第65回カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品され、世界から注目が集まっている映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」(監督：イム・サンス、制作：フィルムパマル)が、ゴージャスな上流階級の文化を覗けるメインポスターを公開した。

「蜜の味 テイスト オブ マネー」は映画「ハウスメイド」のイム・サンス監督の2年ぶりとなる新作で、制作の初期段階から韓国内外の映画界の関心が集まった作品。19日に第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され「ハウスメイド」に続き「蜜の味 テイスト オブ マネー」で2度目のカンヌ国際映画祭進出となるイム・サンス監督や、女優ユン・ヨジョンが授賞できるのか、注目されている。

24日に公開されたメインポスターは「赤い欲情」シリーズの強烈な予告ポスターとは違ってキム・ガンウ、ペク・ユンシク、ユン・ヨジョン、キム・ヒョジンの複雑な関係を表現している。

石膏像を背景に、冷たい大理石の空間でそれぞれのポーズをとっている財閥ペク家の人々や、同じ空間でも中に溶け込めない男、チュ・ヨンジャク(キム・ガンウ)の姿は映画の中の関係をそのまま表している。

黒のベルベットのドレスを着てアンティーク調の椅子に座り、冷たい表情で正面を眺めているペク・グムオク(ユン・ヨジョン)、彼女に体を奪われた若い秘書のチュ・ヨンジャク。2人の関係に無関心で冷たく強烈な眼差しを送る相続人、ユン・ナミ(キム・ヒョジン)のセクシーな姿や赤い布に体を委ねワイングラスを手にしこの状況を楽しんでいるのか怒りを感じているのか分からない絶妙な表情のユン会長(ペク・ユンシク)など、4人の人物の間に流れるオーラは緊張に満ちている。

映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、韓国の最上流階級のユン会長と、自身の金を守るためにはどんなことでもする血も涙もないペク・グムオク、彼女の秘書としてお金の味に目を覚ますチュ・ヨンジャク、家族のうち唯一正常で自由な考え方を持っているクムオクの娘、ユン・ナミらが金に支配されていく過程と財閥家の欲望を描いた。映画「浮気な家族」「ハウスメイド」に続くイム・サンス監督の次期作として韓国で5月17日から公開される。