チョン・セウン、ニューアルバム「Quiz」で1年8ヶ月ぶりにカムバック“大胆な変化も…前より図々しくなった”

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写真=STARSHIPエンターテインメント
“シンガーソングライドル(シンガーソングライター+アイドル)”チョン・セウンがカムバックした。

「Where is my Garden!」以来、1年8ヶ月ぶりに発売した6thミニアルバム「Quiz」は、“私”という存在を探し求めて、新しい旅に出るチョン・セウンの話を描いたアルバムだ。より一層成熟した感性はもちろん、自身の話を込めた彼のニューアルバム「Quiz」は、率直な歌詞で共感を与え、リスナーの感性を刺激している。

“シンガーソングライドル”ならではの作詞・作曲の実力はもちろん、甘いボーカルとパフォーマンスまで兼ね備えたチョン・セウン。毎回、新たな魅力を披露し、存在感を放っている彼の「Quiz」はどんな正解を作り出すのだろうか。

―― 1年8ヶ月ぶりのカムバックは、とても久しぶりですね(笑)。

チョン・セウン:これほど時間が速く流れていたとは思いもしませんでした。ファンの方々が本当に長い間、待ってくださいました。この期間、楽曲制作もしながら、忙しく過ごしていました。

―― 空白期に焦りはありませんでしたか?

チョン・セウン:音楽を長い目で見ています。音楽は僕にとって、今の“職業”だけでなく、お爺さんになってもやりたい“仕事”です(笑)。なので、焦りませんでした。ですが、ファンの方々が僕を待ってくださっていることを知っていますし、それがどれだけありがたいことなのか知っているので、もっと頻繁にファンの皆さんにお会いしたいと思っています。

―― ニューアルバム「Quiz」は、ミニアルバムにもかかわらず8曲も収録されていますね。フルアルバムのレベルではないですか?

チョン・セウン:意図的にたくさんの曲を収録したいと思ったわけではありませんが、一生懸命、楽曲を制作していたら8曲、出来上がりました(笑)。フルアルバムというのは、歌手にとって“名刺”のようなものであり、プレッシャーになるんです。なんだか、一つ一つの楽曲にもっと心血を注がなければならないような気になるんです。もちろん、今回のアルバムもフルアルバムぐらい一生懸命、準備しました。デビュー7年目なのに、まだ、フルアルバムは、1stアルバムだけだなんて……2ndフルアルバムも早く出さなければならないと思っています。ハハ。

―― タイトル曲「Quiz」は、ソヌ・ジョンアさんと一緒に制作したと聞きました。

チョン・セウン:僕がとても好きなアーティストで “ミュージシャンの中のミュージシャン”のような方じゃないですか。一緒に楽曲制作することができて光栄でしたが、緊張しました。「Quiz」は、ソヌ・ジョンア先輩にお会いして、僕がどんなアルバムを構想しているのか、またどんな話がしたいのか、という話をしていた時に“記述式”というテーマが出てきて、そこから作り上げた楽曲です。実は、最初は「Quiz」がタイトル曲になるとは思っていませんでした。僕がこれまでお見せした楽曲は、パフォーマンスについて描いた曲が多かったじゃないですか。これまでの楽曲とは異なり、耳を傾けるような音楽なので雰囲気が少し違ったと思います。

―― 「17」はとても自伝的な曲でしたが、トラックの最後を飾った特別な理由はありますか?

チョン・セウン:この曲はトラックリストの最初か最後になると考えていました。他の楽曲は歌詞が耳によく入ってくる曲なので、この曲で余韻を与えたかったんです。僕の話ではありますが、誰もが経験したことのある内容だと思います。

―― 確か、SBS「K-POPスター3」に出演した時、17歳でしたよね。

チョン・セウン:その通りです。その時は本当に大変でした。独学で音楽をしてきた僕が、音楽を専攻した方々の間にいたので、彼らの話が理解できず、難しかったです。その時から、音楽に対する学習意欲が強くなったと思います。「17」は、その時代の感情をたくさん込めた楽曲です。

―― チョン・セウンさんを代表する修飾語である「シンガーソングライドル」も収録曲の一つでした。この楽曲について教えてください。

チョン・セウン:僕は、アイドルの中ではシンガーソングライターで、シンガーソングライターの中ではアイドルじゃないですか。これまで“所属意識”というものについてたくさん考えてきました。自伝的な話に聞こえるかもしれませんが、アイデンティティや所属意識の話なので、多くの方が共感できるのではないかと思いました。

―― 「チームチョン・セウン」は、チョン・セウンさんの様々な自我が詰まったチームですね。

チョン・セウン:歌うチョン・セウン、踊るチョン・セウン、バラエティ番組を担当するチョン・セウンなど、色々と自我を分けたのは自らの負担を減らすためで、僕が生きるためでした(笑)。いつも集中して最善を尽くしたいのに、仕事して憂鬱になってしまったら、その時間がもったいないじゃないですか。なので、その瞬間に没頭するために作りました。もちろん、たまに、あるメンバーの存在が強くなる時もありますし、マインドコントロールに失敗する時もありますけど。ハハ。

―― ダンスパフォーマンスへの集中度も高くなったようですね。

チョン・セウン:以前はダンスが本当にストレスでした。ハハ。僕がダンスを習うことになるとは、想像もしませんでした。困難を経験しましたが、今は一つの資産になったと思います。僕を思い浮かべると、自然に“ギター”を思い浮かべると思いますが、変化というのが本当に面白いじゃないですか。僕を見てくださる方々に、別の要素を見せてもよさそうな気がしました。何よりかなりお金をかけてダンスを習ったので、ステージでたくさんお見せしたいです。ハハ。ギターを弾く人の中で、一番ダンスが上手な人になろうと思います。

―― 「チームチョン・セウン」にスカウトできないメンバーもいますか?

チョン・セウン:ジャンルで見た時、トロット(韓国の演歌)が一番最後ではないでしょうか? もちろん、いつかスカウトするかもしれませんし、ダメかもしれません。ハハ。そして俳優チョン・セウン? もちろん、ミュージカルに出演して演技に少しは慣れてきたような気がします。演技よりは、音楽で表現することに慣れていましたが、ミュージカルを通じてそのような部分を学ぶことができて、表現の壁を乗り越えたように思います。

―― 最近、運動もたくさんしているようですが、フィジカル担当のチョン・セウンさんに会うことは難しいでしょうか?

チョン・セウン:僕の顔に腹筋は似合わないと思うので、露出するほどではなく、静かに満足する程度に体を鍛えています。ハハ。筋肉担当のメンバーは迎え入れましたが、デビューは「どうでしょう……」という感じです。ハハハ。

―― MBTI(性格診断テスト)がENFPだそうですね。

チョン・セウン:僕の考えでは、職業の影響でIからEになったように思います。以前は人見知りでしたが、この仕事をするためには、それではダメだと考えました。後天的に社交性を習得したと思います(笑)。

―― 今回のアルバムを準備する過程で大きく変化した部分はどこですか?

チョン・セウン:イメージが大きく変わりました。髪がこれほど短いのは、中学生以来、初めてです(笑)。また、音楽的にはソヌ・ジョンア先輩と楽曲制作しながら限界を乗り越えた感じがします。長い間音楽をされてきた過程で得たノウハウとテクニックを、そのまま共有し、教えてくださいました。一緒に作っていきながら、学んだことが多かったです。いつも詰まっていた部分を、もっと簡単に表現する方法も教えてくださいました。録音されたものを聞いて、自分でも所々、表情が見えた気がしました。音楽においてもより一層幅が広がった感じがします。次のアルバムでも、このくらい発展した音楽を披露したいです。

―― チョン・セウンさんにとって重要なことは何ですか?

チョン・セウン:「僕を客観的に見つめること」が最も重要です。(この職業は)自身を表に出さなければならない職業じゃないですか。だから逆説的でもあります。でも、このような考えは確実に必要だと思います。僕だけに集中していると、見逃してしまったり、利己的に行動してしまうことがあるじゃないですか。そして、人との交流から得られる価値を逃すこともあります。この職業というのは、受動的に生きるようになってしまう職業だと思い、いつもそれに注意して、能動的な人生を送るようにすることが重要だと思います。

―― 今回の活動の目標は立てましたか?

チョン・セウン: 久しぶりのカムバックなので、僕にできることは全部やってみようと思っています。ミュージックビデオや予告映像をご覧になった方はご存知だと思いますが、とてもファッショナブルなブーツカットパンツを履き、新たな挑戦をしました。前より図々しくなった感じがするので、楽しみながらやっていこうと思います(笑)。いつも悔いが残らないようにベストを尽くして突き進みたいです。大切なこの時間を無駄にしたくありません。

記者 : パク・スンヒョン