国で高い評価を得ている。アジアやアメリカ、カナダ等の北米に続き、スペイン、ドイツ等のヨーロッパ、チリ、ペルー等の南米に至るまでワールドツアーを行ったことがそれを裏付ける証拠である。しかし、海外のテレビ番組にどれだけ多く出演しても、韓国では3人が同じステージで歌う姿をテレビで見ることは出来ない。JYJの活動制限は、ドラマやミュージカルなどの個人活動をするほかに解消できない状況である。

JYJは、現在日本でもまともに活動できていない。東方神起として活動していたときは、オリコンチャートの上位にランクインしていたが、今はJYJと言う名前でアルバムを出すことさえままならない。JYJは2011年10月の2日間で8万人の観客を集めた日本でのコンサートで「日本でだけでも活動したい」とも打ち明けた。日本でもJYJに会いたいと願う人は数多くいるが、実際に呼んでもらえない理由は果たして何であろうか。

飲酒運転やひったくりを起こしたわけではない。ましてや暴行や大麻等でもない。権利を主張したという理由だけで社会的に物議を醸した人々より強い制裁を受けなければならないのであろうか。JYJの願いは、ただ他の歌手と同じように音楽番組で自分たちの曲を聞いてもらいたいというだけである。それ以上でも、それ以下でもない。世界各国のファンたちもそれを望んでいる。

“歌手”JYJに会いたがるファンはたくさんいる。彼らはオンライン・オフラインでJYJの音楽番組への出演を要求しており、バス広告等を通じてJYJの宣伝もしている。JYJの名前で寄付も行なっている。たくさんの人々が希望しているのにも関わらず、JYJの音楽番組出演は依然として実現していない。K-POPスターが海外で大きな人気を得たら“国威発揚”だと大々的に広報するのとは対照的である。

ジュンスのソロアルバム発売をきっかけに、音楽番組で歌うJYJの姿を見ることが出来るのであろうか? JYJの名前で活動して2年が経つ。これまでの困難を振り返らず、今こそ音楽番組のステージに立つべきときである。

記者 : ペ・インギュ