パク・シフを強姦の疑い(性的暴行犯罪の処罰および被害者保護などに関する法律違反)で告訴したA氏が提訴されたことに対し、A氏は法定代理人を通じて反論の立場を明かした。

A氏の法定代理人であるキム・スジョン法律事務所は5日、パク・シフほか一名に対する強姦事件と関連の報道発表資料において「被疑者のパク・シフ側は、被害者が無実の罪を被せたように主張し、被害者に深刻な被害を与えた」とし、A氏とK氏がやり取りしたカカオトーク(スマートフォンのコミュニケーションアプリ)のメッセージを公開した。

A氏側は、「被害者は、被疑者が芸能人であることを配慮し、事件内容について何も言及せずに取調べだけを通して真実を解き明かすため努めてきた。被疑者側にもメディアを通じて事件内容の公開を控えることを要請した」と伝えた。

また、「それにもかかわらず、被疑者側は自分に有利な資料だけをマスコミに流し、事件の本質がすり替えられ、被害者と加害者が入れ替わってしまった。その過程で、被害者は個人情報がインターネットで流出され、悪質なコメントで悩んでいる」と付け加えた。

A氏側は、パク・シフ側の告訴に対して「被疑者側は『被害者が被疑者であるパク・シフの前所属事務所の代表と手を組み、無実の罪、冤罪を擦り付けるなど恐喝した』という内容の告訴状も受理した。それで、被害者と被害者の家族の精神的被害が深刻で、これ以上被疑者側の態度を見ていられず、誤りを正すため反論資料を発表することにした」と語った。

弁護士は、「被害者は2月5日、数人の知り合いに会い、被疑者であるK氏に始めて出会った。当分連絡はなかったが、2月14日に被疑者のK氏から待ち合わせの連絡が来た。K氏は有名な芸能人であるパク・シフと一緒に行くとし、同日午後11時～11時30分の間に居酒屋で会った。つまり、事件の当日被害者はK氏との二番目の出会いであり、パク・シフとは初対面だった」と伝えた。

また、弁護士は「A氏に好印象を持って心を分かち合った」というパク・シフ側の主張に対し、「被害者は居酒屋でパク・シフと簡単な挨拶を交わした後、パク・シフの誘いでゲームを始め、お酒を混ぜて何杯か飲んだら酔っ払っただけで、被疑者と心を分かち合う時間なんてなかった」と主張した。

弁護士は、A氏とK氏がやり取りしたカカオトークのメッセージ内容が公開されたことに対し、「K氏がカカオトークのメッセージの一部だけを公開した理由は分からないが、被害者は取り調べ当初からカカオトークのメッセージ全文を証拠として提出しており、被害者に対する根拠のない非難を食い止めるため、メッセージ内容の全てを公開することにした」と語った。

また、「K氏はお酒を飲んでいない」とする主張に対し、「(笑) 僕も酔っ払って。これから二度と飲まないから」という内容を、「K氏はパク・シフの家で眠ってしまって、次の朝起きて家を出た」という主張に対し、「イェジちゃんはいいボディしてるな、一緒に寝ようとしたけど、ベッドが狭すぎて部屋から出たんだ」というメッセージの内容を反論の証拠として提出した。特に「パク・シフは被害者と心を分かち合った」という主張に対し、「私がもっと驚いたのは、私がなぜパク・シフと一緒のベッドだったのか」「もう！！予想もしなかったことだから、まったく」という内容を公開した。

弁護人はまた、A氏が前所属事務所の代表と手を組んでパク・シフを罠に嵌めたとの主張に対し、「被害者は被害事実を認識し、警察に通告するまでの過程で、被害者に何の連絡も取っていないし、その後も被疑者側が何度も被害者に連絡をしたが、それに応じたことはない」とし、「パク・シフの前所属事務所から数回にわたって合意の要請を受けたことはあるが、彼と口裏を合わせたことはなく、これを証明する十分な資料を持っている」と主張した。

最後に弁護人は、「被疑者たちは酔っ払っている被害者を含め、誰よりもこの事件の真実について分かっているはずだ。被害者は今後誠実に調査に応じるであろうし、必ず真実を明らかにする。今回の事件で一番辛い時間を過ごしているのは被害者とその家族たちだ。被害者と家族が個人情報公開、悪質なコメント、SNSを通じた噂の流布による被害を受けないようお願いしたい」と伝えた。

パク・シフはこの日の午後、法務法人プルメを通じて芸能人志望生A氏とA氏の先輩B氏、前所属事務所の代表を無実の罪と恐喝未遂罪、出版物による名誉毀損罪などで告訴した。

パク・シフは2月18日、20代の芸能人志望生A氏を強姦した容疑で後輩俳優K氏と共に提訴された。その後、3月1日に西部警察署に出頭し、10時間にわたる調査を受けた。