Vol.5 ― 日本のチャン・グンソク vs 韓国のチャン・グンソク…その違いは?
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写真=ワイツリーメディア
チャン・グンソクの二度目のアジアツアーの出発点はソウルだった。7日夜、ソウル高麗(コリョ)大学花井(ファジョン)体育館は、チャン・グンソクのパフォーマンスとファンの歓呼で満ちていた。すでに昨年、アジアでのステージを成功させているチャン・グンソク。特に、2011年11月、4万5千席全席を完売させた東京ドームでの公演は、チャン・グンソクのファンにとっても忘れられない重要な公演だった。
「2012 JANG KEUN SUK ASIATOUR THE CRISHOWII IN SEOUL」の公演以降、“アジアのプリンス”から“ワールドプリンス”へ生まれ変わりたいと宣言しただけに、今回の公演はチャン・グンソクにはもう1つの転機になると思われる。そこで、比較してみた。2011年の東京公演と2012年のソウル公演、それぞれの特徴と、どんな意味があったのか。
写真=イ・ジョンミン
1. “プリンスワールド”城への招待 vs “ウェルカム・トゥ・ザ・マジックワールド”
昨年の東京ドーム公演のテーマは、アジアのプリンスとなったチャン・グンソク城への招待だった。2011年10月に行ったアリーナツアーでチャン・グンソクがプリンスになっていく過程を捉えたのなら、東京ドーム公演はプリンスとなったチャン・グンソクが自身の城に人々を招待するコンセプトだった。こういったことから、当時の東京ドーム公演は、チャン・グンソクの曲だけではなく、各種の映像を通じた叙事詩があった。つまり、一種のミュージカルショーのようなものだった。
今年のソウル公演のテーマは、マジックの世界だった。マジシャンの服を着て登場したチャン・グンソクは「会社では赤字で出発したと文句を言うけど、僕は最後までソウル公演から始めなければならなかった。なぜ!僕はメイド・イン・コリアだから!大人向けの遊園地だと考えてください」と観客に自身の公演について紹介した。
チャン・グンソクのマジックワールドは、バンド音楽中心のダイナミックなものだった。特に、日本で発売した初のフルアルバム「Just Crazy」収録曲のパフォーマンスでは、チャン・グンソクのハツラツとした魅力を存分に披露した。
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2. 4万5000人と3500人……しかし、ダイナミックさは増した
観客の規模においては大きな差がある。東京ドームでの公演は、多くのアーティストが夢見る夢のステージという点で意味があるので、数値だけで単純に比較するのは難しい。東京ドームでの公演当時、4万5000人の観客は、チャン・グンソクを連呼しながら公演にどっぷりはまり、パク・シネやBig Brotherなど、様々なゲストも参加した。高麗大学花井体育館は、規模こそ小さいものの、スターをより近くで見られる環境だっただけに、ファンにとっても格別だったのではないだろうか。「RAIN」という曲が流れる際の雨のパフォーマンスや「Abracadabra」が流れたときに登場した大型の蜘蛛の巣パフォーマンスは、ダイナミックで印象的なステージ設定だった。
紫、白、黒のステージ衣装は、強いカラーのコントラストで視覚を楽しませた。チャン・グンソクが様々な衣装を着てクレーンで会場をぐるりと回る時、ファンたちは近い距離で彼に会うことができた。
3. ショーではなく歌で勝負!作詞・作曲した曲も披露
今回の公演での一番大きな収穫といえば、チャン・グンソク自らが作詞・作曲した曲をライブで聞けたことではないだろうか。体育館内部はパワフルなバンドサウンドで充満し、チャン・グンソクが重量感あるサウンドに自身の声を乗せて、ファンとコミュニケーションを取った。日本で発売したフルアルバムに収録された「Stay」は、チャン・グンソクが自ら詞をつけた曲だ。恋歌である点が恥ずかしいのかチャン・グンソクは、「恋愛したことがないので夢の中でのことを表現したものだ」とふざけたが、切ない気持ちがうまく表現されている曲だった。
また、同じく日本のアルバムに収録された「In my dream」は、チャン・グンソクが作詞・作曲をした。チャン・グンソクは「ドラマ『ラブレイン』の時、少女時代のユナとスタッフが一緒にゲームをしながら作ることになった曲だ。ゲームをしながら、ろれつがまわらないユナを見て曲が浮かび、内容は幼い頃の夢を描いてみようと思った」と説明した。
特に「In my dream」は、韓国ではライブで歌ったことのない曲だ。ソウル公演を皮切りにアジアツアーを行うチャン・グンソクが、ファンに贈る特別なプレゼントとも言えよう。
このように多彩なソウル公演もチャン・グンソクが自ら企画し、アイデアを出した。東京公演の時も自らステージコンセプトを提案したチャン・グンソクは、今回のソウル公演でもステージデザインやコンセプトを提案し、ファンと近づこうとした。
今回のソウル公演を皮切りにチャン・グンソクは、日本4都市(横浜、大阪、名古屋、福岡)と上海、深セン、台湾、タイなど中華圏と東南アジア4地域でツアーを開催する。
記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル