チャ・ヒョヌ「キム・ヨンゴン、ハ・ジョンウ、越えなくてはいけない山がふたつ」
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非常に敏感な話題だったろう。自分の演技、自分の作品を話す席で、関係のない家族についての質問をされたら“ボイコット”してもおかしくはない。しかしチャ・ヒョヌはこれに真正面から答えた。「越えなくてはいけない山が2つあります。いえ、超えられなくても横に並んで立っていたい私の目標です」自分に対する信頼と根性がないと不可能なことである。
チャ・ヒョヌの父は俳優キム・ヨンゴン、兄はハ・ジョンウ(33、本名キム・ソンフン)だ。誰もがそんな家族を羨ましく思うだろうが、同じ俳優の道を歩いている以上、彼の言葉通り背負わなければならない山のようなプレッシャーが彼にまとわりつく。

「もう終わりだなと思いました。なぜか分かりませんが、ただただ不安でした。こんなことは初めてでしたから。この話を聞いて何も手につかなくなりました。しかし、どうしてでしょうか。記事が出回ってから大変なことになりましたが、数日過ぎるとまた何もなかったかのようになりました。まるで世の中がすべて忘れてしまったかのように静かになりました。その時に気づきました。あ、ただこれだけのことだったのか、と」
映画「パーフェクト・ゲーム」、実在している人物であるヘテ・タイガーズ(現KIAタイガース)のチャン・チェグン選手を演じることになり、ガタイの大きい野球選手を演じるために2ヶ月の間に23kgも太らなければいけなかった。「食っちゃ寝すればいいんです。本当に太る食べ物は全部食べました。ある地点で停滞期が訪れます。でもその時期を超えれば更に太りました」
また、彼は今回の役作りのためにチャン・チェグン選手に直接会いに行くなど熱意を見せた。しかも全羅南道の光州まで足を運んで。実在する人物を演技することも、生きている対象に会うことも、新しい感覚だったであろう。そのせいか、今回の作品には特に思い入れが深い。周りの反応がとても良いと最初から最後まで映画の宣伝を忘れなかった。

記者 : ペ・ソンヨン、翻訳 : 橋本真由美