B1A4「慌てたクリスマスが思い浮かびます」

@STYLE |


Let's Fly high ― 2012スーパールーキーB1A4!

単独コンサートとカムバックの準備に忙殺されている彼らに、梨泰院(イテウォン)で会った。自分たちに気づいてくれる人たちを全員ファンにしてしまいたいという、欲と情熱で熱くなっている5人の少年との楽しいデートだった。

冷たい風の吹く冬の初日、前だけを向いて走ってきた1年6ヶ月の間、息をつく暇もないほど忙しかったというB1A4と梨泰院で会った。

異国的な雰囲気の漂う梨泰院は、日常に疲れてエネルギーが必要な時や息が詰まるような時訪れると、つかの間ではあるが、ソウルから離れ他の都市へ旅行に来たように錯覚させる場所だ。だから、短い休息時間が与えられても次のアルバムの作業のために自己啓発に望み、一番よく訪れる所が宿所前のコンビニと飲食街がすべてだという彼らに、ここを通じてたった1日でも、逸脱した時間を持たせたかった。

早朝、前日もあまり寝る時間がなかったというメンバーたちが撮影場所に入り周りを詮索し始めた。「梨泰院は初めてだ」というメンバーたちの言葉に撮影のコンセプトを説明し、久しぶりに楽しむ自由を表現して欲しいと頼むと、緊張と疲れがいつの間にか楽しい気分に変わるようだった。

撮影は、ヨーロッパのある田舎のフリーマーケットに来ているような雰囲気を与えるアンティークな家具街を回り、ハミルトンホテルの路地裏のディストリクトビルを中心に、細い糸のように繋がっている梨泰院の路地をあちこち回りながら行われた。寒い中、動線も複雑で大変だったはずだが、メンバーは「まるで外国に来ているようです。ソウルとは思えません」と言いながら、休みに旅行へ来た子供のように撮影した。撮影の間中ずっと楽しそうに見えた。

いつの間にか撮影は太陽が沈む時間まで続き、ついに私たちの目には、ソウルで一番グローバルな街として有名な梨泰院の本当の景色が見え始めた。高層ビルはどこからも見られず、それぞれ個性と時間の流れを秘めたビルが調和をなして軒を連ねている街、その中で多様な国籍と個性を持つ人々が隣人のように生きていて、自由が支配する街。

それぞれ性格も個性も違うが、長い間一緒に過ごしながら互いを認め、実の兄弟のように似てきているという5人の少年とここは、何だかかなり似ていると思った。商業的な街になりつつある他の街とは違い、独自の特色をそのまま維持している梨泰院のように、彼らも今のような姿をずっと失わずに持ち続けることを期待する。

―今日は寒すぎましたね?撮影はどうでしたか?

シヌゥ:風邪を引きそうです(笑) 天気のせいか、くしゃみが出続けたんですが、それでも楽しかったです。初めて来るところで不思議でしたし。撮影というよりは、本当に遊びに来た気分でした。

ゴンチャン:ソウルで暮らしながらも、あまり歩き回らない方でしたが、梨泰院というところに初めて来てみて不思議でした。まるで外国みたいです。

―普段、梨泰院へのイメージはどうでしたか?

バロ:若さと文化が共存する空間! 写真や映像でたくさん観たところです。弘大(ホンデ)とはまた違う若い雰囲気ですが、外国みたいですね。

ジニョン:それほど来たことはないですが、外国の方が多いところというイメージが一番強いですね。あ、ちゃんぽんの美味しい店があると聞いて行ってみたんですが、本当に美味しかったです。

シヌゥ:ニューヨークのような雰囲気もありますし、韓国の街もこんな雰囲気があるんだ、と不思議に思いました。

―有名になって良かった点と悪い点はありますか?

サンドゥル:たくさん関心を寄せてもらって、嬉しいです。無関心は怖いものじゃないですか。不便な点は、あまりおしゃれな方じゃないので、外出する時になんとなく悩んだりします。それなりにストレスになります。

シヌゥ:両親や周りの友達が僕を誇らしく思ってくれる時、嬉しくなります。以前ファンから来た手紙に、お父さんが亡くなって悲しいけれど、いつも僕たちを見れば力が出て嬉しくなる、癒されると書いてありました。責任感がさらに強くなった気がします。

―最近休日には主に何をやってますか?

ゴンチャン:カムバックの準備とコンサートの準備が重なって、休みもいつもその考えでいっぱいです。ただ休むよりは、自己啓発をしようとしています。

サンドゥル:感受性を高める映画を観たり、ドラマを観たり、本を読んだりしています。

ジニョン:休日がないこともありますが、時間があれば曲を作ります。趣味でもありますし、休みを活用しなければと思って、時間を作ってはその都度作っています。曲の制作の他に面白いことと言えば、メンバーたちとのゲーム!

―血液型がグループ名ですが、血液型によって本当に性格が違いますか?

サンドゥル:正直、血液型よりは人の性向によって違う部分があるようですが、それでもA型とB型独特の性格が合う部分もありますね。

バロ:B型が一番クールでしょう! 正直、サンドゥルが一番小心者です。人間小心者ロボット!

サンドゥル:違う!今は混ざっているので、バロの方が気が小さいです(笑)

―それでは、一番気の合うメンバーを選ぶなら?

ジニョン:それぞれの魅力が違うので、1人だけなんて選べません。シヌゥは静かに話していて一瞬で爆笑させるスタイルですし、サンドゥルはいつ見ても常に面白いやつです。ゴンチャンは一番若いけれど一番思いやりがありますし。メンバーそれぞれの魅力があるので、退屈しないです。

―もうすぐリリースするアルバム(12日発売の3rdミニアルバム「IN THE WIND」)について何かヒントはありますか?

バロ:アルバム全体的な雰囲気が、ぴったり僕たちだということが感じられると思います。秋を感じることもできずにすぐ冬になってしまった感じですが、この時期に聞くとちょうど良い曲です。冷たすぎず、暖かくもない、ひんやりとした感じとでも言うのでしょうか。長く準備したので、期待していただいていいですよ。

―クリスマスが迫っています。記憶に残るクリスマスがありますか?

バロ:高校1年の時、友達と映画やご飯、買い物をしようと市内に出ていったんですが、その友達が彼女から連絡が来て僕をほったらかして行ってしまったんです。その日初雪も降ったのに。結局1人で映画を観て、他の友達に連絡してちょっと来てくれないかと頼み込んだんですが、皆予定があったんです。寂しいクリスマスでしたね。

シヌゥ:高校2年の時、親友3人で彼女もいないし憂鬱だから、僕たち同士楽しくしようと盛り上がったんです。それで雰囲気の良さそうなレストランに入って食べまくったんですが、お会計が高すぎて当惑しました。慌てたクリスマスが記憶に残っています。

記者 : キム・ユビ、写真 : チョン・ユジン