韓国ドラマの歴史を変えた!?「ペントハウス」が異例の大ヒット!「復讐代行人~模範タクシー~」「ワン・ザ・ウーマン」まで…2021年SBSドラマを総まとめ

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写真=「ペントハウス」「ワン・ザ・ウーマン」ポスター

シーズン3まで続いた「ペントハウス」、意味ある成果を収めた「復讐代行人~模範タクシー~」と「ワン・ザ・ウーマン」、若手俳優たちが活躍した「ラケット少年団」やヒットに成功した時代劇「ホン・チョンギ」まで、2021年のSBSドラマを振り返ってみた。

◆シーズン3まで放送…今年最高のヒット作「ペントハウス」

写真=「ペントハウス」ポスター
「ペントハウス」は、2020年に続いて2021年も存在感を見せた。満たされることのない歪んだ欲望により、不動産の価格1位、教育熱もトップクラスの一等地で繰り広げられるサスペンス復讐劇「ペントハウス」は、シーズン1から議論はありながらも人気を博した。昨年放送されたシーズン2とシーズン3も同様だ。「ペントハウス」は韓国ドラマ界でシーズン3まで制作された数少ないドラマのうちの一つになった。

頻繁にある登場人物の死、刺激的な設定とこれを際立たせる極端な演出、非常識なストーリー展開は視聴者から批判を受けることもあった。その過程で不動産に対する欲望、歪んだ教育熱という企画意図はやや薄れた。悪役たちはさらに壊れていき、そうでなかった人たちも欲望の権化となり、キャラクターたちが暴走した。

また、昨年6月に発生した光州(クァンジュ)鶴洞(ハクトン)の再開発現場のビル崩壊事故や、2017年の浦項(ポハン)地震の被災者のニュース映像などを使用して議論を呼んだ。

それにもかかわらず、視聴率は下がらなかった。シーズン2は最高視聴率29.2%(ニールセン・コリア全国基準)にまで跳ね上がり、シーズン3も19.5%を記録し、2021年のSBSドラマ最高のヒット作となった。


◆「復讐代行人~模範タクシー~」と「ワン・ザ・ウーマン」が相次いでヒット

写真=「ワン・ザ・ウーマン」「復讐代行人~模範タクシー~」ポスター
金土ドラマのヒットも続いた。「ペントハウス」の前後に編成された「復讐代行人~模範タクシー~」と「ワン・ザ・ウーマン」が好成績を記録したのだ。

ウェブ漫画原作の「復讐代行人~模範タクシー~」は、ベールに包まれたタクシー会社のムジゲ運輸とタクシー運転手のキム・ドギ(イ・ジェフン)が、被害者の代わりに復讐する“復讐代行劇”だ。キム・ドギ役のイ・ジェフンのキャラクターと重厚感のあるテーマが、コメディとジャンル物を行き来しながらヒットに導いた。

いじめ議論で急遽キャストが変わり、再び撮影する部分があったが、大きな問題なく進行した。ただ、演出の問題でアクションシーンの代役をめぐる議論や、意見の食い違いによる脚本家の交代は残念な部分だった。

「ワン・ザ・ウーマン」は、一夜にして不良検事から財閥家の令嬢に人生がチェンジしてしまった後、財閥家に入った“不良指数100%”検事のダブルライフコミカルドラマだ。イ・ハニは同作で1人2役をこなした。

ドラマ「熱血司祭」、映画「エクストリーム・ジョブ」など、コメディで好評を博したイ・ハニは、「ワン・ザ・ウーマン」の主人公を務めて、磨きをかけたコメディの演技と豪快なアクションを披露した。最高視聴率は17.8%を記録し、ヒットドラマとなった。後番組の「今、別れの途中です」は前作よりも低い視聴率を記録しているが、SBS金土ドラマのラインナップが、平均以上の数字を記録してきたのは事実だ。


◆「ラケット少年団」や「ホン・チョンギ」など月火ドラマも好評

写真=「ラケット少年団」「ホン・チョンギ」ポスター
「ラケット少年団」は、“害のないドラマ”として好評を得た。同作は、バドミントン界のアイドルを目指す“ラケット少年団”の少年体育大会への挑戦記で、陸の端の農村で繰り広げられる16歳の少年少女たちのリアルな成長ドラマだ。

タン・ジュンサンをはじめ、ソン・サンヨン、チェ・ヒョヌク、キム・ガンフン、イ・ジェイン、イ・ジウォン、キム・ミンギら、若手俳優たちが多数出演し、バドミントンという題材を前面に打ち出して、冒険的な試みをした作品だ。

キム・サンギョン、オ・ナラら先輩俳優たちが支えたが、若い俳優たちが前面に出て、スポーツという題材、オリンピックの中継による放送休止など、ヒットにはプラスにならない要素もあったが、刺激的ではない童話のような純粋で心温まるストーリーで好評を得た。

「ホン・チョンギ」も、最高視聴率が10%を超えてヒットに成功した。同作は、「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽を抱く月」で有名なチョン・ウングォル脚本家の同名のベストセラー小説を原作とした。「星から来たあなた」「根の深い木」「風の絵師」などで知られるチャン・テユ監督が演出を務め、放送前から期待を集めた作品だった。

天才女性絵師ホン・チョンギと、空の星座を読む赤い目の男性ハ・ラムが描くファンタジーロマンス時代劇で、キム・ユジョンとアン・ヒョソプのケミ(ケミストリー、相手との相性)が好評を得た。

記者 : イ・ミンジ