【REPORT】イ・スンギ、4年ぶりの日本ファンミーティング開催…厳しい軍隊の話にも大爆笑「さすが日本のお菓子!」

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イ・スンギが、除隊後初の日本ファンミーティングとなるLEE SEUNG GI FAN MEETING in Japanを、5月31日、中野サンプラザにて開催。4年ぶりのファンミーティングとあって、全国からたくさんのファンが駆け付けた。カッコ可愛くて、気配り上手で、ユーモアセンス抜群で歌うまキング。そんなイ・スンギの魅力あふれる、とびきりのイベントとなった。

16年2月に入隊し、17年10月に除隊した“元祖・国民の弟”イ・スンギ。歌手としてデビューしたのちも「華麗なる遺産」などのドラマやバラエティなどで幅広く活躍してきた。除隊後もすぐにドラマ「花遊記」やバラエティ番組「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」にレギュラー出演するなど、精力的に活動。そんな彼だけに今回のファンミーティングも多くの期待が集まっていた。
 

のっけから代表曲「僕の女だから」で場内はメロメロに

定刻の19時を少し過ぎて、ついにイ・スンギがステージに登場! 待ちかねたファンから歓声が上がる! そのままイ・スンギの代表曲といったらこれで決まり! の「僕の女だから」を熱唱。年下男子の切なくも熱い告白ソングに、場内はもうメロメロ(笑)揺れる緑のペンライトが美しい。

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まっ白な王子様ルックがよく似合うイ・スンギの最初のあいさつは「日本の皆さんお久しぶりですね。4年? 5年? 4年ぶりですね。日本で会えてすごく嬉しいです。私も韓国で軍隊の中でみんなにずっとずっと会いたかったです。今日、すごく嬉しいですね。よろしくお願いします」これが完璧な日本語だったため、MCのYumiをはじめ、ファンもびっくり! 「時間があるときにTVを見たり、ファンの皆さんから送られてくる手紙を見て日本語を勉強しました」というイ・スンギ。いまバリバリ活躍していることについても「僕は軍隊にいるときから皆さんに早く会いたい一心でした。除隊して思った以上にすぐにいろんな活動をすることになったので、ファンの皆さんも忙しかったんじゃないですか?」とくったくなく笑う。日本語で話すときの一人称は「私」。そんなイ・スンギがまたカワイイ。
 

厳しい軍隊の話に拍手も「大事なのは筋力より精神力!」

トークはここから軍隊での話に。「兵役中は自分を振り返るいい時間になりました。芸能人ではない、一般人に戻って生活をしながら、たくさんのことを感じましたし、自信が持てるようにもなりました」と語ったイ・スンギ。中でも力になったのは、「日本のファンの皆さんから贈ってもらったお菓子やショコラ」だったとか(笑)「日本の皆さんからのプレゼントが届くと後輩や先輩がどんなに喜んだか!」。「分けてあげたのね、優しい~」というMCに「いや、優しいじゃなくて量がすごく多かったんです。ひとりでは全部食べきれない」と言い返すイ・スンギに場内大爆笑。「でも美味しかった、さすが日本のお菓子!」と付け加えるのも忘れない。

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さらに「軍隊ではよく走っていた」というイ・スンギ。「軍隊で太る人もいるけどイ・スンギさんはさらにスマートになりましたね」とMCに言われると「太るケースもありますが、私はそうではなかったです」と笑いながら返していた。

訓練中の写真を紹介しながら、「パラシュート訓練が大変で、最初は記憶を失くすほど怖かったけど、だんだん大丈夫になりました」とさらりと言う。日本から届いたお菓子でパンパンに膨らんだリュックを背負った姿、キムチチゲを作って味見をしている姿など、軍服を着ているのに、どこかユーモラスな写真や映像に何度も笑いが起こる。というのもイ・スンギのコメントがいちいち面白いのだ。「厳しい訓練の最中に同じ隊の9人で1本のペットボトルの水を分け合うことになった。自分はそのとき兵長でえらかったので三分の一くらいはひとりで飲んだ」というイ・スンギに大爆笑。200キロの重さのあるボートを頭で支えながら食事をするという一風変わった訓練が映像で紹介されると「私は一番背が高かったので誰よりもきつかった。大事なのは筋力より精神力!」そんな熱血漢イ・スンギに改めて拍手が贈られた。
 

「僕も胸がときめく」名シーンの再現に照れる表情も

次は入隊前に撮影した映画「ときめき♡プリンセス婚活記」を紹介するコーナー。日本公開が今年の12月に決まったことが発表され、予告編が上映された。人の運命を見る占い師を演じたイ・スンギ。「占いにはあまり興味がない、信じてもいない」と言い放ち、MCが「それでは話が広がらない」と愚痴ると「信じてます!」と大慌てで言い直す場面も(笑)絶壁から川に飛び降りるシーンは実はCGだとばらしてしまったり、爆笑トークが繰り広げられた。「時代劇ということをあまり考えすぎるのはやめよう、できるだけ自然にやろうと思いながら演じました」とも語ってくれた。

そして話題は除隊後初作品となったドラマ「花遊記」に。このドラマで孫悟空を演じたイ・スンギ。「どんなドラマでカムバックしようかと悩みましたが、僕らしく、僕がうまくできるジャンルを見せたくて、これを選びました」と振り返る。「孫悟空はとても楽しくて、それと同時にとても難しいキャラクターでした。幻想的な存在であり、妖怪でもある。どんなふうにしたら見る方を感動させられるのか、現実的に素敵なキャラクターとして見てもらえるのか。いろんな方法を考え悩みながら演じました」とのこと。久しぶりに演技をすることにも緊張したが、少しずつ慣れていったという。「周りからはまだ軍隊の面影が残っているとよくいわれました。現場がとても寒かったけど、軍隊帰りらしく、やせ我慢をして寒そうなふりをしなかったり(笑)」作ってもらったファーつきの上着が、毛の量が少なくてどんどん薄くなっていったという話も爆笑を誘った。ここでドラマ撮影中のオフショットが登場。軍隊仕込みの自前の自炊セットでスタッフにトッポッキを作って振舞う姿。親戚のおばさんが作ってくれたお正月の料理の写真。コーヒーをドリップしている姿などが紹介された。

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ここからはファンとの交流タイム。ドラマの中の名シーンを抽選で選ばれた3人のファンと再現することになったイ・スンギ。その3つのシーンとは、シーツにくるまってバックハグされる。「私、いまも綺麗?」と聞いて「綺麗だよ」と言われる。おでこをくっつける。いずれも密着度がかなり高く、見ているだけでドキドキしてしまうシーンばかりだ。映像を見てざわめく客席。「僕も久しぶりに見たら胸がときめきますね」とイ・スンギ本人も照れくさい様子。それでも、やるときはやるイ・スンギ。それぞれに緊張しまくる3人のファンを優しくリードしながら、3つの名場面を完璧に再現。そのたびに場内に悲鳴が響き渡ったことはいうまでもない!(笑)最後はドラマの脚本をサイン入りでプレゼント。「僕は韓国にいて皆さんは日本から応援してくれる。でも、こんなふうに近くで顔を見て呼吸を合わせるともっと嬉しくなりますね」と感想を語ってくれた。“国民の弟”と呼ばれたのもいまは昔。最高にカッコいい、大人の男がそこにいた。
 

かっこよさからお茶目な姿まで…日本語で心を込めて語る姿も

そんなイ・スンギが着替えのために一旦退場すると、チャ・スウォン、イ・ホンギ、イ・サンユン、BOTBのソンジェらからの映像メッセージが流れた。さすが韓国芸能界の中でも、最も同僚たちに愛されているイ・スンギ(笑)着替えを終えて再登場すると、先ほどまでの王子様ルックとは打って変わった、黒を基調にしたシックなスタイル。登場した瞬間がハッとするほどカッコよく、思わず歓声が上がる。後ろ姿を披露してそれにこたえるお茶目なイ・スンギ。

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ここからはバラエティ番組「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」に関するトークに。成功した有名人に会いに行って1日を過ごすというこの番組。「面白くていろんなことを学べます」と紹介したイ・スンギ。ダンスやサッカーに興じる場面のほか、イ・サンユンともみあげを引っ張り合う爆笑シーンも紹介された。さらに、美味しそうにバクバク食べるシーンばかりを集めた映像も。ドラマのためにダイエットをしている間は外食ができないので、手作りの弁当を持参するというイ・スンギ。弁当には牛肉やアワビを入れるという話にざわめく場内。「アワビも自分で買ってきて作れば安あがりにできます。そうしないといいエネルギーで、いい演技をすることができないから」と力説する。ちなみにダイエット中はイモ類よりもごはんを食べるほうが効果があるそうだ。これまで番組で出会った10人の師匠について語った中では、チャ・インピョ先輩から、ファンを引き継いだというエピソードがものすごいインパクトだった。

そしてイベントの終盤はイ・スンギとのじゃんけん大会に。最後まで残った人が座っていたブロックの全員が、ファンミ終了後のハイタッチに参加できるとあって、みんな真剣! そしてイ・スンギの反応と進行が面白いため、これが意外なほど盛り上がる!(笑) さらに記念の団体写真を撮って、ゲームコーナーは終了。最後のあいさつで「皆さんと楽しい時間を過ごせて嬉しいです。機会があったら、少しずつ、たくさん、会いたいです」と日本語で心を込めて語る姿も印象的だった。


最後はサランヘヨポーズ「ありがとう また会おう」

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ラストはお楽しみのライブコーナーに。「愛が酒を教える」「まだ終われない話」を歌いあげるイ・スンギ。もともと歌手としてデビューしているだけに、素晴らしい歌唱力。アンコールでは軽快な「旅に出よう」をファンと大合唱。オールスタンディングのファンと一緒にノリノリ。そして最後は大きく腕を上げて、サランヘヨポーズを連発しながらステージを去っていった。

主役がいなくなったステージのモニターには、いま、イベントを見終わったばかりのファンに向けた、イ・スンギからの手紙が映し出された。今日会えたことの喜び。2年の空白の間も愛し続けてもらえたことへの感謝。兵役も終えたので、これからはもっとたくさん会いましょうという誓い……などが親しみのこもった言葉で綴られていた。最後は「ありがとう~また会おう~」という日本語の手書きの文字。イ・スンギの気持ちがまっすぐに伝わってくるようだった。

イベントの最中、半分は日本語で話していただろうか。頭の回転のよさと抜群のユーモアセンス、歌を歌えばまた素晴らしい! なんでもないじゃんけん大会さえも、イ・スンギの手にかかると、なぜか楽しく、驚くほど盛り上がってしまう。4年ぶりのファンミーティングで、マルチスターの真髄を改めて知らしめたイ・スンギ。生の彼に会って、彼を嫌いになる人がいるだろうか? この日を待ちわびていたファンは4年間の渇きを一気に解消しつつ、これからのイ・スンギとの未来に大きな希望を持ったことだろう。

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ライター:望月美寿

■公演概要
『2018 LEE SEUNG GI FANMEETINGinJapan』
日時:2018年5月31日(木) 開場18:00 / 開演19:00
会場:中野サンプラザ

【セットリスト】
1. 僕の女だから
2. 愛が酒を教える
3. まだ終われない話
<ENCORE>
4. 旅に出よう

記者 : Kstyle編集部