AFTERSCHOOL vs SISTAR vs Dal★Shabetの“危険な”セクシーダンス対決…変化が必要だ

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リングを通り、棒にぶら下がり、更にはスカートまで脱ぐ。動作だけを見るとサーカスの芸やストリップショーのシーンだと思われるかもしれないが、実はこれ、あらゆる音楽番組とショーケースで披露されている複数のガールズグループのダンスの振り付けだ。SISTARの“リングダンス”、AFTERSCHOOLの“ポールダンス”、そしてDal★Shabetの“モンローダンス”だ。

今の音楽業界は夏に向けたガールズグループの相次ぐカムバックで、いつにも増して見どころが溢れている。しかし、最近カムバックステージを披露しているガールズグループのパフォーマンスがあまりにも扇情的で、セクシーさを強調したステージばかり編成されている事実は、一度は考えてみる必要がある。なぜなら、ガールズグループ同士の競争が、まるで誰がもっと扇情的なステージを披露できるかになり、まるで過度な露出競争に流れる様相を呈しているためだ。

特に“ポールダンス”の練習のために足首に怪我をし、ふくらはぎと膝、太ももに青いあざを作ってまでステージに立たなければならないAFTERSCHOOLのメンバーの姿を見ると、気の毒に思うと同時に、ガールズグループのセクシーダンス対決に対する根本的な疑問さえも感じる。一体、誰のためのダンスなのだろうか?

写真=イ・ジョンミン

ガールズグループのセクシーダンス対決、このままで大丈夫なのか?

ガールズグループのステージを見ていると、まるで誰がもっと短いスカートでステージに上がり、誰がもっとセクシーな表情を作り、誰がもっと刺激的なポーズを取ることができるか、競争しているようだ。その理由はあまりにも単純だ。数多くのガールズグループの中で目立つために、自身ならではの個性を表現するために、そしてこの溢れているアイドルグループの中で生き残るためだ。“フックソング”(何度も同じフレーズを繰り返す曲)と電子音まみれになった音楽は似たり寄ったりで、ビジュアルも上方平準化され、ポイントの振り付けもこれ以上新しいものがないため、結局は扇情性を掲げマスコミと大衆の関心を引くための戦略を展開しているのである。

“リングダンス”“ポールダンス”の前にも“チョクボルダンス”(両足を左右に大きく開いたポーズをポイント振り付けにするダンス)といって、短いパンツやスカートを穿き、足を大きく開いたり、または性行為を連想させるダンスやいやらしい想像力を刺激するポーズを取ったりするなど、様々なパフォーマンスが存在してきた。しかし、誰もが「差別化」の名の下、セクシーダンスを掲げたせいで、これさえも在り来りなものになってしまった。刺激のレベルは更に高まるしかなく、その結果、スカートをめくり中のパンツを見せる“モンローダンス”と、高い棒の上に登り体を横にする“ポールダンス”が登場するに至ったのだ。

写真=イ・ジョンミン
しかし、6ヶ月間汗水流しながら練習したというAFTERSCHOOLの“ポールダンス”のステージを見ていると、彼女らのセクシーさが伝わるよりは「ガールズグループも大変だな」と気の毒に思ってしまう。リジは“ポールダンス”を練習する過程で足首の靭帯を負傷し、サポーターを着用した状態でスケジュールをこなしており、レイナもまた腕に怪我をして激しい動作は控えている。ナナの場合、音楽放送の事前収録のステージから降りる途中、足をつまずき骨盤を負傷した。AFTERSCHOOLならではのステージを見せるために長い間準備した“ポールダンス”で、むしろメンバーは怪我を負い、ステージの完成度を下げている。

ガールズグループの中で最も歌の実力が優れているとの評価を受けているSISTARはどうだろうか。曲をリリースするたびにヒットさせる底力を持っているにもかかわらず、短いボトムスと体にぴったりとした衣装をやめることはできない。比較的に認知度の低いDal★Shabetは「私の脚を見て」というタイトルを掲げ、露骨に下半身を強調するステージを披露している。

問題はこれからだ。新人ガールズグループや、今後カムバックするガールズグループは、より刺激的で扇情的なステージを考えざるを得ない。結局は負傷のリスクも高まり、放送可能なレベルギリギリの露骨なパフォーマンスも登場するだろう。歌と音楽は姿を消し、ダンスだけが残る悪循環が繰り返されることが容易に予想できる。

写真=SBS
踊る人は負傷に悩まされ、見る人も気まずいセクシーダンス対決をいつまで続けなければならないのだろうか。規制を通じて防ぐべきだという、常識はずれの主張はしたくない。パフォーマンスと音楽が調和するステージを楽しみ、あえて扇情的な衣装とダンスでなくても個性を表現できる方法を作ろうとする意識が形成されるといいであろう。それは、ガールズグループメンバーとアルバム制作者、そして放送と芸能というメディア、大衆が一つになり解決しなければならない課題だ。セクシーダンスもいいが、ふくらはぎから太ももまで青いあざを作ってまで“ポールダンス”を練習しなければならない理由はない。ここで止まらなければ、命を懸けて踊らなければならない状況に直面するかもしれないのだ。

「パフォーマンスもいいが、その割合が50%を超えるのは問題があると思う。少なくとも5割や6割だった割合を、4割に引き下げ、音楽的な基準を高めれば、音楽的にも成功するだけでなく、パフォーマンスも更に引き立つのではないだろうか」という歌王チョー・ヨンピルのアドバイスを思い出すべき時だ。

記者 : パク・チャンウ