キム・シンロク「財閥家の末息子」で人気を実感“知人からの連絡も増えた”

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写真=JUST ENTERTAINMENT
キム・シンロクが「財閥家の末息子」の人気を実感するようになったエピソードを伝えた。

「地獄が呼んでいる」や「財閥家の末息子」で注目を集めながらも、地下鉄を利用しているという彼女は「(電車で)『財閥家の末息子』の話をしているのを聞いたりしました」と経験談を語った。知人からの連絡も増えたとし、「学生時代の友達の両親たちが好きだそうです。『こんにちは、シンロク。私のこと覚えてる? 母があなたをテレビで見たんだって』と言われました。大ヒットを実感しました」と明かした。

キム・シンロクは「視聴者からのコメントの中で、『両親と一緒に見ています。両親とドラマを見ながらたくさん話したのは初めてです』というのがあって、嬉しかったです」とし「家族が金土日の夜にテレビの前に集まって、一緒にドラマを見ながら会話するのは、想像するだけで温かい風景です。回想シーンが含まれているので、1980年から2000年代まで描いていますし、その時代を生きた様々な年代の人たちがレトロドラマを見ているかのように、両親の話を聞きながら視聴できるというのが人気の理由だと思います」と伝えた。

俳優で夫のパク・ギョンチャンの反応も良かったという。彼女は「私のもとに届く台本はすべて夫と一緒に見ています。一緒に読んで、アドバイスも求めます」とし「演技をテレビでは初めて見たけれど、『大胆に演じていて、面白い』という反応でした」と伝えた。

劇中、キム・ドヒョンとは喧嘩も多い夫婦を演じたが、キム・シンロクの現実の夫はどのようなタイプだろうか。キム・シンロクは「このような(チェ・チャンジェのような)タイプです」と言った。家父長主義の父と仕事で忙しい母のもとで育ったというキム・シンロクは「子供の時は親子で愛しながら、過ごすのが普通ですが、8年半恋愛して、結婚して7年も経つけれど、結婚しても幼少期をまた経験しているような感覚になるほど、充実感、愛されているという感覚、安心感を夫から感じています。感謝していますし、嬉しいです」と夫への愛情をアピールした。

夫と自身について「完全に深い会話ができる仲」と紹介したキム・シンロクは「自称、水踰洞(スユドン)のイチャイチャ夫婦です」と伝え、夫との甘い関係をアピールした。

チン・ファヨンという「欲望の塊」を演じたキム・シンロクは、「欲求」に正直な人だという。彼女は「欲求、欲望を(辞書で)引いてみたのはとても昔のことです。健康的に生きたいという気持ちは、どうすると生まれるのでしょうか。何かがしたいという気持ちは執着、嫉妬などにつながることがあると思います。私は、やりたいことがたくさんある人です」とし、「欲望には否定的な意味がありますが、欲望より欲求に正直でいたいと思いました。『物足りない』よりは、純粋に『やりたい』と思えるようにしたいです」と伝えた。

「財閥家の末息子」のキャラクターを演じ、実際に「財閥になるなら?」という想像をしたことはないだろうか。彼女は「実家で四姉妹の中の次女なので、チン・ドンギというキャラクターを深く理解することができました」とし「ナンバー・ツー。けれど、もう少し頑張ればナンバー・ワンになれそうな感覚です。でも、ここで問題が生じてしまいます」と2番目の心に深く共感した。

写真=レモンレイン「財閥家の末息子」文化産業専門会社
チン・ヤンチョル、チン・ファヨンの関係には、実際に気難しかった自身の父との関係を投影したという。彼女は「四姉妹で、密かに父と私の仲が一番良いと思っていました。実際にはそうでなかったかもしれないけれど、私は勝手に『パパは私のことが大好き。パパは、実は私が大好き』と思っていたんです」とし、劇中でのチン・ヤンチョル会長との親子関係に共感したと伝えた。また「子供の時は、誰でも両親が夫婦喧嘩をすると『ママとパパが離婚すると、誰についていく?』と想像したりするけれど、心の中で『私はパパ!』と思っていました。チン・ファヨンもそうだったのでは? と思いました」と付け加えた。

キム・シンロクは“ソウル大学出身”というタイトルを持つ女優としても話題になったことがある。実際、姉妹の中で一番勉強ができたという。彼女は「四姉妹揃って勉強ができたけれど、私が一番よくできたと思います。掛け算を覚えるのが早くて両親が喜びました」と振り返り、「我が家は少し変わっていました。12時過ぎに寝てはいけないと、夜11時になると両親が部屋に入って電気を消し、勉強できないようにしていました。逆効果でしょうか? できないので、もっとやりたかったです」と伝え、勉強ができるようになった理由に触れた。

“勉強ができるソウル大学出身”というタイトルについてはどう思っているだろうか。彼女は「今が私にそのような質問が来る時期だと思います。もう少し時間が経てば、他の質問になるでしょう。勉強を頑張って成績が良かったわけですから、悪いとは思いません」と淡白に答えた。

学校の勉強と同じくらい、演技の勉強にも一生懸命だという。彼女は「実技の学校に2013年~2014年あたりに通っていました。先生の中のひとりが『アクティブ・ポジティブ』とおっしゃいました。シーンを設計する時に、とても刺激になりました」と演技の秘訣に触れ、「『地獄が呼んでいる』のパク・ジョンジャは真ん中に座っていて、周りの視線やケアを受ける人物だったけれど、視線の中の状況をどうすればもっとダイナミックに設計できるかと考えました。どうすれば関係やシーンが発展する方向へ、常に開いていけるだろうかと悩んでいます」と演技観に触れた。

存在感のある、極端的なキャラクターで顔を知らせた彼女は、今後演じてみたいキャラクターを質問されると「極端でないキャラクター」と答え、「極端に貧乏だったパク・ジョンジャ」と「極端に金持ちだったチン・ファヨン」の間を希望した。彼女は「今まで演じた役は特殊な状況に置かれている人物で、なので注目されやすかったです」とし「平凡な状況だけど、深く見ると特別なジャンルやキャラクターを演じてみたいです。日常ではほとんどが『平凡』の範囲に入っているけれど、その中を覗くとみんな特別だったりします。実は特別だったみたいな、そのような人物がいいです」と伝えた。

キム・シンロクの女優としての人生で、最も華やかな年末であった2022年、彼女は一年を振り返り「プレゼントでした」と表現した。彼女は「今年一生懸命撮影したのに、公開された作品は多くありません。『財閥家の末息子』が年末に公開され、人気を博したので気持ちの良いプレゼントを貰った感覚です。一年を気持ちよく過ごせた気がして、幸せです」と嬉しさいっぱいの感想を伝えた。

また「『地獄が呼んでいる』を終えて、人生の第二幕が開けたような気がすると言いました。40歳になったばかりで、演劇から映像の作品に入ってきた時期でしたから」とし、「『財閥家の末息子』は女優として引き続き変身できるという期待と信頼を抱くことが出来た作品です。これからも変身しつづけたいです」と意気込みを語った。

記者 : パク・ソリ