韓国映画界で注目を浴びるR-18映画「悪いやつら」から「後宮の秘密」まで“中間決算”

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「悪いやつら」「後宮の秘密」「蜜の味 テイスト オブ マネー」「ウンギョ」のポスター(左上から時計回り)、写真提供=ShowBox MediaFlex、ファン・ギソン社団、ロッテエンターテインメント、シナジー
今年公開された青少年観覧不可映画の兆しが尋常ではない。比較的限られた観客層を保有するしかない運命にも関わらず、その力を誇示しているのだ。

最近、興行成績が目立つ作品はキム・デスン監督の映画「後宮の秘密」(以下、「後宮の秘密」)だ。公開翌日である6日の興行ランキングで1位を記録した。その後、家族客が押し寄せる週末(10日)「マダガスカル3」に1位の座を奪われたのを除けば、常に興行ランキング1位の座を守っている。

特に410万人の観客を動員し、恋愛映画の部門で史上最高の興行記録を立てた「建築学概論」を追いかけている「僕の妻のすべて」、ハリウッド映画「マダガスカル3」、「プロメテウス」との競争で党等と優位になった結果であるためより意味深い。

このようなR-18等級映画の興行のきっかけとなった作品は2月2日公開したユン・ジョンビン監督の映画「悪いやつら」だ。16万5000人というオープニングスコアを記録し長期興行に突入、今年初めて最短期間400万人の観客を突破し観客数460万人を超えた。

「悪いやつら」の後を継ぎ「容疑者S」、「ウンギョ」、「蜜の味 テイスト オブ マネー」、「後宮の秘密」など続いているR-18等級映画の系譜が形成されている。

キム・ヒョンジュン監督の「容疑者S」は“不倫を待つ男”という映画のタイトルでも分かるようにエロチシズムを極大化させた。これと共に痴情捜査劇というジャンルでスリルを加えた。今回の映画でパク・シヨンはピュアからセクシーまで様々な魅力を発散し、韓国型“ファム・ファタール(魔性の女)”女優の地位を確立、パク・ヒスン、イ・ガンスなどと共に観客動員数120万人を突破した。

チョン・ジウ監督の「ウンギョ」は新人俳優キム・ゴウンの破格的な露出と70代老人に変身したパク・ヘイル、嫉妬するキム・ムヨルの演技などで話題となった。この映画で最も話題になったのは俳優3人の情事シーンだ。公開当時キム・ゴウンの露出が連日話題となり、どこに行っても露出に関する話が相次いだ。こういうことと俳優3人の熱演などが加われて、全国130万人を超える観客を動員した。

イム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」は韓国の最上流層の裏話を扱ったことや北米地域の配給会社IFC Filmsの代表の絶賛などで話題となった。IFC Filmsの代表Jonathan Sehringは「『蜜の味 テイスト オブ マネー』は彼(イム・サンス)の映画の中で最も退廃的で官能的な作品だ」と評価した。今回の映画が猥褻と芸術の間のきわどい綱渡りの中、芸術の方に偏ったことを示す。また、「第65回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門の出品作というタイトルまで付き、120万人に近い観客の関心を集めた。

これらの映画の中最も早い興行スピードを誇った作品は「悪いやつら」だ。100万人観客の突破を基準とした時、「悪いやつら」は公開して4日で100万人を超えた。

「後宮の秘密」は公開して6日後に100万人観客を突破しその後を継いだ。最短期間の100万人突破ではないが、オープニングスコアだけは今年公開した韓国映画、今まで青少年観覧不可等級の韓国映画の中で最高(27万1319人)を記録した。

そのほかにも「ウンギョ」と「蜜の味 テイスト オブ マネー」は公開12日後、「容疑者S」は公開17日後100万観客を超えた。

これらの作品の最終的なスコアはまだ推定できない。「後宮の秘密」が5日前夜公開後、今まで観客を集めているためだ。

何より今後公開される予定である期待作が「後宮の秘密」との競争を予告している。コ・ヒョンジョン主演の初の商業映画「ミスGO」とキム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、キム・ヘスク、オ・ダルス、キム・スヒョン、イム・ダルハ、イ・シンジェ、ズングクサンなど韓国と中国を代表する俳優達が出演する「10人の泥棒たち」など15才未満観覧不可の映画がR-18映画「後宮の秘密」と競争する予定だ。

記者 : キム・ミリ