【Dr.アル】「ゆれながら咲く花」コ・ナムスンが私の隣の席だったら…

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好きだというレベルを超えて“アリ”(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいる“アリ”患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。

今回の病の処方箋は!?


QUESTION

最初はただ、制服が好きで学校に通っていました。学校に行っても、遅刻費を奪い取るオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)や、全く無関心な友達しかいなかったんです。でも、ある友達に出会いました。彼はオ・ジョンホに殴られるのを覚悟して僕をかばってくれました。椅子を投げたのは僕でしたが、彼は僕の代わりにその泥を被ってくれました。筆箱の整理も手伝ってくれて、それに「ありがとう」とまで言ってくれました。彼は心も温かいけれど、最も大きな魅力は分厚い唇……。僕、今何て言いました? とにかく、僕にとってはKBS 2TV「ゆれながら咲く花」のコ・ナムスン(イ・ジョンソク)がチャン・ドンゴンであり、ヒョンビンなのです。(スンリ高校/ハン君)

Dr.アルの処方箋

そう思うのも当然です。担任の先生(チャン・ナラ)と校長先生(パク・ヘミ)がハン・ヨンウ(キム・チャンファン)の悪口を言う時、ハン・ヨンウの耳をそっとふさぐのは、恋愛ドラマで将来の姑が息子の恋人であるヒロインの悪口を言う時、主人公がそのヒロインにする配慮ではありませんか? 校長先生が無理やり転校させようとして危機に陥ったハン・ヨンウのため、「よく見てこそ可愛い。長く見てこそ愛くるしい。君もそうだ」という詩を吟じてくれることは、ほぼ愛の告白に近いのではありませんか? 「ゆれながら咲く花」の第1話で、コ・ナムスンが他の生徒からケーキを買ってくることを頼まれ、塾のドアを開けたその時、私は直感しました。今回は君なんだね!と。勉強に興味のない反抗児ではありません。勉強の代わりに、人に関心と愛情を注ぐ会長なんです。「世界が、学校が僕にしてくれたことなんか何もない」と、無条件に拳を振り回す分別のない人ではありません。拳の代わりに“保護膜”を取り出し、弱い友達や優しい先生、いつも酔っ払っている父親をかばってくれる心強い“鎧”なのです。外ではみんなを守るスーパーマンのように行動するのに、家に帰ってからは一人で寂しく横になり「大丈夫、大丈夫、大丈夫」とすすり泣く彼の姿に、どうして気を遣わずにいられるのでしょうか? 「捨てたいものがあったら話してみて」というソン・ハギョン(パク・セヨン)の言葉に、「自分自身を捨てたい」と答え、寂しくバイクに乗る彼の姿に、どうして涙を流さずにいられるでしょうか。

今度は、唇の話をしてみましょう。コ・ナムスンの分厚い唇に患者さんの目が行くのは、コ・ナムスンが多くを語らないタイプだからです。この人がいつ話し出すのか、果たして何を話すのか、ずっと気になっているから、見つめてしまうのです。もし、コ・ナムスンが普段からよくしゃべる人だったら、コ・ナムスンが朗読した詩はそんなに感動的ではなかったと思います。意外な姿が持つ力は、こんなにも偉大なものなのです。より簡単に説明してみましょう。制服を裏側にして着て、ひたすらしゃべり続けるピョク・ギドク(キム・ヨンチュン)の唇を、一度でも見つめたことがありますか? ないですよね。それなのです。彼のように冷たくて、一緒に話すことさえ難しい男の子が、ただノートパソコンが欲しいというだけで、拳をぎゅっと握りしめて“プインプイン”と愛嬌を振りまくのです。しかも、何回も繰り返します。鏡を見ている姉たちに近寄り「わあ、かわいい」と言うんです。しかも、女性たちのロマンである頭を撫でるというスキルを披露しながら。1歳年下の妹は「ベイビー」と呼んでくれるんです。話す時、常にベイビー、ベイビー、ベイビー。だから、イ・ジョンソク! 君は細かく見なくても可愛い。ORANGE CARAMELの扮装をしたチュウォンよりももっと可愛い。長く見なくても愛くるしい。“プインプイン”という愛嬌の元組であるf(x) クリスタルより愛くるしい。本当に。

Dr.アルのポイント:「ブロマンスの帝王」イ・ジョンソク

(ブロマンス:brother+romanceの合成語、2人の男性の非常に親しい関係のこと)

サンとオスカー
忙しい。消えろ。どいて。どの言葉からもSBS「シークレット・ガーデン」の韓流スターオスカー(ユン・サンヒョン)を尊重したり愛する気持ちが感じられない。しかし、すべてを理解しているというサンの目つきは、海外に逃げようとしたオスカーを引き止め、盗作疑惑に巻き込まれたオスカーの気持ちを分かってくれる。ありがとう。そんな優しい目で見守ってくれて。

コ・ナムスンとカン・セチャン
先生(チェ・ダニエル)の前で「話したくない」と宣戦布告した最悪な状況でも、コ・ナムスンのブロマンスのDNAは作動する。一言も話さず、前だけを見て講堂の掃除をするだけだったが、それだけでお互いの傷を分かち合うように見えた。体力がないという言い訳をして、自分の授業に参加してくれと頼む先生と、あえて先生に背中を向けて小さな声で分かったと答える学生。あなた達2人、可愛い?

コ・ナムスンとパク・フンス
パク・フンス(キム・ウビン)が言う。ついて来ないで。それでも、コ・ナムスンは歩く。パク・フンスの後ろ姿を切なく見守りながら。パク・フンスが数学の教科書を持っていないという理由で、先生に怒られる。その日の夜、コ・ナムスンは書店に行って、パク・フンスのために教科書を買う。それでも、パク・フンスは笑わない。それでも、コ・ナムスンは諦めない。これがラブストーリーじゃなかったら、一体何がラブストーリーなんだ。

記者 : イ・ガオン、翻訳 : ナ・ウンジョン