ソル・ギョング&チャン・ドンゴンら、同じシーンを8回も!?重要な食事場面に「気が遠くなった」

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写真=Newsen DB
コムタン(牛骨スープ)を作る気持ちでじっくり煮込まれた映画「普通の家族」が、公開される。

24日、ソウル龍山(ヨンサン)区CGV龍山アイパークモールにて、映画「普通の家族」(監督:ホ・ジノ)のメディア向け試写会および記者懇談会が開催され、俳優のソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、スヒョン、ホ・ジノ監督が出席した。

10月9日に公開される映画「普通の家族」は、それぞれ異なる信念を持って生きてきた4人が、子供たちの犯罪現場が収められた防犯カメラの映像を見てから、すべてが崩れてしまう姿を描いたウェルメイドサスペンスだ。

繊細な演出で作品性と興行性を兼ね備えたホ・ジノ監督の新作で、公開前から国際的な映画祭に19回も招待されるという記録を打ち立て、早くも期待作として注目を集めている。

ソル・ギョングは理性を守ろうとするジェワン役を演じた。物質的な欲望を優先する冷徹で理性的なキャラクターだ。信念を守ろうとするジェギュは、チャン・ドンゴンが演じた。息子の犯罪が収められた防犯カメラを見た後も、原理原則を重視し、信念を守るために努力する人物だ。そして、キム・ヒエは家族を守ろうとするヨンギョン、そして真実を見守るジスはスヒョンが演じた。

同作は、オランダの人気作家ヘルマン・コッホの世界的なベストセラー小説「冷たい晩餐」を原作にした作品だ。ホ・ジノ監督は「犯罪を犯した子供の両親が、どのように行動するのか、僕にも子供がいるので共感した」とし、「原作の枠を韓国社会に持ってきても制作できる話があるのではないかと思い、勇気を出して演出した」と説明した。

原作小説のタイトルが「冷たい晩餐」であるだけに、「普通の家族」では3回のディナーシーンが重要な役割を果たす。監督は「俳優たちが、多くて8回も同じ演技をしなければならない時があった」とし、「本当に驚いたし、食事するシーンは緊張感もあり、よい場面が出てきたと思う」と語った。

ソル・ギョングは「食事場面が重要なシーンだったけれど、何度やっても終わらなかった。微妙に生じる亀裂、妙な違和感のようなものを表現するために努力した」と話し、同シーンへの期待を高めた。

チャン・ドンゴンは「3回の食事ごとに感情が異なる。同作は肉体的に大変なシーンはないけれど、食事シーンを撮る時に俳優たちは一番苦労した。4人の立場が違うので、その心理を繊細に調整しなければならなかった。気の遠くなるようなシーンだった」と振り返ると共に、「困難はあったけれど、4人の俳優が同じ食卓に集まっていたので、プライベートでも親密になれた時間だった」と伝えた。

キム・ヒエは「娯楽的な面は考えず、心を込めてコムタンを作るように煮込んだ作品だ」とし、「ホ・ジノ監督とスタッフが、一つ一つ丁寧に準備した」と愛情を示した。

同作で韓国映画デビューを果たすスヒョンは、「撮影現場に行くことが幸せだった」とし、「考えれば考えるほど余韻が残る作品になることを願っている」と語った。

映画「普通の家族」は、韓国で10月16日に公開される。

記者 : ペ・ヒョジュ