映画の名助演俳優、男性俳優時代の到来なるか?

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「建築学概論」のチョ・ジョンソク(上)と「チャ刑事」のイ・ヒジュン(下)、写真=ロッテエンターテインメント、映画会社ホン、CJエンターテインメント
今年、韓国映画は女優の活躍が目立った。“○○○の再発見”という修飾語が付き、映画の流れをリードするのは男性俳優だったにも関わらず、女優に注目が集まった。

このような傾向はR指定を受けた映画の連続公開と深く関係している。女優たちが活躍する中、R指定の映画が次々に公開され、さらに観客の視線を引き付けた。

映画「火車」のキム・ミニは“キム・ミニの再発見”と高く評価され、「建築学概論」のスジ(miss A)は初恋の象徴として注目を集め、新人賞を受賞した。映画「容疑者S(不倫を待つ男)」のパク・シヨンは韓国のファム・ファタール(魔性の女)女優の後を継ぎ、映画「ウンギョ」でデビューしたキム・ゴウンは韓国映画界の注目すべき新人女優となった。

映画「僕の妻のすべて」のイム・スジョンは、これまで見せてきたキュートな姿ではなく、勝気な女性の姿を披露して新しい魅力を見せた。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のユン・ヨジョンは、自分の息子より年下のキム・ガンウとの濡れ場演技を披露して話題を呼んだ。

しかし、最近は男性俳優たちが女優の活動に負けないほど活躍している。特に男性助演俳優の熱演は観客に楽しさを与え、主演俳優に匹敵する存在感を放った。

まさに映画「建築学概論」のチョ・ジョンソクと「チャ刑事」のイ・ヒジュンがこの例と言えるだろう。二人は主演俳優に比べれば、短い出番だったにも関わらず、存在感を放った。

チョ・ジョンソクは「建築学概論」で、過去のスンミン(イ・ジェフン)の親友ナプトゥク役を演じた。ナプトゥク役を演じるために体重を増やし、ふてぶてしい浪人生を見事に演じた彼は、多くの観客の笑いを誘い、ほのかな初恋にコミカルな要素を加えた。

映画の関係者は「ナプトゥクがいなかったら『建築学概論』はこれほど高く評価されなかっただろう。チョ・ジョンソクがいなかったら、静かな映画になっていたはずだ」と語った。

チョ・ジョンソクは「ナプトゥクというキャラクターが持っている魅力のおかげで、俳優チョ・ジョンソクが注目されたのではないでしょうか」と謙虚な姿を見せたが、映画「建築学概論」のナプトゥクに続き、MBC水木ドラマ「キング~Two Hearts」のウン・シギョン役で視聴者から愛されるまで、彼のずば抜けた演技力と魅力がなければ、好評と人気を同時に得ることは難しかっただろう。

イ・ヒジュンは、31日に公開される映画「チャ刑事」でお茶目な刑事ギョンソク役を演じ、観客に披露する予定である。マスコミ試写会を通じて公開された「チャ刑事」は、汚くて太った刑事からモデル顔負けの肉体になるカン・ジファンも視線を引き付けたが、イ・ヒジュンも負けない存在感を放って注目を集めた。

今回の映画でイ・ヒジュンは、どこかぬけているような刑事を演じる。何よりインラインスケートに関連したエピソードはカン・ジファンがモデルに変身するきっかけとなる。同時にこれは観客の笑いを誘うだろう。主演俳優より出番は短いが、彼が与えるインパクトは大きい。

映画の関係者は「映画を見終わってイ・ヒジュンへの関心が高まった。主人公ではないにも関わらず、インタビューのオファーが来ている」と語った。映画が公開されれば、イ・ヒジュンへの関心はさらに高まることを予感させる。

映画「ウンギョ」のパク・ヘイルは70代の老詩人を熱演し、映画「僕の妻のすべて」のリュ・スンリョンはふてぶてしいカサノバ(女たらし)の演技など、男性主演俳優の活躍も見逃せない。

最近、韓国映画界で女優の活躍が目立っているが、これからは男性俳優の活躍にも期待したい。

記者 : キム・ミリ