B.A.Pはこれからが始まりだ

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「とても恋しかったです。とても歌が歌いたかったです。『幸せだ』という言葉よりもっと幸せな気持ちが表現できる単語があればいいなと思うほど、この感情を言葉に表現することができません。これから最善を尽くして良い音楽を聞かせていきたいと思うので、これから始まりです、皆さん」-B.A.P デヒョン、MBC「僕らの日曜の夜-覆面歌王」


どれほど切実だったんだろう。B.A.Pのデヒョンが22日に放送されたMBC「僕らの日曜の夜-覆面歌王」(以下「覆面歌王」)のステージの裏で流した涙からステージに向けた切ない気持ちが感じられた。

B.A.Pが1年9ヶ月ぶりに「Young、Wild & Free」でカムバックした。今年8月、所属事務所との葛藤が解決されたと発表してから3ヶ月ぶりのカムバックだ。再デビューと同様の状況で3ヶ月ぶりのカムバックは時期尚早な感じもする。だが、誰よりも強いB.A.Pの意志がカムバックを早めた。早くファンに会いたいというB.A.Pの気持ちがアルバムの準備を素早く進行させたという。

1年9ヶ月の空白の間、より濃くなったB.A.Pのカラーもカムバックに火をつけた。B.A.Pはデビュー曲「WARRIOR」から「NO MERCY」「ONE SHOT」「BAD MAN」「1004(ANGEL)」までメッセージを盛り込んだり、重みのあるパフォーマンスで自分たちのカラーを構築したチームだ。今回は空白の間、経験したB.A.P自身の話で青春を歌った。B.A.Pの本当の話を盛り込んだ真正性まで加わると、共感はより高まった。

リーダーバン・ヨングクの活躍も輝いた。バン・ヨングクは今回、アルバムの全体プロデュースを担当した。以前まで作詞作業には活発に参加してきたものの、アルバムのプロデュースを担当したのは今回が初めてだ。休んでいる間、より伸びたバン・ヨングクの力量がアルバムにそのまま反映された。戻るやいなやアルバムの作業を率いてカムバックを準備したB.A.Pの姿は、彼らがこれまでどれほどステージと音楽をやりたかったのか想像させる。B.A.Pは15日のショーケースで「本当にたくさん準備した。一番上手くできることはステージだからだ」と話した。

B.A.Pはもう止まらない。15日のショーケースでB.A.Pは来年2月の単独コンサートとニューアルバムのリリースを予告した。当時、ヨンジェは「僕たちは全員ともただ嬉しいばかりだが、(バン)ヨングク兄さんは再びアルバムの作業を始めなければならない」と“バン・ヨングク”の名前を連呼して雰囲気を盛り上げた。メンバーたちは「B.A.Pは続く」と叫んだ。

22日、「覆面歌王」ではステージから下りてきたデヒョンを、キム・グラも一緒に下りてきて励ました。キム・グラは「これから一生懸命に頑張ればいい」と話した。1ヶ月に数十組のチームがデビューする激しい歌謡界で1年9ヶ月という時間は決して短くない。だが、B.A.Pはまるで空白がなかったように自分たちのカラーを失わずに帰ってきた。これにステージに対する切実さと大切さを知るようになった。彷徨いは辛かったが、より成熟したステージを披露できる力になった。B.A.Pはこれからが始まりだ。

記者 : パク・スジョン、写真:チョ・スルギ、MBC「覆面歌王」スクリーンショット、翻訳:ナ・ウンジョン