Vol.2 ― ペク・ユンシクから見たイム・サンス?…「彼はクールな監督」

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ペク・ユンシクが説明する「蜜の味 テイスト オブ マネー」のキーワード…“イム・サンス”

俳優ペク・ユンシクは、イム・サンス監督を“クール監督”と呼ぶ。

今年、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が公開された後、多数の関係者や評論家たちは思ったより“強烈ではない”という批評している。映画が公開される前に、ユン・ヨジョンとキム・ガンウ、キム・ガンウとキム・ヒョジン、ペク・ユンシクとフィリピン人ハウスメイドのエヴァ役のマウイ・テイラー等のベッドシーンや露出度の高さで注目が集まっていた。

公開された「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、実際に主演俳優の濡れ場シーンが頻繁に登場し、エヴァ役のマウイ・テイラーとペク・ユンシクは、上半身露出等の大胆な濡れ場を披露した。しかし、それにもかかわらず「さほどエロティックではない」という批評。

これに対してペク・ユンシクがクールな答えを出した。彼は「財閥家の隠された話や濡れ場は非常に強烈なものだったと思う。しかし“イム・サンス式”でクールに表現したので、そのように思われているようだ」と答えた。

普通のR指定の映画ならよくある濡れ場シーンを、イム・サンス式の演出でクールに淡々と冷笑的な観点で描いた。これに対して観客は型破りなストーリーや映像を見ても監督の視線と同じように、熱く感じなかったわけだ。

ペク・ユンシクは「だからイム・サンス監督が名監督なのではないかと思う。俳優はシーンごとに渾身の力を注いで一生懸命に撮影に取り組むが、そのレベルを全体的に調整するのが監督の役目だ。そういった点で監督の意図通り全体的にうまく表現した」と好評した。

ペク・ユンシクは2005年2月に公開された「その時、その人々」以来、「蜜の味 テイスト オブ マネー」でイム・サンス監督と2度目のタッグを組んだ。現場でイム・サンス監督はどんな指導者なのだろうか。

「イム・サンス監督とはダイレクトに、全部オープンに話します。どんなひどいことを言っても全部受け入れてくれます。ざっくばらんに意思疎通をします。また本人も“クールに”という言葉をよく使います。それで僕たちも“クール監督”と呼びます。結局、監督は演出力で評価されるじゃないですか。イム・サンス監督は創作に対する様々な器を持っていて、それをクールに盛り込む能力があります」

ペク・ユンシクは、イム・サンス監督の性格について「のびのびした性格で素直で楽しい人」だと評価した。

“クール監督”イム・サンス監督の、クールな映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」だ。

記者 : イ・ジョンミン、チョ・ギョンイ