「キング~Two Hearts」ユン・ジェムンが引き出したイ・スンギの可能性

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ユン・ジェムンとイ・スンギの演技対決、(C)MBC

緊張感を倍増させた二人の俳優の演技-今後に期待

いよいよドラマの緊張感が爆発したと言うべきでしょうか。

最高の俳優と制作スタッフの組合せ、しっかりとした個性が際立つストーリーや演出、映像で、マニア層を獲得してはいるものの、想像したほどは視聴率の面で振るわなかったドラマ「キング~Two Hearts」。

同時間帯の強力な裏番組のせいもありますが、緊張感がすこし緩んできたためだとの指摘もありました。しかし19日の放送では、その指摘を一気に吹き飛ばしたと思います。それはイ・スンギとユン・ジェムンの対決が本格的に始まったからです。


緊張感を高めたイ・スンギとユン・ジェムンの演技対決

王であった兄イ・ジェガンの死後、彼が残した日省録(宮内の日記)を通じてクラブMに疑惑を持ったイ・ジェハ(イ・スンギ)は、調査の途中キム・ボング(ユン・ジェムン)に出会います。イ・ジェハの挑発にプライドを傷つけられたキム・ボングは「だから安眠島は俺が直接仕切った。お前の兄は俺が直接殺した」と自分の殺人を自ら明かします。

それに留まらず、キム・ボングは「お前の挑発にまんまと乗ったから気分良いのか? 俺、すごいんだよ。影の政府って聞いたことあるか? それが俺さ。小さな国で形だけの王を務めているお前とは違うんだよ」と言います。特に「お前の兄が何も知らずに死んだのは知ってるよな? 何も知らずお酒ばかり飲んで、そのまま、ぐっと」と、イ・ジェハに衝撃を与えます。

この時のイ・スンギとユン・ジェムンの演技対決はすごいものでした。ユン・ジェムンは今まで、映画やドラマで空間を圧倒する存在感を見せ、その演技力を認められて来た俳優でしたが、イ・スンギはまだ、本人の演技の実力を確実に証明する機会があまりありませんでした。

しかし、ユン・ジェムンとの正面対決で見せたイ・スンギの目の色と表情は、彼にこれから大物の俳優になれる可能性があると確信を与えるに十分でした。何よりもユン・ジェムンに気合いで負けていないと思えるほど素晴らしいものでした。もちろん、イ・スンギの演技力を引き出したのは、本人の努力も重要ですが、共演したユン・ジェムンの熟練さが功を奏したおかげでもあります。演技はつまりコミュニケーションだからです。

(C)MBC

これからの展開が更に気になる「キング~Two Hearts」

明確な敵が表に現れ「キング~Two Hearts」は新しい局面に入りました。今までイマイチだったイ・ジェハのカリスマ性に大きなプラス要因として働く展開です。兄の死に対する復讐、恋人キム・ハンア(ハ・ジウォン)を守るための奮闘、そして黙々と真実を追い求める姿が、19話の放送のように緊張感のある形で描かれれば、既に確実なカラーを持っているドラマなので、視聴率の上昇も狙えそうです。

結局勝負は最後まで分からないと言います。果たして「キング~Two Hearts」はシリアスな「赤道の男」と、トレンディーなラブコメ「屋根部屋のプリンス」を追い越し、期待通り水木ドラマのトップになれるでしょうか。イ・スンギとユン・ジェムンの演技対決がこれからも続くのであれば、それも夢ではないでしょう。

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記者 : イ・ジュンサン