「ウンギョ」パク・ヘイル“自分のことだけで精一杯だった”

OSEN |

パク・ヘイルが、映画「ウンギョ」(監督:チョン・ジウ)の撮影現場で、キム・ゴウンに先輩としてどんなアドバイスをしてあげたのかという質問に対し、「私は自分のことだけで精一杯だった」とクールに答え、笑いを誘った。

パク・ヘイルは劇中で17歳の女子高生ウンギョの爽やかな魅力に惹かれる、70代老詩人のイ・ジョギョを演じた。彼は、ウンギョ役のキム・ゴウンと弟子のソ・ジウ役のキム・ムヨルが、映画撮影中ずっと、自分を本当の詩人のように、大先輩のように接してくれてありがたかったと話した。

パク・ヘイルは、「現場から離れている時も、現場と同じように(そこでの意識を)維持してくれて本当にありがとう。簡単なことではないのに、そう感じさせてくれた。本当にありがたいことだ」と言い、共演した俳優に対し、再び感謝の気持ちを表現した。撮影現場で、パク・ヘイルを“先輩”または“お爺さん”と呼んでいたキム・ゴウンは、映画撮影後やっと彼を“お兄さん”と呼ぶようになった。

この映画でスクリーンデビューした新人のキム・ゴウンは、デビュー作で露出度の高い大胆な演技をしただけに、自身の負担も大きかったはずだ。パク・ヘイルは、キム・ゴウンを新人なのに立派に演じたと評価した。

キム・ゴウンにどんなアドバイスをしてあげたのかという質問に対し、「ゴウンさんは私よりもチョン・ジウ監督と話をしていた。監督と話しながらどういうふうに演技すべきかを決め、自分の負担を減らすために努力していたようだ」と答えた。

また、彼は「私は自分の負担があまりにも大きくて自分のことだけで精一杯だった。皆自分のことだけで精一杯で、他の人にアドバイスをする余裕はまったくなかった」と言いながら、笑い出した。

巧妙な特殊メイクで70代に変身した30代のパク・ヘイル。それは演技をすることより厳しい過程だったという。彼は、「撮影に入る前に8時間、計60回の特殊メイクをした。動けなかったので、非常に緊張したし、私だけでなく、多くの方々が苦労した。パク・ヘイル映画祭を作るなら、その方々に“最高のメイク賞”を差し上げたい」とメイクチームの努力に感謝した。

もう一つ、彼を癒してくれたのは、いつも控室に置かれていたフラフープだったという。「メイクを始める前に、左回りを50回、右回りを50回した。フラフープはかなり役立った」と笑う彼からは、70代の老人ではなく、無垢な少年の姿が見えた。

「ウンギョ」は、作家パク・ボムシンの同名小説を映画化した作品で、少女の爽やかさに魅了される70歳の詩人イ・ジョギョ(パク・ヘイル)、師匠の天才的才能に嫉妬する35歳の弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)、そして偉大な詩人に憧れる17歳の少女ウンギョ(キム・ゴウン)の、それぞれ、自身が持っていないものに対する欲望と嫉妬を描いており、4月26日から韓国で公開されている。

記者 : チェ・ナヨン