“苦労も厭わないチャン・グンソク、脚本家として光栄”…ドラマ「テバク」脚本家が語る

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SBS新月火ドラマ「テバク」が18日クランクインし、長い道のりを進み始めた。これに先駆けて脚本家のクォン・スンギュに会い、ドラマ全般に関する話や撮影を控えている思いを聞いた。

「六龍が飛ぶ」の後番組として韓国で3月から放送がスタートする「テバク」は、賭博場で苦戦しながらいかさま師として育ったデギル(チャン・グンソク)が英祖(ヨンジョ、ヨ・ジング)と命をかけた一戦を繰り広げるストーリーのドラマで、粛宗(スクチョン、チェ・ミンス)の後宮・淑媛(スグォン、ユン・ジンソ)が妊娠6ヶ月で産んだ王子が捨てられることからストーリーが始まる。

チャン・グンソク、ヨ・ジング、イム・ジヨン、チェ・ミンス、チョン・グァンリョル、ユン・ジンソらが出演するこのドラマは、「ペク・ドンス」「火の女神ジョンイ」のクォン・スンギュ脚本家が台本を手がけ、放送業界で“朝鮮時代版「オールイン 運命の愛」”と呼ばれ、噂の的になっていた。

―時代劇だけで3作目だ。特に理由はあるか?

クォン・スンギュ:その理由が分からない(笑) この作品は2011年「ペク・ドンス」が終わってから企画した。「火の女神ジョンイ」をする時に放置してあったが、もう一度準備することになった。3年以上準備してきたため愛情が大きい。

―「六龍が飛ぶ」の後番組であるため、デギルという人物がイ・バンウォンと比較されると思うが。

クォン・スンギュ:「六龍が飛ぶ」とはストーリーラインが完全に異なる。イ・バンウォンは幼い頃から王道を歩み、デギルという人物は仮想の人物だ。歴史的には淑媛が妊娠6ヶ月で子供を産んだが、健康だったという記録がある。そして生後2ヶ月で死んだが、これが良い題材になると思った。記録から外れてはならないため、王の息子として登場はするものの、その子が死んだことにして、成長するまで宮殿の外で彷徨う人物として描いている。

―チャン・グンソク&ヨ・ジングが主演に抜擢されたが、満足度は?

クォン・スンギュ:とても満足している。二人は早くから出演について話しており、チェ・ミンスさんとは「ペク・ドンス」でご一緒していたので切なる思いでお願いした。イム・ジヨンさんも最近売れっ子じゃないか。推薦されて抜擢することになった。

―チャン・グンソクさんはドラマ出演が2年ぶりで、時代劇は久しぶりだったが、台本読み合わせではどうだったか。

クォン・スンギュ:一番心配だったのは、主人公が本当に大変なことだ。溜め桶に落ちたり、泥沼で転んで叩かれたりもする。だから「本当にやれるか」と何度も確認した。しかし、本人がすごく意欲を持っていた。情熱がすごい。驚いた。今回実際に会ってみたらすごく男らしい人だった。さばさばした性格で男の匂いがする人で、韓流スターなので脚本家としては光栄だ。3~4回ほど会ったが、作品や役についてたくさん話し合った。すべてを受け入れて覚悟を固めていた。今回順調に進んで、次の作品も一緒にやりたいと話した。

―ヨ・ジングさんの場合、大人の演技をしなければならないため不安もあると思うが。

クォン・スンギュ:今回髭もつけるが、不自然には思えず、格好良かった。「ペク・ドンス」をやる時は本当に幼かったが、今回会ってみたら男になっていた。びっくりした。周りの人々も学生だと思っていない。王にまでなる人物だが、女性視聴者に好かれるんじゃないかと思う。もちろん本人は成人して初めてのドラマであるため不安もあると思う。でも、元々演技が上手だし、発声や眼差しも本当に良い。時代劇専門俳優になっても成功すると思う。

―チェ・ミンスさんには切にお願いしたということだが、反応はどうだったか。

クォン・スンギュ:実は、チェ・ミンスさんは別の役を念頭においていた。デギルの父親役で考えていた。しかし、皆から王をしてもらえればどうかと言われた。考えてみたら、王はしたことがないみたいだった。非常にワイルドで荒っぽいイメージだが、王をすれば意外性があると思った。でも聞き入れてもらえないと思って、慎重に話を持ちかけたら、喜んで「僕がやる」と言ってくれた。本当に純粋な方だ。ありがたかった。実は、粛宗、英祖、宣祖(ソンジョ)は政治達人だ。政界を何十年も牛耳って、人を利用できる、頭の回転が速い人物だ。チェ・ミンスさんが上手にやってくれると思う。

―裏番組がMBCの「モンスター」だ。視聴率はどれくらい獲得できると思うか。

クォン・スンギュ:最近は13%が基準だということで、それくらいだけでも良いと思う。「モンスター」と競争することになってすごくプレッシャーを感じる。チャン・ヨンチョル脚本家はとても素晴らしい方で、また無敗の脚本家じゃないか。でも、作品が良ければ、視聴率も一緒に上がると思うので、僕がもっと頑張れば良いんじゃないかと思う。

―この作品が伝えるメッセージは何か?

クォン・スンギュ:「賭博で興った人生は賭博で潰れる」だ。主人公が賭博をするが、成功してはいけないと思う。端役でも賭博をすれば最後は潰れるし、良くないというメッセージを伝えなきゃと思う。もちろんこれが作品全体のメッセージではないけれど、念頭において執筆している。

記者 : パク・ジニョン