MBLAQ スンホ、なぜ自らチョンドゥンのライバルになったのか

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写真=BOBOS COMPANY

「MOON NIGHT」でカン・ウヒョクを演じるMBLAQ スンホ

ほとんどの俳優は主人公、あるいは優しい役を演じたがる。しかし、MBLAQのスンホは違った。ミュージカル「MOON NIGHT(ムーンナイト)」で同じグループのメンバーチョンドゥンが演じる主人公イ・ミンスのライバルであるカン・ウヒョクを演じると自ら言ったのだ。頑張れば観客の記憶にさらに残ると思ったためだ。

スンホはMBC「dancing with the stars3」に出演していた時よりも、今回のミュージカルでさらにダンスに集中しているように見える。カン・ウヒョクのダンスを完璧に披露するため、公式練習が終わっても別にダンスを練習するほどだという。そんなMBLAQのスンホに16日、三成洞(サムソンドン)で会った。

チョンドゥンと同じ役を提案されたが、ライバルを選んだ

―「MOON NIGHT」より先に「光化門恋歌」で日本のファンに舞台で演技を披露した。

スンホ:俳優は韓国語で話して、日本語で字幕を入れる形で上演した。最初は「字幕で日本の観客から共感を得ることができるのだろうか」と疑問を感じた。

(「光化門恋歌」に)学生運動が登場するシーンがある。日本にも学生運動が起きた時代があったと聞いた。日本にも僕たちと似たような経験があったので、最初に考えていたよりも歌と演技で沢山共感してもらった。特に前の席の観客は涙まで見せた。韓国でミュージカル演技を披露することができず残念だったけれど、海外で共感が得られたことで胸が一杯だった。

―(「MOON NIGHT」で)チョンドゥンさんが演じるイ・ミンスの相手役であるカン・ウヒョクを演じる。

スンホ:高校と大学時代に演技を勉強した。歌手として出発し、演技まで両立することは難しかった。歌だけに専念したいと思った。心の準備ができていないアイドルには、所属事務所が「こんな作品が入ってきたから演技も勉強しろ」と強要することはない。僕もミュージカルをきっかけに何年かぶりに演技を始めた。

実は、チョンドゥンとダブルキャストでイ・ミンス役を提案された。台本を読んで監督と打ち合わせをする時、「チョンドゥンには優しくて素敵な主人公役がよく合うけれど、僕は優しい役よりはチョンドゥンのライバル役をしたい」と提案したら、問題にならないという返事が返ってきた。その代わりに難しいだろうとも言われた。しかし、難しいことは重要ではなかった。

―だいたいは良い役を演じたいと思うはずだが、逆にライバル役を自らすると言ったことは意外だ。

スンホ:練習初日にカン・ウヒョクとイ・ミンスが踊るべきダンスを全部見た。カン・ウヒョクのダンスは熱心にすれば達成できるという感じのダンスだった。カン・ウヒョクのストレートな性格のせいで、良くないように見えるかもしれない。しかし、いくらライバルだとしても最初から悪い人はいない。10ヶ所が悪く見えても一つの配慮が見える悪い男のキャラを作りたい。

“ダンスが上手なスンホ”と記憶されるため猛練習中

写真=BOBOS COMPANY
―コンサートも大変だろうが、それは短期的だ。ミュージカルで歌って演技することは長期間のレースだが、食事調整はどうしているのか。

スンホ:食事調整はあまりしていない。そうするうちに「戦争だ」を発売して、デビューした時より13kgも太った。剃髪までするとさらに大柄に見えた。あまり太らない体質だと思っていたけれど、太ったわけだ。運動してダイエットしてみて、ダイエットは難しいと実感した。よく食べる一方で運動を一生懸命して太らないようにしたいと思う。

―MBLAQは今年でデビュー5周年になる。リーダーとして身の引き締まる思いがするのではないか?

スンホ: 逆に時間が経つにつれ、リーダーが気楽になった。かなり時間が経ってメンバーたちの本音がお互いにに分かるから、前は言わなければ分からなかった部分を今はよく理解して頼り合うことができる。リーダーである僕が「こうしよう」と提案すると、信じてついてきてくれるメンバーたちに感謝している。リーダーとして努力している部分がある。それぞれメンバーと共感する部分がなければならないということだ。例えば、末っ子のミルがサウナに行くことが好きなら一緒にサウナに行くし、チョンドゥンがボウリングが好きならボウリングを一緒にしてあげるよというようなことだ。共感できることを一緒にすると、沢山話し合える。

―「dancing with the star3」に出演した。

スンホ:最初は歌手としてある程度包装できるという気持ちから出発した。ダンスを真似できると思って始めたけれど、あまりにも難しかった。基本がないから真似さえできなかったのだ。それに気付いて8週間、「dancing with the star3」だけに専念した。普段柔らかく踊ることは苦手で、パワーのある動きには強い。パソドブレのようにダイレクトでパワフルなダンスでは1位を獲得したが、柔らかい表現を適切にすることができず、ルンバで脱落した。

なかなか柔らかく踊れないという短所が直せないことに気付いた。今も落ちたことを考えると惜しいと思うほど、熱心に踊った記憶がある。得たものは、普段うまく踊れなかったダンスで表現が良くなったと言われた時にやりがいを感じたことだ。普通の人も普遍的に楽しめる良い文化だと思うけれど、ダンススポーツは外国のように大衆化が進んでいない方だ。

―「dancing with the star3」が終わってからかなり時間が経ったのに、いまだに惜しいという答えから負けず嫌いな性格が感じられる。「MOON NIGHT」も余すところなく演じるという気持ちで臨むのではないか。

スンホ:カン・ウヒョクはただ踊るだけではなく、ちゃんと踊らなければならない。観客も、僕がダンス歌手なので当然ダンスも上手いと期待するだろう。しかし、全てのジャンルのダンスが上手は人は、韓国に一人二人いるかいないかだ。それほど様々なダンスがある。ミュージカルのために1990年代の大先輩歌手たちの振り付けを新たに学んでいる。ヒョン・ジニョン先輩の「淡い記憶の中の君」がパワフルで楽しいダンスのある歌だ。

ダンスを学んだことのない俳優よりは上手いだろうが、努力しないと絶対に上手く踊れない。イ・ミンスより上手く踊ってこそ僕が演じるカン・ウヒョクのことがもっと記憶に残ると思う。結局はイ・ミンスが勝つけれど、観客の記憶に残る俳優が勝利すると思う。ダンスが上手いスンホとして覚えてもらうため、猛練習している。練習室で踊ることが全てではない。チョンドゥンのイ・ミンスチームを制圧するためのダンスを秘密裏に練習している。

チョンドゥンとは「MOON NIGHT」で縁が深い。以前Mnetで「MOON NIGHT90」の撮影を一緒にした。CLON(クローン)先輩のうち僕がカン・ウォンレ先輩を、チョンドゥンがク・ジュンヨプ先輩を演じた。今回ミュージカル「MOON NIGHT」でチョンドゥンと共演することになり、「MOON NIGHT」とは並々ならぬ縁の深さを感じる。

記者 : パク・ジョンファン