「私は歌手だ2」GUCKKASTENは歌だけ上手いと思っていたが…

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写真=MBC

事前収録に変更した「私は歌手だ2」でGUCKKASTENのタレント性が目立つ

7月1日に放送された「日曜の夜-私は歌手だ2」(以下、私は歌手だ2)を見ていると、色々と興味深い点が多かった。投票制度を廃止して事前収録を電撃的に復活させたほか、女性ロッカーのソムン・タクなど新たな歌手もこの日初出演を果たした。

また、初登場から視聴者の熱い反響を呼び起こしたバンド、GUCKKASTEN(ハ・ヒョヌ、チョン・ギュホ、イ・ジョンギル、キム・ギボム)のタレント性も確認できた。独自の音楽で「私は歌手だ2」の“救援投手”として急浮上したGUCKKASTENが、タレント性でも“救援投手”になる可能性が見えてきたのだ。

これは、自然に彼らのタレント性を引き出したMCパク・ミョンスのおかげでもあった。英語が苦手だというハ・ヒョヌの弱点を利用し、英語で自己紹介を頼んだところ、面白いイントネーションで「京畿道(キョンギド)安山市(アンサンシ)から来た」と話したり、バンドの名前を英語の語順(?)に変えて「カステン・グク」と表現するシーンが生まれた。競演後に歌手が一堂に集まったときも、パク・ミョンスのおかげでイ・ヨンヒョンとともに「ボディガード」のシチュエーションドラマを披露することができた。

また、事前収録に変更されたシステムもプラスの効果を出した。生放送の時間に追われず余裕を持って収録を進めたため、番組全体のテンポも少し遅くなった。そのため、細かな場面まで楽しむことができた。公演後、歌手たちが気楽に対話する場面もカメラに収めている。必要な部分を集め、適切なテロップを入れて番組でその場面を強調する余裕もできた。

「私は歌手だ2」で良質の音楽を聴くことはもちろん重要だ。しかし、キム・ヨンヒプロデューサーが「私は歌手だ2」を制作しているうえで、“神々の祭典”だと命名したことも“音楽が重要”という考えから外れてはいない。だが、“息をする穴”はやはり必要だ。息が詰まるような競演の緊張感も重要だが、その中でも緊張をほぐすユーモアも存在しなければならないということだ。「私は歌手だ2」が深夜の音楽番組ではなく、週末のバラエティ番組だという点もユーモアが必要な理由である。

だからこそ、事前収録への変更は功を奏した。これからは、制作チームが歌手のタレント性をいかに引き出し、配置するのかが重要となる。ただ、ルールの変更はこれ以上あってはならない。「毎週ルールが変わる」「A組は実験組のようだ」という歌手の訴えにも耳を傾ける必要がある。

1日に放送された「私は歌手だ2」のランキングを見ると、イ・ウンミが1位を獲得し、GUCKKASTENとイ・ヨンヒョンが上位にランクインした。イ・スヨン、ソ・ムンタク、ジョンインは下位となり、別れの公演を準備することになった。視聴率は6.3%(全国基準、以下同一)で先週の5.6%より0.7%上がった。だが、まだ道のりは遠い。同時間帯に放送されたSBS「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」は17.6%、KBS 2TV「1泊2日」は13.0%の視聴率をそれぞれ記録しているからだ。

記者 : イ・ミナ