PSY、イタリアのサッカースタジアムでブーイングを受けた理由とは?

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写真=gettyimages/Multi-bits
歌手PSY(サイ)がイタリアのサッカースタジアムでの公演中に、観客たちからブーイングを受け、人種差別論争に巻き込まれた。

PSYは26日(現地時刻)イタリアのスタディオ・オリンピコ・ディ・ローマで開かれた、イタリアのプロサッカーチームASローマ対SSラツィオのコッパ・イタリア決勝戦が行われる前に、自身の大ヒット曲である「江南(カンナム)スタイル」のステージを披露した。

PSYがいつものように情熱的なステージを披露する中、観客の一部からはブーイングが飛んだり、また一部では爆竹を鳴らすなどしてPSYの公演を妨げた。

この状況に気付いたPSYは一瞬戸惑ったが、すぐに落ち着きを取り戻して公演を続け、ステージを終えた後、PSYはイタリア語で“イタリア大好きです”と挨拶をした。

イタリアは、カターニア、カリャリ、パレルモのヴェルディ広場などで、PSYの大ヒット曲「江南スタイル」のフラッシュモブが行われたことに続き、2012年10月にはミラノのドゥオーモ広場で、史上最大規模の「江南スタイル」のフラッシュモブが行われるほどPSYの人気が高い国である。

では、なぜPSYはイタリアでこのようなブーイングを受けたのか?それは、この日のサッカースタジアムには、人種差別的行為で悪名の高いASローマとSSラツィオのファンたちが参加していたためだ。

現地のメディアによると、この日サッカースタジアムに参加した両チームのファンたちは、最近、人種差別的行為で問題になったという。ASローマのファンたちは5月12日、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで開かれたACミランとの遠征試合で、相手チームの黒人選手マリオ・バロテッリとケヴィン=プリンス・ボアテングに対して人種差別的な野次を飛ばし、競技が一時中断された。SSラツィオも観客たちが人種差別的な応援を繰り広げ、3月に欧州サッカー連盟(UEFA)から処分を受けた。

この日、PSYに向けられたブーイングが人種差別主義者によるものであるかは、まだ断定できないが、両チームのファンたちの基本的な性格から考えると、彼らが送ったブーイングはイタリアの音楽ファンの声を代表するものではないと思われる。

一方PSYは、パン・ギムン国連事務総長と共に、2015年を目標とした「Every Woman, Every Child」というスローガンを掲げたプロジェクトを行い、世界中の人々のために寄付活動を行う予定である。

記者 : チェ・ジイェ