放送終了「神話放送」元祖バラエティアイドルの15年間のキャリアが輝いた

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JTBC「神話放送-神話が見つけた小さな神話」(以下「神話放送」)が2年余りの道のりに終止符を打った。芸能界の“田園日記”(韓国長寿ドラマの代名詞)を夢見ていた神話(SHINHWA)の願いは水の泡となったが、バラエティとは何かを見せて、元祖“バラエティアイドル”の底力を見せた神話の真価を隠すことはできなかった。6人の神話は依然として安心して見ることのできるバラエティアイドルだった。

19日に韓国で放送された「神話放送」では、神話とプロボクサーの卵たちが神話放送杯ボクシング大会を開くことでエンディングを飾った。神話はプロボクサーの卵たちを応援するために大会を設け、ボクシングへのより多くの関心を呼びかけた。

この場で神話は、難しい環境の中でも一生懸命に夢を育んで行く“ボクシング兄弟”カン・ムンス、カン・ドンホンくんに「できる」という希望と忘れられない思い出を与えて余韻を残した。特に、ヘソンとチョンジンは孫たちの姿を辛そうに見守る祖父の涙に涙ぐんだ。

もちろん、感動をベースにした優しいバラエティのフォーマットにも、神話の阿吽の呼吸の茶目っ気は変らなかった。張りつめた緊張感が漂うリングの上に妖艶なラウンドボーイとして登場して、予期せぬ笑いを与えた。だがその一方で、神話はストーリーのある“カル群舞”(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)ボクシングダンスで、15年目のアイドルの底力を惜しみなくアピールした。一言で言えば、神話は笑いから感動まで作り出す万能アイドルだった。

この2年間余りの放送の間、どんなテーマでも視聴者を爆笑させる神話のバラエティセンスは疑う余地がなかった。神話は初放送からお互いに“ピルタ(チョン・ピルギョ(ヘソンの本名)+ターザン)”“肉リック(600万ドルの男エリック)”のような面白いニックネームをつけながらアイドルとしての壁を取り払った。他のメンバーに比べてバラエティに出演する回数が少なかったヘソンもまた、メンバーと一緒ならイメージが壊れるようなバラエティでも躊躇わなかった。

その結果、神話は女装に体を張った笑いまで披露して「神話放送」を軌道に乗せた。エリックのドッキリカメラは視聴率や話題性の面で頂点を打ったエピソードだ。メンバーたちの阿吽の呼吸によって作り出されたドッキリカメラには、なかなか騙されないエリックも騙されてしまった。

その後、神話は「隠密なプライベートレッスン」「お袋の味」「神話が見つけた小さな神話」へのフォーマット変更により、ゲストと一緒に放送を行った。メンバー同士のトークは相変わらずだったが、神話の割合が減ることにより、主役が逆転したという批判は免れなかった。また、特別な司会者がいない神話にとって、フリースタイル以上に神話の魅力を上手く表現できるフォーマットはなかった。

それにもかかわらず、軍入隊とソロ活動を終えてから再び集まった6人の男は、昔よりも更に固くなったチームワークをもとに、15年間積んできた底力を「神話放送」に全て込めて披露することで好評を得た。「神話放送」の低迷する視聴率は残念だったが、神話は「神話放送」を通じて人一倍のバラエティセンスを認められ、更なる跳躍の可能性を高めた。

2012年3月に放送をスタートした「神話放送」は、メンバーたちの愉快で率直な姿を盛り込んで大いに愛されたものの、俳優活動に専念したいとするドンワンに続き、アンディが活動自粛のために降板することで危機を迎えた。

これを受けて神話のメンバーたちは、「番組のタイトルから分かるように神話が柱になって行われる『神話放送』から2人のメンバーが降板することになり、これ以上『神話放送』としての意味がないと判断した」として番組の終了を伝えた。

記者 : オ・ミンヒ