「紳士とお娘さん」パク・ハナ“悪役で嫌われることもあったけれど応援してくれる人も多かった”

Newsen |

写真=FNエンターテインメント
女優のパク・ハナが、「紳士とお娘さん」で母性愛や愛に執着する人物の多様な姿を描き、視聴者に強い印象を与えた。

最近韓国で放送終了したKBS 2TVの週末ドラマ「紳士とお嬢さん」(脚本:キム・サギョン、演出:シン・チャンソク)は、自身の選択に責任を尽くして幸せを探していく庶民の”お嬢さん”が”紳士”と出会ってから繰り広げられる話を描くドラマで、パク・ハナは劇中でイ・ヨングク(チ・ヒョヌ)の家の執事で、イ・セジョン(ソ・ウジン)の実の母チョ・サラを演じた。

パク・ハナはNewsenと行ったインタビューで作品、共演した俳優への愛情を表した。「楽しい作品に参加することができて本当に光栄で、愛情を注いだキャラクターでした。終わるのがとても残念な作品です」と放送終了の感想を伝えた。

2017年のKBS 1TV「輝けウンス」以来、再び悪役に挑戦したパク・ハナは、以前と異なる雰囲気の悪役を披露するために悩んだという。悪役の中にホダン(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)な部分をうまく入れるため努力したという彼女は、劇中の人物について「チョ・サラは魅力的な人だと思います。能力もあって母性愛もあって。母親のため非常に苦しんでいましたが、自立心を持って強く生きてきた人なのに、欲が人を滅ぼしたのだと思います」と説明した。

パク・ハナはチョ・サラとのシンクロ率について30%と話した。彼女は「自立心が強く、私もちょっとコンデ(保守的で頑固な年配者)です(笑)。すべてのことに完璧でなければならないと考えて、周りに小言もたくさん言います。そのような部分のため、チョ・サラは子供たちに愛されなかったと思います。また、ホダンなところも似ていると思います」と明かした。

劇中でチョ・サラは自身の目的を達成するためイ・ヨングクとパク・ダンダン(イ・セヒ)の愛を妨害し、イ・ヨングクの子供を妊娠したという嘘までつく人物だ。さらに息子イ・セジョンへの母性愛まで表現しなければならなかった。

できるだけその状況に没頭し、瞬間的な感情を引き出したというパク・ハナは「妊娠をしたと嘘をつく時、子役もいるのでプレッシャーになる部分もありました。幸い、ウジンがドラマを見なかったと言っていたのでよかったと思いました」とし「他の子たちには申し訳ないですが、序盤からウジンに集中しました。そのため最後に『うちの子だけは会長が育てて下さい。私が母だということを知らないようにしてください』というセリフが出てきた時、すごく辛くておかしくなりそうでした。本当に私の子供であるように、その子を大切に考えました」と説明した。

写真=KBS
悪行を働くキャラクターであるため、視聴者の反応も分かれた。多くの視聴者がパク・ハナの熱演を称賛し、応援したが、一部の視聴者は彼女のSNSで非難したり、悪質なコメントを残した。

パク・ハナは「ありがたくも、かわいそうだと応援してくださいました。ある日、市場に行ったのですが、そこにいらっしゃる方々がとても喜んでくれたんです。『会長さんに会わないで、チョ室長のことが好きなチャ・ゴン(カン・タク)の方に行って』と反応してくださいました。怒られるのではないかと怖かったのですが、応援してくれました」と話した。

続けて「コメントに『出てこないでほしい』『降板しろ』『会長を放してくれ』と書く方々もいました」とし「最初は傷つきましたが、作品に没頭して見てくださっているんだと思いました」とし「幸い、悪質なコメントを書く方がいれば、喧嘩を仲裁してくださる方々もいたんです。DMの中には、あまりコメントを気にせず頑張ってほしいという応援もありました。とても温かく感じました」と説明した。

劇中、全てを失ったチョ・サラは流産した後、韓国を離れることでエンディングを迎えた。流産から韓国を離れる過程まで、多少突然の展開で演技しながら難しくなかったかと聞くと、彼女は「俳優たちも『今回はどうなると思う』と推測したりもしていたんです。その時も子供は産めないだろうという予想はしていました」としながらも、「こうなるとは思いませんでした、残念ではあります。週末ドラマなので皆ハッピーエンドになれば良かったですが、現実的には不可能じゃないでしょうか」と伝えた。

さらにパク・ハナは「紳士とお娘さん」は自身にとって“ベッド”のような作品だっと語った。彼女は「私を抱いて楽に休ませて、楽しませてくれました。私が辛い時にも頼りにした作品です」とし「サラも本当に忘れられないと思います。どこかに出かけると『チョ室長』と呼ばれるのですが、室長という呼称も好きです。それに6、7歳のファンもできたんです。すごく出演したかった作品で、没入できなかった瞬間は全くなかったです。本当に楽しみながらやりました」と強調した。

「紳士とお娘さん」は最高視聴率38.2%(ニールセン・コリア、全国世帯基準)を記録し、好成果を残した。パク・ハナはこれまでチョ・サラを応援してくれた視聴者に感謝し、「この作品で癒されたと表現してくださる方々が多かったんです」とし「次も良い作品で、その時はストレスよりはときめきを与える役を演じたいです」と話した。

記者 : イ・ハナ