「7番房の奇跡」イ・ファンギョン監督、キム・ユジョン&キム・スジョンの次はカル・ソウォン

OhmyStar |

「7番房の奇跡」は紆余曲折の末に完成した。2012年、台風15号によりセットが崩壊し、撮影に遅れが生じた他、仕上げ作業も大変だったという。2012年クリスマスシーズンに公開していたら、家族連れから注目されたはずだ。イ・ファンギョン監督は「誰の間違いでもなく、天の間違いだ。公開できてよかった」と述べた。

14日午後、ソウル城東(ソンドン)区往十里(ワンシムニ)CGVで映画「7番房の奇跡」のメディア配給試写会が開かれ、イ・ファンギョン監督やキャストのリュ・スンリョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン、子役のカル・ソウォンが出席した。

演出を担当したイ・ファンギョン監督はシナリオの制作段階から現在のキャストを視野に入れていたという。チョン・ジニョンは刑務官チャン・ミンファン役で特別出演しており、パク・シネはイ・イェスン(カル・ソウォン)の大人役を演じた。イ・ファンギョン監督はパク・シネのキャスティングについて「映画がベールを脱いだ後、大人になったイ・イェスンが登場することをさりげなく知らせたかった」と述べた。

リュ・スンリョンは「7番房の奇跡」で警察のずさんな捜査のスケープゴート(贖罪のヤギ、身代わりや冤罪の意)になった、6歳児並みの知能を持つイ・ヨング役を演じた。リュ・スンリョンは「“バカ演技”に対する固定観念を破りたかった。お笑い番組などでよく見かける、大げさで典型的な演技は避けたかった。歳を取るにつれ子供の心を忘れてしまった大人が過去を振り返ることができれば」と述べた。

「『蒔かぬ種は生えぬ』という言葉もあるように、殴った分だけ殴られた。殴られるシーンが多くて悲しかった。世間の常識にとらわれ過ぎていたけど、イ・ヨングには子供のような純粋さがあった。子供の心を表現することが一番大変だった。とてもプレッシャーだった。崖っぷちに立たされた時、思いっきり飛び降りることができるように、錚々たる役者たちが心強い安全装置になってくれた」

「7番房の奇跡」で観客を笑わせたり泣かせたりする人物は、200分の1の競争率のオーディションを勝ち抜いてキャスティングされた子役カル・ソウォンである。「角砂糖」(2006年)ではキム・ユジョンを、「奇跡のジョッキー」(2011年)ではキム・スジョンを起用したイ・ファンギョン監督は、「僕は子役を見る目があるようだ。キャスティングした時のカル・ソウォンちゃんの演技は応募者の中で一番下手だったけど、“この子だ”と確信した。3ヶ月間毎日演技を教えた」と述べた。

さらにイ・ファンギョン監督は劇中、大人になったイ・イェスンが、司法修習生の模擬裁判を通じて父親(イ・ヨング)の事件を扱うことについて「イ・イェスンの感性、情緒をもっと表現したかった。純粋な感じを出すために、通常の裁判ではなく、司法修習生の模擬裁判に設定した」と話した。

15歳以上観覧可の映画「7番房の奇跡」は韓国で1月24日に公開する。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク