北京にもオレンジ色の波「神話は“習慣”になった」

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写真=神話カンパニー
  

「SHINHWA GRAND TOUR IN BEIJING‘THE RETURN’」8千人が叫ぶ“シンワサン!”

神話(SHINHWA)を見るために8000人のファンが集まった。その場所が中国の北京だったことを除けば、客席の雰囲気は3月のソウル公演とほぼ同じだった。神話ファンを象徴するオレンジ色に染まっていないところは、プレス席しかなかった。蛍光棒だけでなく、服もオレンジ色を着ている中国のファンも少なくなかった。

たまに「謝謝(ありがとう)」「加油(ファイト)などの簡単な中国語を言うだけで、韓国語を使うメンバーの言葉を理解したのか分からなかったが、客席は神話の一言一句に敏感に反応した。さらにミヌは最新流行語である「あなたの考え、私の考え、同じ、最高!」を中国語で言うセンスも見せた。それでも疑ったミヌが「面白いでしょう」「面白くないでしょう」を交互に質問しながらテストをしたが「ファンをからかっているのか」とヘソンから責められた。


神話の歴史を振り返ってみた2時間

7日中国・北京の万事达中心(旧五棵松体育館)で神話のアジアツアーの最後の公演が行われた。神話初の北京コンサートだった。2時間以上行われた同日の公演は、VIP席がなんと2012元(約2万5千円)で、一番安い席が500元(約6千円)とかなり高価だったにもかかわらず、8千席が売り切れになった。

今回の「SHINHWA GRAND TOUR IN BEIJING‘THE RETURN’」は、ソウルコンサート(3月24、25日)を皮切りに、上海(4月30日)、台湾(5月12日)、東京(5月29日、30日)、神戸(6月2日)、シンガポール(6月16日)、中国・広州(6月30日)を経て、北京(7月7日)でその幕を下ろした。計8都市で行われた10回の公演で、約10万人のファンがコンサートに訪れた。

北京コンサートの前日にプルマンホテルで行った記者会見での「多くの方々に来ていただけるのか心配した」というメンバーの言葉通り、“神話”としての空白期間は長かった。4年ぶりの活動再開。今年でデビュー14周年を迎えるまで、数々のアイドルグループが出てきたが、色あせないオレンジの姫たちは依然として“シンワサン(神話を応援するとき使う合言葉)!”」を叫んだ。

かなり長い間の空白期間。韓国のファンより神話に接する機会のない海外のファンとしては情熱が冷めるだろうという予想は外れた。北京の五道口から来たマオ・ジン・イェン(女性、27)は「あまりにも長い間神話が好きだったので今は習慣のようになってしまった」と言い、望京からきたシエ・イ(女性、23)は「神話が好きなことに理由が必要なのか」と反論した。天津から来たイェン・シ(女性、32)は「変わらない団結がいい」と言い、神話の長所をよく知っていた。

今回のアジアツアー「THE RETURN」は、14周年記念公演であるだけに神話の歴史が見られる楽曲で構成された。神話の人気が急上昇した2ndアルバムのタイトル曲「T.O.P」を始め「Hey Come on」で雰囲気を盛り上げ、椅子パフォーマンスで得意の群舞を披露できる「Wild Eyes」などが続いた。バラードナンバーの「Once in a lifetime」を歌うときは、ファンが頭の上でハートを作り、ヘソンが涙を見せるシーンもあった。

1stアルバムが懐かしくなる「ウッシャ!ウッシャ!」はもちろん、10stアルバムの収録曲まで適切に入れた公演は、10stアルバムのタイトル曲「Venus」でピークに達し、今回も最後は神話最高の曲と呼ばれる「Brand new」で幕を下ろした(このほかに面白かったのは、映画「ヨンガシ 変種増殖」に出演したドンワンの斬新な“ヨンガシ 変種増殖ダンス”だった)


メンバーの負傷悪化でお互いに励ましあう姿が目立つ

「Brand new」ステージが一番輝いた理由は、同日に唯一チョンジンが群舞に参加した楽曲だったためだ。言い換えれば、チョンジンのファンたちには残念な公演になるしかなかった。椎間板ヘルニアの悪化で6月に手術を受けたチョンジンは、同日ダンスナンバーをほとんどこなせなかった。代わりに神話全曲のダンスを身に付けているベテランダンサーがチョンジン役をした。チョンジンは、前日の記者会見で腰の痛みのせいなのか、繰り返し席に座ったり上がったりした。

体調を崩したのはチョンジンだけではなかった。アンディも腰の痛みが足まできている状況で、チームのリーダーであるエリックは「Brand new」ステージを控えて「一曲残っているが、事故は起こらないでしょう?」と言った。3月のソウル公演のとき、へソンがほぼ最後に膝を負傷し病院に運ばれる事故が起きたためだ。

へソンは、10stアルバムの活動にきちんと参加できなかったことに対しての気苦労のせいなのか、より熱心にダンスをしたが、身体に気をつけざるを得なかった。そしてメンバー同士で慰めあうことがより目立ったのだろうか。同日完璧にこなせなかった群舞を補ってくれたのは、お互いに背中を叩いて励ましあう短い瞬間だった。

最後になってミヌは「これから『Venus』のステージはよくお見せできないと思う」と言い、10stアルバムの活動を終えるというニュースを伝えながら「最後だと思うとおかしい」と語った。残念に思うミヌのためにメンバーやファンは、彼の誕生日(7月28日)を前もって祝う歌を歌ってあげた。

ドンワンはファンの歓呼に「来年には中国語を勉強して中国語でお話したい」と答えた。エリックは「毎週テレビで見られる親近なお兄さんらしさが神話にある」と言い、10stアルバムの活動が終わっても続けられるJTBC「神話放送」への期待を呼びかけた。

アジアツアーを最後に、今回のアルバム活動を終える神話は、「神話放送」と個人的な活動をしながら来年にグループでの活動を再開する予定だ。記者会見で神話は“来年”を強調した。そして、異変がない限り毎年活動をしたい希望も伝えた。

これが虚言でないという信頼は、1998年から6人が14年間積み重ねてきた歳月が証明している。20世紀の少年らは、21世紀の青年になり、もしかしたら私たちは中年になった彼らのディナーショーまで見られるかもしれない。

記者 : イ・ヒョンジン