Vol.2 ― Ara「『パパ』の歌、100%私なんです」

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「1日15時間のトレーニングは、デビュー以来一番つらかった」

Araは映画「ペースメーカー」の撮影中に、映画「パパ」の出演を確定した。「ペースメーカー」での棒高飛びの選手のジウォン役に続いて、すぐに歌とダンス、そしてギター演奏と多才な在米韓国人のジュン役を務めた。

普通の俳優なら、短い期間に二つの映画作品を同時進行したりはしない。作品に対しての準備期間が十分ではないからだ。しかし、Araは“欲”で二つの作品を続けて選択した。

「『ペースメーカー」は私が主演ではありません。良い先輩たちと共演できるということだけで幸せでした。だけど『パパ』の場合は、作品自体がとても気に入りました。無理だとも思ったんですが、意地で選びました。私ちょっと欲深いんですよ(笑)」

ジウォンとジュンをこなすためのAraの努力は尋常ではなかった。棒高飛びにダンス、歌、英語まで完璧にこなさなければならなかった。

「1日に15時間トレーニングを受けました。デビューしてから、こんなにつらかったことはありませんでしたね。『パパ』で歌を歌ったことについて『自分で歌ったの?』という質問をたくさん受けるんですが、100%私の声なんですよ。練習してみたらできたんです。歌手としてのデビューについても聞かれるのですが、私はそっちの道はちょっと違う気がして諦めました」

Araは今回の二つの作品を続けて撮影しながら、たくさんのことを感じ、学んだという。この日のインタビューでもその質問を投げかけると、Araは当時の余韻を思い出しながら感想を伝えた。

「演技についての決心。言葉で表現できない複雑な余韻がまだ残っています。1年間、突風のようなめまぐるしい時間を過ごしたことは事実です。大先輩たちとも共演できたので、学ぶこともたくさんありました。インタビューを受けている今でも、当時の記憶が新鮮によみがえるほどです。でも言葉では表現ができませんね(笑)」

すでに美人女優として海外のマスコミも取り上げ、世界的な美女に名を連ねたAraの目標はなんだろうか? すると、意外な答えが返ってきた。

「外見が美しい女優より、白い画用紙のような女優になりたいです。どんな色を着せても大丈夫、そんな女優です。その目標が実現するかは分かりませんが、一歩一歩進んでいけば、答えが出るんじゃないでしょうか?」

記者 : キム・キョンミン、翻訳 : 橋本真由美、写真 : ユ・ジニョン