SISTAR19、ニューシングル「NO MORE(MA BOY)」で11年ぶりにカムバック“以前よりもっと仲良くなった”

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写真=Klapエンターテインメント
元祖セクシーアイドルの復活だ。「Ma Boy」「いた人がいなくなると」で大ヒットを記録したSISTAR19が、11年ぶりに再びタッグを組んだ。デビューから13年以上経ったが、彼女たちのステージは相変わらずだ。第4世代、第5世代の後輩グループと比べても引けを取らない女神のようなビジュアルはもちろん、経験者の余裕と貫禄を兼ね備えたK-POPの“元祖お姉さん”たちが帰ってきた。

―― 11年ぶりにSISTAR19としてカムバックすることになった経緯をお聞かせください。

ヒョリン:特別なきっかけがあったというよりは、解散後もメンバー同士で頻繁に会っていました。会うたびに「いつみんなで集まれるんだろう」という話を、いつも欠かさずにしていました。特にボラ姉さんがステージをしたいという話をよくしていました。その言葉が今回のカムバックに1番大きな影響を与えました。ボラ姉さんがステージに立ってファンに会いたいという話をしたとき、「ああ、やらなきゃ」と思ったんです。ちょうどボラ姉さんとタイミングが合って、順調に進みました。

―― 久しぶりに一緒にカムバックする感想はいかがですか?

ヒョリン:実感がわきません。とても久しぶりですし、ずっと1人で活動していたので、ボラ姉さんと一緒に活動できることにワクワクしていて、とても楽しみです。

ボラ:以前よりずっと面白くなると思います。

―― メンバー同士で集まると、完全体でのカムバックについても話をしますか?

ヒョリン:時期は考えていません。数ヶ月ではなく、かなり長く考えなければならない部分でもありますし、軽い気持ちで言及することではないと思います。完全体としてカムバックするのであれば、本当に素敵な姿をお見せしなければなりません。なのでプレッシャーもありますし、慎重になります。計画はまだ何も決まっていません。

ボラ:メンバーたちと会うと、仕事の話ではなく、たわいもない話をすることが多いんです。正直、テーマはありません。何を食べたいのか、何を注文するのかについて話すだけです(笑)。平凡なおしゃべりをたくさんします。

―― メンバーたちは、どのように応援してくれたんですか?

ボラ:うちのメンバーは、いつも応援してくれます。「よかったね、頑張って」とたくさんお祝いしてくれました。

―― 久しぶりに2人で活動の準備をした気分はいかがですか?

ボラ:昔よりずっと良かったですね。昔はまだ若かったですし、会社でやろうと言われたら「はい」と答えていました。当時は2人でコミュニケーションをとることがあまりなかったのですが、今回は本当にたくさんコミュニケーションをとりました。むしろ今のほうがもっと仲良くなりました(笑)。

ヒョリン:SISTARというグループが特別な理由は、私たちの関係が格別であるためです。単に仕事としての関係ではなく、お互いに心を分かち合う関係です。以前はあまり余裕がなかったのですが、今は仕事の話だけでなく、お互いの話もたくさんします。お互いに親密な関係を維持してきたので、よい関係性を築くことができました。話も通じ合う部分が多いです。

―― 今回のカムバックを準備しながら、トラブルはありませんでしたか?

ボラ:全くありませんでした。この歳にもなってそのようなことがあってはいけません(笑)。

ヒョリン:私が何かを提案すると、ボラ姉さんもいつも同じ考えでした。意見が合わないことはなかったですね。お互いの意見が一致していたので、スムーズに進みました。

―― 昔活動していた時の映像を観たりもしますか?

ヒョリン:ステージよりは、SISTARが出演したバラエティ番組をよく観ます。それぞれが自分の話ばかりする流れがとてもかわいいです。「いや、あれでよく撮影ができたね」と思うほどです。

ボラ:でも、今撮影してもあまり変わらないと思います(笑)。「私一人(Alone)」のステージを観たのですが、「何を思って、あんな表情をするんだろう?」と思いました。当時はすごく大人だと思っていたのですが、今考えると大人のふりをしていたんですね。あまりにも子供だったんです。私たちの不器用な表情を見て共感してくださったというのが、本当に不思議でありがたかったです。

―― いつの間にか30代になりました。11年前とは異なる今回のアルバムならではの差別化したポイントはどこでしょうか?

ヒョリン:「いた人がいなくなると」や「Ma Boy」は、別れに耐えられずに苦しみ、しつこくせがむ内容でした。しかし今回は「そう? 分かった、別れるんだね」という感じです。何度も別れを経験して「うん、さようなら」と伝えられるクールな別れの曲です。

ボラ:今回のアルバムの最大のポイントは、成熟と余裕です。以前、SISTARやSISTAR19の曲を歌った時は、正直共感しながら歌うことができませんでした。ただ、当時の私たちができる範囲内で表現しただけです。しかし、今は曲に対する理解が深まりました。成熟したSISTAR19を見ることができると思います。そして、私たちは清純さ以外は全てお見せできるユニットだと思います。

ヒョリン:そうです。明らかに大人になりましたし、無理に作り出せない余裕も出てきました。

―― 今回の活動をきっかけに、活動を続ける考えはないんですか?

ボラ:まだそこまで話していないのですが、Golden Girls先輩をみると、本当にかっこいいなと思います。先輩たちは大変かもしれませんが、活動を通してすごく新しい感情を得られると思いました。

ヒョリン:先輩たちを見て「現状に甘えてはいけないな」と思いました。もっと頑張らなければなりません。

―― 11年前とは音楽界の雰囲気が大きく変わりました。方向性やコンセプトに対する悩みも多かったのではないでしょうか。

ヒョリン:以前の曲がすごく愛されていたので、その期待に応えられるのかという不安がありました。K-POP市場の流れがあまりにも速いです。流れを完全に無視して、私たちのカラーだけを主張することはできないので、ある程度うまく混ぜようとしました。

ボラ:11年という歳月が過ぎましたし、私は6、7年ほど演技だけしていました。その間、歌手に対する思いがすごく大きかったです。メンバーたちにいつも「私はステージに立ちたい」と言っていました。それほど強い思いがありました。今回は期待も大きいですが、久しぶりのステージなので不安も大きいです。

―― 今回カムバックして、ファンの皆さんに会ったらどんな気分になると思いますか?

ボラ:涙が出るかもしれません。先日、ヒョリンのコンサートのステージに私が上がったのですが、ファンの皆さんが泣いていました。とても不思議な気持ちでした。ファンの皆さんも私を恋しがって、私もファンの皆さんを本当に恋しく思っていました。これまで、ファンも私もそれぞれ自分のことをしながら生きてきました。会える機会が少なかったから。しかし、今回一緒に集まったら、本当に不思議な気持ちになると思います。

―― 今回カムバックすると、第5世代のアイドルと競争することになりますが、プレッシャーはありませんか?

ボラ:あら……もう第5世代だなんて。私たちが第2.5世代です。第5世代の方々と対決するつもりでカムバックするわけではありません。でも楽しそうですね。皆さんと交流できるのではないかと期待もあります。

ヒョリン:最近は、KISS OF LIFEというグループがいいですね。歌もそうですし、コンセプトもですが、少し私たちのスタイルに似ていました。本当にたくさん才能がありますね。

ボラ:男性アイドルですと、RIIZEが思い浮かびます。

―― SISTARといえばホットボディですが、特に今回のコンセプトフォトでは腹筋が目立ちましたね。

ボラ:ハハハ。それは私が少し痩せたので、中にいた子たちが少し出てきただけです。

ヒョリン:私たちが熱心に運動していると思われているようですが、正直なところ、SISTARの活動中は今よりも管理をしていなかったんです。昔の空港での出国写真とかを見ると、びっくりすることがあります。「これは何?」と思ったのがいくつもあります。「ナチュラルな姿がいい」と合理化しながら自然体で歩き回っていましたが、今見たらとても衝撃的でした。むしろ今のほうが運動を着実にしています。当時できなかったことを今頑張っています。デビュー前までは運動選手のようにやっていましたが、活動するようになってからは、あまりやっていませんでした。最近は、かっこよく綺麗に歳を取りたいという気持ちが大きいです。

―― 今回の新曲について、ファンの皆さんからどのような反応があれば嬉しいですか?

ヒョリン&ボラ:嫌がったり、がっかりしないでほしいです。ファンの皆さん全員に気に入ってもらうのは欲張りですが、一生懸命に準備したことを知ってもらいたいです。未熟なところがあれば、謙虚に受け止めます。それでも聞きたい言葉があるとしたら、「そう、SISTAR19だったね」です。忘れずに私たちを覚えていてくれた、そのような言葉を聞くだけでも幸せだと思います。

―― 今回の活動目標は何ですか?

ボラ&ヒョリン:誰も怪我することなく、無事に終わることです。そして、いつもSISTARの音楽を気軽に聴いていただいたので、今回もそうしてほしいです。上手いとか下手とかでなく、「久しぶりにSISTARが帰ってきた!」と楽しんでもらえたら嬉しいです。結果的に、活動が終わったときに「やってよかった」と思えたら嬉しいです。

記者 : ファン・ヨンド