「ウンギョ」チョン・ジウ監督“勇敢な試みだった”
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チョン・ジウ監督「キム・ゴウンは映画撮影後、大人になったよう」
映画「ウンギョ」のチョン・ジウ監督が、映画についての感想とメッセージを伝えた。チョン・ジウ監督は4月18日午後、ソウル広津(クァンジン)区ロッテシネマ建大入口(コンデイック)で開かれた試写会に参加し、「この映画は“勇敢な試み”だった」とし、「観客にとって長らく忘れることのできない映画になれば、監督として喜ばしい限り」と話した。
また、チョン・ジウ監督は「ウンギョ」という映画で「70代のイ・ジョギョと、30代のソ・ジウ、10代のウンギョの三人を通じて、この時代を生きていく人々に青春の意味を伝えたかった」と話した。
また、「年配の方々には『私にもまだ青年の心があるんだな』ということを、若者にはそういう青春が本当に一瞬だということを伝えたかった」と説明した。
また、「パク・ヘイルの変わっていく顔と70代と30代を行き来する演技を見ながら、青春の儚さがとても切実に感じられた。映画を見る若者には、それがいかに大切なものなのかを悟ってほしい気持ちが大きかった」と話した。
映画「ウンギョ」は、爽やかで官能的な17歳の少女を巡って、老詩人イ・ジョギョ(パク・ヘイル)と、師匠へ対し尊敬と同時に野心を抱く弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)の、欲望と苦悩を描いた作品である。
チョン・ジウ監督は、俳優をキャスティングした理由についても語った。まず、30歳のパク・ヘイルが70歳の老人役に扮したことに対し、「30歳の俳優が70歳の老人を演じると面白く、いろいろな意味を持つキャラクターを作れると思った」と述べた。
また「ウンギョは、老詩人と若い弟子の間で好奇心を露わにする人物だが、キム・ゴウンは好奇心の多い女優に見えた。自分の感情を維持できる人だと思って、ウンギョ役に似合う女優だと判断した」と話した。
チョン・ジウ監督は「若いパク・ヘイルを老人役に、新人女優を主人公にキャスティングしたことに対して、最初は特に何も考えなかったが、時間が経つにつれ、キャスティングで不安に感じたこともあった」と言い、「それで、映画を完成することができるか心配もしたが、撮影が無事終わり公開を控えている今はとても嬉しい」と胸中を告白した。
「ウンギョ」は、作家パク・ボムシンの同名小説を原作としている。チョン・ジウ監督は、小説と映画の一番違うところは、“ウンギョというキャラクター”だという。彼は、「映画ではウンギョをより能動的な人物に描きたかったし、大人になっていく過程を繊細に表現したかった。実際に、キム・ゴウンが初めてオーディションを受けに来たときとは変わり、少しづつ大人になっているよう」と語った。
映画「ハッピーエンド」で映画界にセンセーションを巻き起こしたチョン・ジウ監督特有の、深みのある心理描写と美しい映像美が調和をなし、今春、注目すべき映画として挙げられている「ウンギョ」は、先月25日に公開、今月6日に100万人の観客動員に成功した。
記者 : チェ・ヨンミン