ソン・ガンホからチェ・ウシクまで「パラサイト 半地下の家族」モノクロ版のスチールを公開…ポン・ジュノ監督自らが選択

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写真=CJエンターテインメント
ポン・ジュノ監督が自ら選んだ映画「パラサイト 半地下の家族」モノクロ版のスチールが公開された。

全員が失業者のキテク一家の長男であるギウが、高額の家庭教師の面接のためにパク社長の家に足を踏み入れて始まる、二つの家族の出会いが繰り広げる物語を描いた「パラサイト 半地下の家族」モノクロ版が、11種の未公開スチールを公開した。今回の公開したスチールは「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督が自ら選択したことはもちろん、一度も公開したことがないビジュアルを初披露したため、特別な意味を持つ。

ガラスの向こうの何かをこっそりと見つめている、全員が失業者である家族の家長キテク(ソン・ガンホ)のスチールは、モノクロの色感とソン・ガンホの繊細な表情が調和をなし、劇の緊張感をさらに強烈に収めた。驚いた表情で暗い地下から光があるキッチンへ上がってくるIT企業のCEOパク社長の妻ヨンギョ(チョ・ヨジョン)と家政婦ムングァン(イ・ジョンウン)の姿、そして街路灯の光がさす浸水した街と、家に走っていく家族の暗い後ろ姿は、モノクロの対比を通じて彼らが見舞われた状況をさらに劇的に感じさせる。全員が失業者である家族の長男ギウ(チェ・ウシク)のスチールは、髪が跳ねた青年の姿からすべてを失った表情をするようになるまで、彼の幅広い感情変化を無彩色の色感を通じて垣間見ることができるようにした。

家が浸水し、逆流した下水が便器の上に上がってくる状況で、すべてを超越した表情で座っているギウの妹ギジョン(パク・ソダム)と、離れない足を運び、うろたえた表情のムングァンのスチールは、彼らが直面した暗く厳しい現実をよく表している。一方心配そうな表情で電話をするムングァンの前で明るい笑顔でセルフショットを撮るキテク、カブスカウトの団員であり“インディアンオタク”であるパク社長の息子ダソン(チョン・ヒョンジュン)の明るい姿と、彼を心配そうな目で見つめる母ヨンギョの姿は「パラサイト 半地下の家族」の“家族喜悲劇”をさらに強く感じさせる。

また「パラサイト 半地下の家族」の核心背景である有名建築家が設計した邸宅と、古くみすぼらしいキテクの半地下の家をはっきりとした明暗の対比で表現したキテクとギジョンのスチールは、正反対である二つの家族の人生を鮮明に見せており「パラサイト 半地下の家族」だけの強烈さを伝える。

従来のジャンルの枠を脱した新しいストーリーで人間愛とユーモア、サスペンスを行き来する複合的な面白さを与え、韓国だけではなく世界の観客の心を捉えた「パラサイト 半地下の家族」の真の姿をより強烈に見せる「パラサイト 半地下の家族」モノクロ版は、韓国で26日に公開される予定だ。

記者 : イ・イェウン