チャン・ドンゴン、日本語での気遣いに拍手喝采!約5年ぶりの主演映画「満ち足りた家族」ジャパンプレミアに登壇
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チケット完売で満席御礼となったこの日、詰めかけたファンからの盛大な拍手と黄色い声援を受けながら登壇したチャン・ドンゴンとホ・ジノ監督。笑顔を見せる2人に観客のボルテージは一気に上昇した。
続いてホ・ジノ監督も日本語で「こんばんは、ホ・ジノです」と挨拶し、「お会いできて嬉しいです。今日はチャン・ドンゴンさんと一緒にこの作品を皆さんにご紹介できて本当に嬉しいです。この後、ぜひ映画をお楽しみください」と挨拶した。
そして、ホ・ジノ監督も「『トロント国際映画祭』において初めて公開し、それを皮切りに恐らく過去の私の作品の中で一番たくさんの映画祭に招かれました。韓国で公開をした後も予想以上に反応が良かったです。ついにここ日本でも公開されることになりました」と感慨深い様子だった。
しばらく映画出演から遠ざかっていたチャン・ドンゴンが復帰作としてホ・ジノ監督作を選んだ理由については、「監督の『八月のクリスマス』を見て、いつかご一緒したいと思っていて、『危険な関係』でご一緒することができて、とても楽しく興味深い現場となりました。ホ・ジノ監督は本当に私たち俳優をリラックスさせてくださる監督です。私たちの話に耳を傾けて理解してくださるので、頼もしい援軍を得たという感覚になります」と振り返った。
本作はヘルマン・コッホの世界的なベストセラー小説「冷たい晩餐」が原作で、既に欧米でも映画化されているが、今回改めて映画化しようと思ったきっかけについてホ・ジノ監督は「これまでの映画もすべて素晴らしい作品でしたので、最初は少し映画化することに躊躇いがありましたが、何度もシナリオを読み返していくうちに、今まで私が作ってきた作品のストーリーとは違ったものを映画の中に込められるのではないかと思いました。韓国の階級などの社会問題について、自分自身で掘り下げて表現する良い機会・挑戦になるのではと思って引き受けることにしました」と明かした。
ジェギュは道徳的で善良な医者であり、チャン・ドンゴン自身のイメージと重なるが「最初このシナリオを読んだときに、ジェギュという役柄に惹かれた理由の一つは、演技者としてより現実にいそうな足の着いた人柄だと思ったからです。このキャラクターは道徳的で原理を大切に考え、ボランティア活動も熱心に行う良い人に見えますが、そのような人の裏側にもやはり隠れた本性がある、それを映画で見せていけるのではないかと。より立体的なキャラクターとして演技できることが良いことだと思ったので演じたいと思いました。また実際に演技をしながら彼の隠れている本性や、弱点を少しずつ出していける点が楽しい作業となりました」と二面性をはらんだ役柄を楽しみながら演じられたと語った。
そしてチャン・ドンゴンは「韓国でも舞台挨拶でいろんな場所に訪れましたが、ある劇場で“映画の中で答えを出している映画は劇場で見終わったらそこで終わるけれども、質問を投げかける場合は映画を見終えた後から始まる”という言葉が壁に書かれていました。恐らく本作も見終わった後にいろんなことを考えさせる作品だと思います。どうか皆さんも考えを巡らせてください。本当に意味のある事を考えられる時間になると思います。お楽しみください」と呼びかけ、ジャパンプレミアは大盛況のうちに幕を閉じた。
■作品概要
映画「満ち足りた家族」
2025年1月17日(金)より、全国ロードショー
【出演】
ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キム
【監督】
ホ・ジノ
2024年/韓国/109分/シネスコサイズ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子
原題:보통의 가족/英題:A NORMAL FAMILY/PG12
提供:KDDI
配給:日活/KDDI
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<ストーリー>
兄ジェワン(ソル・ギョング)は、道徳よりも物質的な利益を優先して生きてきた弁護士だ。仕事のためなら、殺人犯の弁護でさえも厭わない。年下の2人目の妻ジス(クローディア・キム)や10代の娘らと共に豪華マンションに住み、家事は家政婦がこなす誰もがうらやむ暮らしだ。一方、小児科医として働くジェギュ(チャン・ドンゴン)は、どんな時にも道徳的で良心的であることを信念に生きてきた。年長の妻ヨンギョン(キム・ヒエ)と10代の息子と共に住む彼は、老いて痴呆気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送る。
まったく相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟。しかし2人は、それぞれの妻を伴って月に1回、高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。ディナーが行われた夜、時を同じくある事件が起こり、満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる……。
■関連リンク
・「満ち足りた家族」公式HP
・「満ち足りた家族」公式X
記者 : Kstyle編集部