BIGFLO「新たなメンバーで“スターダム”にのし上がる準備はできた」

10asia |

チームの構成に変化が起きたり、チーム名を変えて出てくることで“再デビュー”と呼ばれる。一部のアイドルグループは、その不足な部分を穴埋めし、新たに跳躍するという覚悟を抱いてスタートラインに立つ。

2014年にデビューしたBIGFLOも、今年新メンバーを迎え、明らかに変化した姿でステージに立った。既存メンバーHIGHTOP(ハイトップ) とRON(ロン) に加え、新たにLEX(レックス)、SUNGMIN(ソンミン)、EUIJIN(ウィジン) が入った(※メンバーのYUSEONGは健康上の理由で、現在活動休止中)。そして勇敢な兄弟と歩幅を合わせて発表した曲が「Stardom」だ。強烈なリズムとエネルギッシュなダンスまで、以前とは明らかに違う。

――ニューアルバムで活発に活動していますね。

RON:ステージをすればするほど、どんどん楽しくて、メンバー全員が頑張ろうという意欲が溢れて、上手くやって行ってると思います(笑)

――新たに合流したメンバーは「デビュー」と言うことで、また気持ちが違うのでは?

EUIJIN:最初よりは余裕が少しできたので、これまでにない姿をお見せしたいです。僕たちを知らない方は「どうせ同じステージだろう」と思うかもしれませんが、ファンはステージのたびに何かが違うことを分かってくれているので、楽しみながら飾ろうと努めています。

LEX:歌手としては初ステージだったので、序盤はデビューのときめきよりも緊張の方が大きかったです。でもその緊張感はどんどん減って、今では余裕が出てきました。

――既存メンバーはどう見ていますか?

HIGHTOP:みんながプロフェッショナルによくやっていると思います。LEX兄さんの事を冗談半分で“レックプロ”と呼ぶほど、習得力が早いんです。

――初のカムバック(デビュー) ステージはどうでしたか。

EUIJIN:ステージに対する心配や恐怖感が少なかった代わりに、しっかりやらなければと言う気負いはありました。ダンスもですが、フリースタイルのソロダンスがあって、ダンサーと息を合わせなければならない部分があったので、それはステージごとに緊張しないといけない部分でした。

HIGHTOP:新メンバーが入ってくることで、たくさん悩みました。オーディションを経て選ばれたメンバーと、息を合わせる過程も慎重でした。以前よりもっと良くなったBIGFLOにならなければならないという気持ちがあったので、全般的に満足しています。

――作曲家の勇敢な兄弟と作業して、さらに注目されました。

HIGHTOP:僕たちだけでプロデュースしてアルバムを作り、全体的なダンスの枠組みを作ってみましたが、勇敢な兄弟が手を貸してくれたおかげで、かなり鮮明になりました。良し悪しがハッキリした方なので任せられたんです。何よりも、メンバー特有の色を曲に盛り込んでくれたので、とても良かったです。

LEX:デビューアルバムから素晴らしい方と作業できて嬉しかったです。活動中にも、勇敢な兄弟から褒められたので、認められたという感じがしました。

SUNGMIN:「上手くいくはず」という一言が、大きな力になりました。

――以前と最も変わった点は何ですか?

HIGHTOP:ステージ上での表現が多様化したところです。既存のBIGFLOにはなかったR&Bスタイルに加えて、ボーカルをLEX兄さんがしっかりやってくれるし、EUIJIN兄さんはダンサーとして活動をしていたので、ダンス構成とダンスがずば抜けている。僕自身は、実力をもっと伸ばそうと、ボーカルとダンスの練習をたくさんしました。

LEX:ヒップホップの枠組みの中で、SUNGMINの感性的な声、その中でイメージを付け加えて装飾できるということがBIGFLOの大きな利点だと思います。

――新メンバーは、どのようにしてBIGFLOに入ってきたのか気になります。

EUIJIN:ダンサーとして活動しながら、ステージへの夢を育てていました。「歌手にならないか」という提案を受けたこともあったんですが、当時はダンスへの気持ちが大きくて、歌手になることは考えていなかったんです。その後、ステージの夢が大きくなり、もっと多くの人々に僕を見て欲しいと思うようになり、オーディションを受けてBIGFLOのメンバーに抜擢されました。

SUNGMIN:工科大学に通っていましたが、演劇映画科に編入しました。ミュージカル音楽を学びたくて、演技の方に夢を持っていたんです。そこでHIGHTOPと同期になって“多様なジャンルの音楽がやりたい”という気持ちが大きくなって、夢を描きました。そんな中、HIGHTOPが「新メンバーを募集している」と教えてくれて、オーディションを受けたんです(笑)

――凄い縁ですね。

HIGHTOP:まずSUNGMINという人物に好感を持ちました。配慮深くて、心が優しい。周りの人に気をかけてあげている姿を見て感動したんです。ある日、練習室で歌を歌っているのを見たことがあって、それが上手でした。オーディションを受けられるか尋ねたところ、迷わず直ぐに受けると言ってくれて、むしろありがたかったです(笑)

SUNGMIN:迷いが全くなかったかと言えば嘘になりますが、気持ち的には良かったです。僕の夢を実現させる貴重な時間になると思いました。

――SUNGMINの場合、ミュージカルや演技に夢があったなら、ダンスの練習は大変だったのでは。

SUNGMIN:とても大変でしたが、メンバーがたくさん助けてくれました。僕たちは、お互いがお互いの足りないところを埋めようとしています。そして教えてあげようとしてくれるので、本当にありがたい。特にEUIJINが、ダンスの事はいろいろ助けてくれます。

EUIJIN:短い時間でこなすのは大変だろうに、本当に努力する人なんですよ。満足せず、ずっと練習する姿を見て、逆に多くを学びました。SUNGMINの気迫を感じました。

――歌手になろうとカナダから来たLEXも、誰よりも切実さがあったように思います。

LEX:歌うことが好きだったので、カナダでは合唱団の活動をしていました。高校生の時、グローバルオーディションを受けてみたら結果が悪くなくて。当時、歌謡関係者の目に触れて“可能性があるんだな”ということを知ったんです。その後韓国に来て、練習生時代を経て今の所属事務所と出会いました。韓国へ好きで来たのに、気苦労がちょっとあったりもして、その過程でストレスを受けて彷徨ったりもして。そんな中、知人がBIGFLOのオーディションがあるとを教えてくれて、良い機会だと思いました。「もう帰るんだ」とも言い辛いし……。どうせ始めた夢なら、挑戦してみようという気持ちのほうが大きかったです。

――メンバー同士絆が強くてエネルギッシュなので、もう一度始まるBIGFLOに期待が高まります。

EUIJIN:今回の活動は、最初から最後までメンバーとしっかり団結しました。そして「Stardom」という結果が出た。これまでやって来たことではなく、新たなものを見せられるチャンスだと、幸せな出発となりました。活動中は、気持ち良くて満足してステージに上がっているわけです。

SUNGMIN:「Stardom」を通して、BIGFLOのスペクトルが広がるきっかけとなりました。今後もずっと新しい事を追求し、反転に反転を見せていく事が、僕たちの魅力だと思います。個人的にも、メンバーのおかげで成長する日々を送っているので幸せです。

――今後のBIGFLOの目標や望みは何ですか?

HIGHTOP:いつかは音源チャートに入る日が来たらいいな。今回のアルバムの収録曲も良いので、たくさん聴いていただきたいです。

LEX:音源チャートへのランクインは、誰もが夢見ている希望ですよね。もっと言えば、あちこちで僕たちの音楽が流れる日が来たら嬉しいです。

EUIJIN:「Stardom」はチームを再整備して出した曲だから、発展して成長した姿で強烈な印象を与えたいです。今後は、さらに変身する姿でもっと多くの方々に愛されるのが目標です。

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 前田康代、写真 : チョ・ジュンウォン